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2019年1月 9日 (水)

警察官の小遣い稼ぎ、西日本新聞は!

 当ブログの画面右側に「人気記事ランキング」ってのがあるでしょ。2006年3月13日の記事「駐車監視員資格者講習 ばっちり合格体験記」がおかげさまで長くベストテン入りしている。
 2日間(終了考査も含めれば2日半)のあの講習時、初日の受付で「駐車監視員資格者必携」を、テキストとして配布された。著者については「駐車対策研究会編」となっていた。
 本でも記事でもそういうのはよくある。あまりに普通なので、私は特には気にしていなかった。

 ところが! 1月8日、西日本新聞がぶっちぎりスクープを打った! 以下は同日午前6時00分配信の記事、の一部だ。

「小遣い感覚だった」警察官と出版社、根深い癒着 昇任試験問題集執筆に現金
 警察官が昇任試験の対策問題集の設問や模範解答を執筆し、民間の出版社から現金を受け取っていた。多くは警察庁出向時に上司のキャリアなどから依頼され、一部は所属先の警察本部に戻った後も続けていた。関係者によると、同社は各警察に影響力がある有力OBを顧問に招き、紹介された現職幹部を飲食接待するなどして関係を深めていたという。昇任試験を舞台に、民間企業と一部警察官がもたれ合う構図が浮き彫りになった。

 続々と記事を打った。
「まずいな、おおっぴらにできないな」関与認めた警官 昇任試験問題集執筆に現金
警官467人に執筆料1億円超 副業禁止抵触か 昇任試験問題集の出版社
「小遣い稼ぎ」昇任試験問題集、執筆認めた警官たちの”言い訳” 原稿料、部署の夜食代にも
【速報】「事実確認する」と国家公安委員長 警察官、出版社から報酬授受
警官執筆料「事実確認へ」 各警察本部が経緯聴取
警官執筆料「事実確認する」 国家公安委員長が表明

Photo 現時点ではそれくらいかな。
 へぇ、たかが1億円超でスクープなの? とか言う人は、スピードワゴンさんじゃないけど甘~~~いっ!!!
 記者クラブ加盟社は、警察が自ら発表した「不祥事」は報じていいけども、埋もれている組織的日常的不正を掘り起こすことはタブーだ。いやこれ私は善悪の観点から言ってるんじゃない。んなことは業界では当たり前の常識だし、誰にもどんな立場にもいろんな制約、しがらみってもんがある、そういう話にすぎない。

 なのに西日本新聞はその制約、しがらみ、約束事をぶっ飛ばしてしまった。
 今後、読者がいちばん喜ぶ凶悪犯罪報道について、競合誌ばかりが続々とスクープを打つことになる…そこにとどまらないかもしれない。衝撃の本、『真実 新聞が警察に跪いた(ひざまづいた)』のようなことになるかも。

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 西日本新聞の今回の一連の記事の多くの末尾にこうある。

 西日本新聞は、暮らしの疑問から地域の困り事、行政や企業の不正告発まで、情報提供や要望に応え、調査報道で課題解決を目指す「あなたの特命取材班」を創設しました。「知りたいこと」を取材し、正確に深く報じる「ジャーナリズム・オンデマンド」に挑みます。

Photo_2 今のままではどこも衰退一直線。西日本新聞はそっちへ舵を切ったのか。すなわち、官庁発表に頼らず、社会の問題を自ら見つけて掘り起こして正確に深く報じるジャーナリズムへと。もしそうなら素晴らしい! 注目だ!

※画像はいずれもマニア氏からのいただきもの。上の画像は、昨年の元旦早朝の飛田新地。下の画像は前日つまり大晦日の釜ヶ崎だそうです。

 ←1月9日0時40分現在、週間INが100で3位~。

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