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2019年1月 6日 (日)

ゴーン氏の勾留理由開示、どうなる

 超絶マニアックデータによれば、勾留理由開示の裁判を私は34件傍聴している。その立場から少しコメントしてみよう。
 以下は1月4日付けTBSニュースの一部。

ゴーン前会長8日出廷へ、勾留理由開示手続き
 再逮捕された日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン容疑者の弁護士が勾留の理由を明らかにするよう東京地裁に求め、認められました。手続きは8日に公開の法廷で行われ、ゴーン容疑者も出廷して意見を述べるということです。

 「…求め、認められました」とある。けど、被疑者または弁護人が求めれば原則認められるんじゃないのかな。そうだとすれば、ゴーン氏に有利な判断を裁判所がしたかに読める書き方は如何なものかと思う。どうなんだろ。

 勾留理由開示の裁判は、まぁだいたいこんな感じだ。

1、被疑事実を簡単に読み上げ、その疑いが認められると裁判官が言う。
2、一件記録に照らせば罪証隠滅のおそれ、逃亡のおそれが漠然とあると裁判官が言う。ここまで約1分。
3、弁護人が求釈明をすることがあるが、要するに明かせば捜査に支障があるしそもそもこれは勾留理由(上記1と2)を言う場にすぎないからと、裁判官は全部蹴る。
4、被疑者と弁護人が各10分間以内で意見陳述をする。しない場合もある。
5、4が終わると裁判官は直ちに閉廷を宣する。

Img_1245 何件も傍聴していると「世の中に勾留の理由がないケースなんて存在しないぜ」と笑えてくる。「裁判所はなーんも考えず、検察が請求したものは認めるんだな」と、司法の本質がちらり見えたような気分にもなる。
 さらに何件も傍聴していると「あっ、そうか。こういうシーンを公開の法廷で国民に見せるところが日本国はまだ偉いんだな」と思えてくる。なに言ってるか分かりますかね。

 それでだ、勾留理由開示の裁判は通常、30分間の枠でやる。ゴーン氏の場合、通訳が入るなら60分間の枠をとるかも。
 令状部とかいわれる刑事第14部がやるのだろう。

 法廷はどこを使うのか、そこである。
 通常は401号法廷(傍聴席は20席)を使う。しかしゴーン氏の勾留理由開示は司法記者クラブ(15社のはず)がだいぶ特別傍聴席(白いカバーの取り置き席。以下記者席)を請求するだろう。
 メルマガ第2193号「靖国神社で逮捕、中国人の勾留理由開示!」のあれは、警備法廷(※)としての427号(20席)を使い、なんとその半分、10席が記者席だった。 ※警備法廷という言葉が正式にあるのか知らないが、要するに警備の職員多数が傍聴人を厳重監視するのに都合がよい形になっており、裁判官から退廷を命じられた者を裁判所の敷地外へ放り出すのに都合が良いエレベータに近い。東京地裁における退廷は、法廷から出ろってことではなく、敷地外へ出ろってことなのだ。

Img_1247 ゴーン氏のケースは、15社全部が記者席を請求するだろう。雑誌や外国の報道も請求するだろう。日産も三菱もルノーも傍聴したがるだろう。
 いくらなんでも20席はなかろう、と思う。ま、いくらなんでもそれはなかろうと思うことをやってのけるのが裁判所ってものではあろうけれども。

 じゃあ、98席の法廷を使うのか。
 いや、38席の、せいぜい42席の警備法廷を使う可能性は大いにありだと私は思う。
 近年、すばらしく秘匿、偽装できるカメラや録音機が発達している。記者クラブの記者は裁判所を裏切らないだろうが、それ以外の記者や一般人が手錠・腰縄のゴーン氏を撮影し、あるいは意見陳述を録音し、世界に発信してたぶん大儲けすることがちらり考えられる。
 ちらりとでも考える余地があれば(※)裁判所は、記者クラブの記者以外の全員の手荷物を預かり保管し、かつ高感度のハンディ金属探知機で全身をチェックし、ボールペンや財布や煙草の箱の中身も念入りにチェックする。 ※「蟻が1匹出そうなら象を百頭用意する」の法則という。
 大人数に対してそれをやるのは大変だ。なので98席の法廷は使わない可能性があると思う。
 当然、傍聴券抽選。一般傍聴人の当たり券は10数枚。そこへ何百人、あるいは千何百人の並び屋さん(※)が押し寄せる。そういうことになるんじゃないか。 ※1人2千円が一般的な相場らしい。金銭の報酬がない場合もあるらしい。

 傍聴券抽選の締切りは何時だろ。あれっ、東京地裁の傍聴券交付情報のページに、それらしい情報がない! 普通はだいたい1週間前にアップされるのに、なんで?

 以上を踏まえて8日のニュースを見れば、味わいが深まるだろうと、そういう話でした。長々とすみせん。

※画像はいずれも東京高地簡裁合同庁舎、通称東京地裁。

 ←1月6日20時00分現在、週間INが120で3位~。

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