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2019年5月 9日 (木)

同じ涙が流され続ける理由

 以下は5月9日付け京都新聞の一部。

大津園児死亡事故、衝突車両に大きな速度超過なく 縁石やガードレールない所で列に突っ込む、大津署見立て
 滋賀県警大津署は8日午後、園児の列に車が突っ込み、2歳の子ども2人の命が奪われた大津市の事故現場を検証した。散歩中に信号待ちをしていた園児たちや、列に突っ込むまでの2台の車の動きなど、痛ましい事故の当時の状況が明らかになってきた。

19050810  どう申し上げていいのか、こういう死傷がどこかで必ず起こることを前提に日本は成り立っているというか、こういう事故が起これば死傷者が多数出かねない形で社会をつくっているというか。
 そのことを私はもう長くあちこちで書き続けてきた。

 たとえば2017年11月に私はジャーナリストの桐島舜さんといっしょにスエーデン大使館へ行き、新型オービスのメーカー、Sensys Gatso Groupの方々から話を聞いた。翌年1月発売だっけ『ラジオライフ』に記事を書いた。
 以下はその記事の一部だ。

 交通安全思想の話へ移ろう。ユーロ圏では「ビジョンゼロ」という考え方が主流なのだという。
「交通事故の死傷は、従来は道路交通の利便性とのバランスで考えられていました。しかし、バランスを取るのではなく命と健康を最優先するのがビジョンゼロです。運転者に責任を負わせるのではなく、交通システムを提供している側が責任を負う。左右を見ない運転者やスピードを出す運転者はいます。人間は完璧ではないことを前提にシステムをつくるのです
 うわぉ! 私が知る日本は完全に逆方向だ。日本は、国が定めた規則を破るから事故が起こる、ゆえに事故を減らすには取り締まりを強化すべし、事故が起これば違反者を重く処罰して満足する、そういう考え方のもとにあるように見える。

P1010118  交通事故の半分以上は交差点またはその付近で起こる。進路が「交差」する場所ゆえ当たり前だ。衝突して、あるいは衝突を避けようとして進路をそれることは当然にあり得る。それた車両(2トン近い“鉄の塊”)が人に襲いかかったら大変だ、そういう発想が、ないとまではいわないが、一般的とは到底いえない状況に日本はある。

 大津市の今回の事故で、過失が大きいとされた側は「過失運転致死傷」で起訴(公判請求)されるのだろう。禁錮3年、執行猶予5年、または禁錮2年4月くらいの実刑になるかもしれない。
 そうして同じような死傷事故が今後も普通に起こり続け、同じ涙が流され続けるだろう。それが悔しいと地団駄を踏む私は、残念ながら少数派だ。

P1010120  上の昼間の画像は、昨日横浜で撮影したんだっけ。交差点で事故って進路をそれた車両が歩行者へ襲いかかるのを防ぐ、ためだけに設けられたのか知らないが、ボラードだ。
 下の2つの夜の画像は、だいぶ前にある事故現場を通りかかって撮影したもの。その交差点は事故が多く、角っこの商店に車両が突っ込むことが度々あり、ボラードが設けられたのだという。
 その日の事故では、地中のコンクリート部分を破壊してボラードを傾けた車両がボラードを乗り越え、歩道で信号待ちしていた自転車(母親と幼児2人が乗車)に突っ込んだ。車両の速度がだいぶ減じられたおかげか、母子は負傷ですんだとあとで聞いた。もしボラードがなければどうなっていたか、想像するのも怖ろしい。

 

 ←5月9日17時10分現在、週間INが60で3位~。

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