ゴーン被告人だけずるいぞ?
3月6日、マニア氏から情報をいただき「覚せい剤取締法違反、関税法違反」の控訴審判決を傍聴した。
裁判官「主文、本件控訴を棄却する」
あ~ぁ、普通に有罪維持か。そうじゃない、本件は原審無罪、検察控訴。無罪が維持されたのだ!
覚せい剤の運び屋が続々と日本へやってくる。その中に、割合は不明だが、預かったスーツケースに覚せい剤が隠匿されているとは知らず、すっかり騙されうきうき旅行気分でくる者がいる。その者たちの中に、割合は不明だが、起訴(公判請求)されて被告人となる者がいる。
騙されたのであっても、起訴されたらアウト、有罪は確実。おそらくは世界の薬物密輸組織にナメられないため、日本国の治安を護るためだ。
とはいえ、ごくまれに無罪となることもある。
本件被告人(身柄、拘置所)は若い女性で、国籍はマレージアか(通訳人はそう発音した)、目がものすごく素敵だった。特に、言渡しが始まる前の不安そうな目が!
あの目のおかげで、通常は有罪の理由として拾われることが、無罪の理由として拾われた、そういう面があるのかなぁと思えた。
本件の逮捕は2017年10月。原審無罪がいつか私は調べてないが、無罪判決のあとも勾留され続けたわけだ。
東電OL殺人事件の犯人とされたゴビンダさんは、1997年に逮捕され、2000年に無罪とされた。しかし勾留され続け、控訴審で逆転有罪、無期懲役刑に。最高裁は有罪に誤りはないとして無期懲役刑が確定。2012年に再審開始と刑の執行停止が決定され、ようやく釈放された。
カルロス・ゴーン被告人だけずるいじゃないか、頑強に否認なのに保釈しちゃって。検察はいつも通りなのに、裁判所だけ海外向けに対面を取り繕って、みっともないぞ、裏切り者め、検察はそう感じているんじゃないかと。
ちなみに、これも私はまだ調べてないが、ゴーン被告人の事件は東京地裁刑事第8部の係属となったはず。8部は巨額の脱税とか経済事件を主に扱うので。
んで、8部の現在の部総括判事は前田巌さん。前田さんは東京地裁がだいぶ長い。いくらなんでもこの4月で移動のはず。
そしたら次は誰が8部の部総括を張るのか。新しい部総括は過去にどんな事件をやったのか、弘中惇一郎弁護士や高野隆弁護士と過去に対決したことはあるか、なーんてワイドショーがやるかもね。
※3月8日追記: 確認してきた。8部じゃなかった! どしてっ? いや経済事件はすべて8部が扱うってわけじゃないんだけども、ま、とにかく17部になったそうだ。現在、17部の部総括は下津健司さん。とりあえずそこまで急ぎ追記。
※ 画像は、3月6日に私が撮影したもの。銀座で酒を飲み、軽く酔い覚ましの運動で、かつ地下鉄回数券の関係で(笑)、霞ヶ関の駅まで歩いたわけ。したら、おおっ、これが例のアレか! たまたま実物に遭遇できるとはラッキー! 東京航空計器の可搬式オービス(ネットでは移動式オービスと総称される)の筐体を思い出させるじゃないか。もうニッコニコになって撮影したの。変な酔っ払いがきやがったと、報告書に記載されたかな(笑)。
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