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2019年6月の13件の記事

2019年6月28日 (金)

コンビニトイレで出産、遺棄、ネットは個人暴きで盛り上がり

1904191-2  画像は『警察学論集』第68巻第1号の一部だ。裁判官は「交通捜査」の「エンドユーザー」であり、捜査機関は「CS(“Customer Satisfaction”)を常に分析し、それを日々の捜査にフィードバックしていく必要がある…」とはうまいことを言うもんだ。
 有能な捜査官は裁判官が有罪にしやすい調書をとるのだと日々の裁判傍聴からひしひし感じられるけど、裁判官自身がそれを求めるとは大胆な。この論文、私はまだ全部読んでないが「検察官にあっては無罪方向の証拠は最後まで隠し通すべきである」なんてまさか書いてないよね。 ※日本においては無罪の証拠を隠して有罪(死刑や無期懲役)にするのは合法。

 

 日々の法廷で被告人はどう否認し、検察官はどこを突っ込み、弁護人は何を主張し、裁判官は何を拾って有罪とするか、垣間見ておくことは捜査官諸氏にとって有用だろう。
 ゆえに、上を目指す警察官、検察官はみんな私のメルマガ「今井亮一の裁判傍聴バカ一代(いちだい)」を読んでますよ。ま、みんなは言い過ぎですか、すみません。
 6月は現時点で以下の12号を発行した。

第2273号 コンビニトイレで出産、遺棄、ネットは個人暴きで盛り上がり
 「保護責任者遺棄」。多くのメディアは匿名報道としたが、実名報道が一部にあった。その実名をタイトルの頭に据え個人情報を暴こうとする大量のサイト。やがて女児は、母親の氏名をネット検索した者から「お前の産湯はトイレの便水だ。ぎゃはは」とかいじめられるのではないか。

第2272号 元妻に対するDV防止法違反、今回はもう実刑のはずだが…!
 元妻への度重なる暴力で罰金刑を受け、しかし懲りずDV防止法の保護命令違反で執行猶予付き懲役刑を受けた男が、今度は元妻を車へ押し込もうとした! 新井紅亜礼(くあら)裁判官は暗い調子で言うのだった。「前の事件のときも私あなたの裁判を担当…」と。

第2271号 センシスの新型オービス裁判、証人はミニスカートの女性で!
 本邦初、超重要な新型オービス裁判。今回の証人は定期点検の担当者。意外にも若い女性だった。国産オービスの裁判を私はさんざん傍聴してきたが女性は初めて。スエーデンの本社で教育を受け、認定証を得ているのだという。へぇ~。

第2270号 典型的オレオレ詐欺、それは詐欺だと長女か言われたのに
 息子になりすました詐欺師から230万円必要だと言われ、善意から250万円を用立てた…。今日はそのお婆ちゃんを証人尋問。お年寄りが特殊詐欺になぜやすやすと引っかかり続けるのか、分かるような気がした。

 以下の3号は6月21日にお知らせした

第2269号 無理ムリな控訴棄却、裁判員制度のメンツを護ったのか!
第2268号 万引きが止まらない妻、夫はADHD、嗚呼そんな人生もあるのだ
第2267号 コンビニの女子店員に好意を抱き、マンションの鍵穴に接着剤

 以下の2号は6月14日にお知らせした

第2266号 クレプトマニアはみなさん、キョロキョロして目が点になっている
第2265号 興奮してきて体がすごく熱くなって脇の下からも足からも汗が垂れて

 以下の3号は6月8日にお知らせし

第2264号 失うことばかりの人生、普通に生きるのが楽しいんだねと
第2263号 予想どおりの最高裁判決、補足意見に期待した私がバカでした
第2262号 13歳女子に淫行した21歳、“中出し”で取る責任とは

 いま購読登録すると以上12号がどどっと送信される。さらにあと1号が送信され、それで6月分はおしまいだ。6月の最終号は本日傍聴予定のだいぶびっくりな事件になるかと。
 7月には6月分の13号はバックナンバーの扱いとなり、読むには108円かかる。1号108円じゃなく13号全部で108円だ。うそじゃないっす! 

 ←6月28日8 時50分現在、週間INが120で2位~!

2019年6月25日 (火)

大腸がんの内視鏡検査とポリープ切除体験記

 私は3年前の夏に大腸がんの内視鏡検査を受けた。メルマガ第1742号「首都高の走り屋、事故ったときの約束は」の編集後記で簡単にご報告した。
 内視鏡検査、怖い~、という方もおいでだろう。以下、若干加筆等して転載する。

 30日(土)の午前、女房殿の知り合いの素敵な女医さん(痔と大腸の専門医として有名)のクリニックへ、大腸がんの内視鏡検査に行ってきた。場合によって手術もするという。

 1時間以内に飲みきれと、まずは2リッターの下剤とコップをわたされた。ええ~っ。
 最初は待合室で飲んだ。待合室のお客というか患者らは、私以外みんな女性と子どもだったか。そのクリニックは女性の患者が多いのだそうだ。
 それから専用トイレのそばのリラックスチェアに移動し、休み休み飲んだ。
 もう、下る下る! 尋常じゃなく下った。下剤というネーミングの理由を思い知らされた。
 何度もトイレへ行くうち、若く素敵な女性看護師さんがきて言った。もうそろそろいいでしょう、次に出たら見せてください、と。見せる? ええ~っ?
 トイレからナースコールを押し、女性看護師さんを呼んだ。洋式便器の底に溜まった“黄色い水”を、狭いトイレ内で2人で見下ろした。なんて体験だ!

 

 それから全裸になって専用の薄いガウンみたいのに着替えた。後ろがぱっかり開いた紙のトランクスをはき、手術台(施術台?)へ。
 左手に血圧計と心拍計をつながれ、右腕には点滴の針が…。
 医師も複数人の看護師も全員女性だった。

 内視鏡検査は、肛門に何かしたなと感じただけ。痛いとか嫌な感じとか、全くなかった。
 目の前のモニターに、ピンクのきれいな腸が映った。下剤で内容物を流し去り、空気を入れて膨らますから、ああいうふうに映し出されるんだね。
 そのあとどうなったのか、よく憶えてない。点滴に入れられた何かのせいで眠ってしまったのか。眠った記憶もない。

 んで、結果は。ポリープが2つあり、切除したと聞かされた。悪性か良性か、その検査結果は来週だ。
 これは手術だし、切除跡はクリップで留めてあるんで、1週間、消化の悪いものは食べるな、酒は飲むなと言われた。
 こんなことでもなければ1週間も酒は抜けない。おとなしく抜こう。誘わないでねっ。

1905082  施術費等はいくらだったか。疾病保険か何かでかなり出たように記憶する。詳しくはもう忘れた。
 あまりに楽ちんだったがしかし、毎年とかひんぱんにやるのは良くないらしい。腸内のすべてを洗い流してしまうからか。
 私は1週間、積極的にヨーグルトを食べた。腸内に良い細菌を取り戻そうと。
 切除したポリープの検査結果は良性だった。
 
 どうです、怖いことも痛いこともないので、内視鏡検査が必要な人はさらっとやってしまいましょう。
 泌尿器科での恥ずかしい出来事については「美人女医が容易に覚知し得る状態で」をどうぞ。

※ 画像は横浜地検(横浜地方検察庁)のそばの規制標識。規制内容をすぱっと把握できる人はいないんじゃないか。

 ←6月25日12 時50分現在、週間INが120で2位~!

2019年6月23日 (日)

新型オービスの否認裁判!

Photo_20190623194001  さいたま地裁で本邦初、超重要な速度違反裁判が進行中だ。
 メルマガ「今井亮一の裁判傍聴バカ一代(いちだい)」で毎回レポートしている。あと少なくとも4回はレポートすることになりそう。
 そのたんびに本邦初、超重要とはどういうことか説明するのは面倒だし、記事が無駄に長くなる。
 そこで、説明はこの記事で行ない、メルマガにはURLを貼ることとした。

 ごく簡単に説明するとこういう流れになる。

1、警察庁は新型オービスを使って速度取締りの新制度をつくろうとしている。
 ※ ちなみに警察の多くの文書では「新たな速度違反自動取締装置」とされている。それじゃ長いし、また間違いなく新型なので、私は「新型オービス」と呼んでいる。ネットでは「移動式オービス」という語がすっかり定着している。固定式まで移動式と呼ばれたりする。しかし警察文書のどこにも「移動式」の3文字はなく、「移動オービス」という別種の装置がすでにある。なので私は絶対に「移動式」とは呼ばない。ネットに逆らってマイナー路線まっしぐらだ(笑)。

2、新型オービスはタテマエ的には、日本のオービスの老舗である東京航空計器(以下TKK)と、スエーデンが本社のSensys Gatso Group(以下センシス)の2社が競合する形になっている。だが、警察庁の“主流派”はあからさまにTKK推しであることが見て取れる。

3、そんな中、埼玉県北本市の国道17号線に設置されたセンシス社の固定式(SWSS。Speed Warning Safety System)により105キロ(45キロ超過)と測定され捕まった若者が否認。どうやら昨年8月、さいたま地裁で裁判が始まった。
 ※ 画像上はその固定式と同型で、岐阜県大垣市に設置されているもの。マニア氏の撮影による。センシスの固定式は現時点では埼玉と岐阜に各1台しかない。

1902022 4、センシスの新型オービスは固定式も可搬式も、いちおう測定はレーダー式だが、従来の日本のレーダー式と全く違う。おそるべき高性能だ。その分従来の立証より手間がかかるうえ、何より今後の他の裁判のリーディングケースになる本邦初の超重要裁判ゆえ、検察官は完璧2万%の有罪を勝ち取ろうと頑張っている。
 どうせ罰金7万円か8万円のたかが速度違反事件なのに、なんと途中から合議(裁判官3人)になった。

 この裁判を見逃してたまるものか! 最優先で傍聴だ! と私はさいたま地裁へ通っているわけ。通常の取材では知り得ないことがぼろぼろ出てきてもう大変っ!
 メルマガ第2228号「センシス社の新型オービス、本邦初の検察側証人尋問に大興奮!」、第2229号「センシスの新型オービス、それって軍事技術じゃないのっ?」、第2252号「センシス社の新型オービス、意外なことがいっぱい分かった!」などでレポートしてきた。

 


 以上でとりあえず説明を終え、6月21日に行なわれた証人尋問(証人はミニスカートの素敵な女性!)のレポートを第2271号に書きます。

追記: 2271号のタイトルは「センシスの新型オービス裁判、証人はミニスカートの女性で!」。その後、第2299号「新型オービスのセンシス、世界シェアは2位か3位って! 」、第2230号「センシスの新型オービス、世界を股にかける装置の信頼性」、第2316号「新型オービス、出版社がネットに写真を載せ刑訴法違反!」でレポートした。第2307号の編集後記では検察庁の“陰謀”について仮説を披露した。私はもう新型オービスに夢中であるっ。
 ←6月23日20 時20分現在、週間INが100で3位~。

2019年6月22日 (土)

裁判官の「説諭」は試験エリートの自己満足?

 本日20時54分からのテレ朝「サタデーステーション」に、ピエール瀧さんの「覚せい剤取締法違反」の判決のことで阿曽山大噴火さんが出演予定と聞いた。
 「ピエール瀧被告に異例の10分説諭 裁判官「人生」問う」と6月18日付けNHKニュース。この「10分説諭」についてかな。
190621  念のため言っておくと、以下は刑事訴訟規則。

(判決宣告後の訓戒)
第二百二十一条 裁判長は、判決の宣告をした後、被告人に対し、その将来について適当な訓戒をすることができる

 主文、犯罪事実、量刑理由、執行猶予の説明、上訴権の告知、そのあとに付け足して言うのは、あれは「訓戒」だ。しかしメディアは必ず「説諭」という。被告人を被告と表記し、未決算入を無視し、監視カメラを頑強に防犯カメラと呼ぶ、少女買春を援助交際と呼ぶ、みたいなものかと。

 裁判官の訓戒に対し私がしばしば感じるのは、「たかが試験エリートのくせに分かったようなこと言ってんじゃないょ」である。分かったようなことを言って「自分は被告人の人生、将来を真剣に考えている良い裁判官だ」みたいな気分になっているらしいことが見て取れることが多く、私は好きじゃない。
 たとえばこんな訓戒なら、私は驚き尊敬する。

裁判官 「量刑の理由でいろいろ言いましたけど、あれはテンプレートです。本当は、初犯ゆえに執行猶予なのです。この程度の事件は初犯ならみんな執行猶予で決まりなのです。再犯しないことの固い誓いが通じたから執行猶予とか勘違いしたら絶対ダメです。下総精神医療センター、条件反射制御法の平井愼二医師の言葉をお借りすると、人間には人間脳と動物脳があり、固く誓うのは人間脳です。しかしコカインの魅力は動物脳に刻まれています。人間脳は動物脳に勝てません。だから薬物犯は再犯をくり返すのです。万引き常習者がもう絶対二度と万引きはしないとどんなに固く誓ってもまた万引きしてしまう、それも同じです。肝に銘じておいてください」

 でもそんな訓戒は無理な話だ。検察も裁判所も人間は人間脳だけで動くと考え、気持ち(人間脳)をしっかり持てば再犯しないとの考えで固まっているから。薬物や万引きや性犯罪については、だから再犯が多いという面は確かにあるだろうと思う。

 ちなみに、ピエール瀧さんの判決は傍聴券抽選だったそうだ。その大行列の中で、ある裁判傍聴マニアが、若い女性の団体か何かに「女は傍聴に来るな!」とか叫んでいたという情報が入ってきた。“あの人物”かと推認でき…。

 画像は6月21日のさいたま地裁の門前だ。6月20日には東京地裁の1階の喫煙室で張り紙を見た。その喫煙所は6月末で廃止、7月1日~12月27日、建物外の北側に喫煙所を設ける、1月6日から敷地内全面禁煙と。
 裁判所前の歩道で嗅ぎ煙草(かぎたばこ)を売る者が現れたりして?

 

 ←6月22日20 時20分現在、週間INが110で3位~。

 

 

 

2019年6月21日 (金)

コンビニの女子店員に好意を抱き

 「不手際に不手際を重ねた…厚木刃物男の逃走を許した“3つの大きなミス”」と6月20日付けFNNPRIME。
 刑が確定した以上、どのみち刑務所へ行く。以下は刑事訴訟法。

第四百八十五条 死刑、懲役、禁錮又は拘留の言渡しを受けた者が逃亡したとき、又は逃亡するおそれがあるときは、検察官は、直ちに収容状を発し、又は司法警察員にこれを発せしめることができる。

 なぜずるずる逃げ回ったのか、という意見もあるようだ。
 私としては、何ら不思議じゃないと思う。逃れられる余地がありそうに思えばどこまでも逃れようとする。その場の感情や欲望でのみ動き、先を考えられない、自ら責任を取るなんて頭にない、人間にありがちなそういう傾向が定着、深化した者はいくらでもいると思う。
 たとえば、前科10何犯、刑務所出たり入ったりのある男は、刑が確定してから姿をくらまし…。おっとそれはヤバイ話なのだ。いずれ明るみに出ることもあるだろう。

 メルマガ「今井亮一の裁判傍聴バカ一代(いちだい)」、6月は現時点で以下の8号を発行した。

第2269号 無理ムリな控訴棄却、裁判員制度のメンツを護ったのか!
 東京高裁の若園敦雄裁判長、私は良い評判を聞いていた。良い判決を傍聴したこともある。なのに今回、2人の若いマレーシア女性の1人の無罪を認めたとほぼ同じ理由でもう1人の有罪(懲役9年、罰金400万円)を追認した。なぜ?

第2268号 万引きが止まらない妻、夫はADHD、嗚呼そんな人生もあるのだ
 「ま、僕自身がけっこうメチャクチャなので、それを10何年支えてくれて、 ま、恩ってのがあるので見捨てるつもりはないんで」とADHD(注意欠陥多動性障害)の夫はきっぱり言うのだった。

第2267号 コンビニの女子店員に好意を抱き、マンションの鍵穴に接着剤
 しつこく言い寄る男を気味の悪い客と思い、誰とも交際する気はないと女子店員は言った。ところが、女子店員が男性と歩いているところを見て客は腹が立ち…。裁判官は被告人(25歳)の裏側にあるものについて妙な言及をし…。

 以下の2号は6月14日にお知らせした

第2266号 クレプトマニアはみなさん、キョロキョロして目が点になっている
第2265号 興奮してきて体がすごく熱くなって脇の下からも足からも汗が垂れて

 以下の3号は6月8日にお知らせし

第2264号 失うことばかりの人生、普通に生きるのが楽しいんだねと
第2263号 予想どおりの最高裁判決、補足意見に期待した私がバカでした
第2262号 13歳女子に淫行した21歳、“中出し”で取る責任とは

170222  いま購読登録すると以上8号がどどっと送信される。そして月末まであと5号が順次送信される。
 次号は、典型的オレオレ詐欺に引っかかり250万円を受け子に渡してしまったお婆ちゃん(被害時72歳)の証人尋問をレポートしよう。オレオレ等特殊詐欺に注意しろとどれだけ言われても、引っかかるお年寄りが続出するのはなぜか、うわぁ! なるほど! である。
 次々号は、新型オービスの固定式の否認事件。たしか過去4回にわたりレポートしてきた。警察庁および全国都道府県警察の方々にお読みいただいていると思う。でも、回し読みしてません? お1人1部ずつ購読してくださいょ。本件オービス事件に限らず、法廷で何が行われているかリアルに知ることは、日々の捜査に、捜査書類の作成にきっと役立つはず。上を目指す警察官、検察官はみんな購読してます。みんなってのは言い過ぎですか、ひ~。

※ 画像はいただきもの。珍しい標識だ。どこが珍しいって、裏側に公安委員会のシールがない。だからこの標識による規制は道路交通法的には無効なのだ。何の規制? いやそれが忘れちゃって。😞

 ←6月21日11 時30分現在、週間INが90で3位~。

2019年6月20日 (木)

「実刑確定の男」とは

 「実刑確定の男」、聞き慣れない表現だ。

 ある犯罪で逮捕・勾留され、起訴後に、あるいは検察側証人の尋問が終わってからとか、被告人は保釈されることがある。
 最近、無免許運転で逮捕・勾留され、起訴後もしばらく勾留され、保釈保証金100万円を納めて保釈された被告人がいた。 ※メルマガ第2259号「どうも不可解な無免許裁判、なんと過去に「殺人容疑」で…!」。

190619201-1  一審(簡裁または地裁)で実刑判決を受けると、保釈は直ちに取り消されて収監される。
 具体的には、判決言渡しの期日に検察の職員が原則2人傍聴席にいて、主文が実刑(執行猶予なし)だと直ちに1人が廊下へ出る。収監するので準備を、と担当部署に連絡するのだろう。そしてすぐ傍聴席に戻る。
 実刑に決まっている事件、実刑の可能性が高い事件では、被告人は大きな荷物を持って来ているのが普通だ。

 実刑判決の言渡しが終わって裁判官が閉廷を宣すると、傍聴席から2人の職員が立ち上がり、バー(傍聴席の前の柵)の中に入って保釈取消の書面手続きをする。
 弁護人は、すぐ再保釈の請求をする旨を職員や被告人に言うことがある。
 で、「じゃ行きましょうか」と職員が言い、大きな荷物を持った被告人を連れて奥のドアへ3人で去る。

 控訴審(高裁)でも、控訴棄却(実刑維持)が見込まれる場合、保釈中の被告人が大きな荷物を持って来ていることがある。
 しかし、実刑維持となっても、直ちに保釈が取り消されることはない。
 なぜ?  私は法令の根拠を調べてないが…。
 一審と違って控訴審は、被告人の出頭を要しない。出頭しない被告人はよくいる。
 出頭した被告人は直ちに保釈を取り消され、出頭しなければまだしばらく娑婆にいられる、そりゃあおかしい、ということはあるでしょ。

 控訴審判決の翌日から2週間を経過すると、その実刑判決は確定する。
 この段階で「実刑確定の男」なるものが生まれるわけだ。
 それから検察は、収監するのでどこそこへ出頭せよという郵便を保釈制限住居へ送る。なかなか出頭しない者もいるはず。
 以下は刑事訴訟法第96条第3項。

○3 保釈された者が、刑の言渡を受けその判決が確定した後、執行のため呼出を受け正当な理由がなく出頭しないとき、又は逃亡したときは、検察官の請求により、決定で保証金の全部又は一部を没取しなければならない。

 没収ではなく「没取」なのだ。BOSCHのぼっしゅだ。
 さて急ぎメルマガ次号を書かねば。
 次号は、すんげぇ控訴棄却判決をお届けする! ちら聞きする限り評判の良いあの裁判長が、あんなぼろぼろな有罪維持をなぜやったのか。落ち目の裁判員制度にこれ以上ケチをつけられない、論理則経験則等に照らしてその推認は不合理とは認められない。 ←これは控訴審判決の決まり文句ね。

※ 画像は、銀座の晩杯屋へ行く途中にあった店。最近できたはず。なんかお洒落だよねぇ。若い女性グループ、男性グループが続々と入って行った。なんだろ。

 ←6月20日9時30分現在、週間INが90で3位~。

2019年6月19日 (水)

監視カメラをなぜ防犯カメラと呼ぶのか

 ちらっと言っておく。防犯カメラ。
Img_1459  私は2003年の3月か4月からはっきりと裁判傍聴マニアになった。
 その後いつ頃からか、今ちょっと定かじゃないのだが、「防犯カメラ」の画像解析結果、つまり動画の1コマを静止画としてプリントアウトした、そういう書証がひんぱんに出てくるようになった。録画が法廷内のモニターに再生されるのもだいぶ見てきた。

 結局は、有罪の証拠として都合のいいものを拾っているだけ、都合が悪いものは臆面もなく隠すのだな、というシーンも傍聴してきた。あんときゃ驚いたね。阿曽山大噴火さんも驚いてたよ。 ※断っておくが検察官が悪いわけじゃない。無罪の証拠を隠すのは日本では全く合法なのだ。合法なことをして何が悪い、てなもんだ。

 なんにしても、傍聴席で傍聴する限り、それらカメラは「防犯」に何ら役立っていない。
 常時撮影、録画し続けていたら、過去の録画のなかに犯行場面があった、というものばかりだ。
 テレビニュースを見ても、その感じは揺らがない、強まるばかり。

Stb_1297  いや、もしかしたら「防犯」に役立つ場面もあるのかもしれない。でも、少なくとも私は聞かない。
 機能的、目的的にはあれは「監視カメラ」でしょ、と言いたくなる事情しかない。

 なぜ「防犯カメラ」と言い張り続けるのか。
 やっぱ「監視カメラ」は聞こえが悪く、「俺も常時監視されているのか。その映像を誰がどう利用するんだろ。気味が悪いし、不倫とかをネタに恐喝されたりするんじゃないか」「厳重な管理規定を設けるべきじゃないか」なーんて感じさせてしまいかねない。「防犯」なら脳天気に受け容れられやすい、そういうことかなぁ…。中国はどう呼んでるんだろう。

 私はねぇ、普通は誰も気にしない枝葉末節がどうも気になるところがある。困ったもんだ。ごめん、ちっとも困ってません(笑)。

 ←6月19日1時30分現在、週間INが80で3位~。

2019年6月14日 (金)

キャッシュカード3枚を騙し取っただけで懲役2年6月!

1905086  被告人は若い。20代前半か。刑務官に伴われて奥のドアから入廷、手錠・腰縄のまま被告人席に座った。
 そして裁判官が登壇するまでずっと、重くがっくりうなだれていた。人生が終わってしまったかのように。
 罪名は「詐欺」。未遂じゃなく既遂なのだ。事件番号に「等」がない。既遂1件の事件かも。前科なし。

 グループが役割分担する特殊詐欺の受け子としてキャッシュカード3枚を騙し取ったのだという。
 何か脅され、離脱できずに加担したらしい。報酬は受け取っていない。
 被告人が騙し取ったキャッシュカードにより引き出された金額は量刑の理由にしません、と裁判官はわざわざ述べた。
 そんなの私は初めて聞いた。あそうか、私がこれまで傍聴してきたのは、騙し取ったキャッシュカードで即何十万円、何百万円を引き出した、いわば“受け出し子”の事件だ。出し子を兼ねず受け子だけの事件は初めてだ。そのへんで裁判官はそんなことを述べたのかな。
 ならば楽々執行猶予か。

 ところがっ、なんと懲役2年6月、未決30日算入、ええーっ!?
 銀行協会やら警察やらを名乗って電話をかけ、キャッシュカードの暗証番号を聞き出し、末端の使い捨ての受け出し子、受け子、出し子を派遣、キャッシュカードを複数枚騙し取って引き出せる限りの現金を引き出す、そういう詐欺(事件名的には「詐欺、窃盗」)が今は主流らしい。
 一般予防(いわば見せしめ)の見地から重罰に処す方針を、検察と裁判所とで決めたのか? オレオレ詐欺についてはすでにそのようになっている。
 ただし、「見せしめのために重罰に処すぞ」とは検察も裁判所もけして世間にアピールしない。法廷の中だけで満足している。こういうのをお役人気質、お役所仕事というんだろうか。
 とにかく、キャッシュカードの受け子のみの事件をもっと傍聴してみたい。んなこと言ってちゃきりがないんだが。

 メルマガ「今井亮一の裁判傍聴バカ一代(いちだい)」、6月はすでに以下の5号を発行した。

第2266号 クレプトマニアはみなさん、キョロキョロして目が点になっている
 前号からの続き。精神科医を証人尋問。被告人は一流会社に就職、その後渡米してある資格を取りアメリカで働いたり、端から見れば優秀な才女なのに、なぜ窃盗症に陥ってしまったのか…。

第2265号 興奮してきて体がすごく熱くなって脇の下からも足からも汗が垂れて
 被告人は小柄でスリムな女性。万引きで執行猶予中に万引きをやり実刑に。控訴してからくも逆転執行猶予(保護観察付き)とされたのにまた万引き! どうしても万引きが止まらないクレプトマニア(窃盗症)の女性がまた法廷へ出てきた。犯行時のことをハキハキと赤裸々に語るのだった…。

 以下の3号は6月8日にお知らせした。 

第2264号 失うことばかりの人生、普通に生きるのが楽しいんだねと
第2263号 予想どおりの最高裁判決、補足意見に期待した私がバカでした
第2262号 13歳女子に淫行した21歳、“中出し”で取る責任とは

 いま購読登録すると以上5号がどどっと送信される。そして月末まであと8号が順次送信される。
 ちょっとこのバックナンバーのページを見てください。ようく続いてるな! と呆れるでしょ。どの号も大興奮で書いているから続けられるのだと思う。初月無料なので是非試し読みしてみてください。

※ 画像は横浜地検のそばの交差点にある珍しいカメラ。あれは車両の速度を測るんだっけ。
※ あそうそう、「火の付いた爆竹を道路に投げて書類送検! 知らなかったでは済まない道交法違反の意外な規定とは?」という記事をネットに書きました。

 ←6月14日19時10分現在、週間INが130で3位~。

2019年6月12日 (水)

詐欺メール、ゆうちょ銀行に確認してみた

 今度は「「ゆうちょ認証アプリ」による本人認証サービス開始」というタイトルのメールがきた。
 差出人は「info@e-tax.nta.go.jp」。メール本文はこうだ。

最近、ゆうちょ銀行はお客様の口座資金のセキュリティを高めるために、全面的にシステムのバージョンアップを行いました。すぐに口座の更新をお願いします。もしバインディングしているのがトークンの場合、更新する前にトークンを用意してください。トークンをバインディングしていない場合、メールにログインしてください。

こちらのURLをクリックしてください
https://www.jp-bank.japanpost.jp/direct/pc/dr_9859pc_index.html

■ゆうちょダイレクトのセキュリティに関するお願い
ゆうちょダイレクトをより安全にご利用いただくため、
以下のセキュリティ対策の実施をお願いいたします。
●トークン(ワンタイムパスワード生成機)のご利用(無料)
●OSやインストールしているソフト等は常に最新の状態で使用
●メーカーのサポート期限が経過したOSやソフト等は使用しない
●ウイルス対策ソフトの導入および最新の状態への更新
●不正送金対策ソフト「PhishWallプレミアム」のご利用(無料)
●携帯電話?スマートフォンのメールアドレスを登録
●送金などの操作を行う端末と別の端末で受信するメールアドレスを登録
申し訳ございませんが、このメールへの返信はお受けしておりません。
※この度のお取り扱いに関し、ご不明な点がございましたら、次の連絡先までご連絡をお願いいたします。
※このメールにお心当たりのない方は、至急ご連絡をお願いいたします。
ゆうちょダイレクトサポートデスク
電話:0120992504(通話料無料)
お取扱時間:平日 8時30分21時
土日休日 9時17時
(12月31日1月3日は、9時17時)
ゆうちょ銀行

190604-2  「お取扱時間」が「9時17時」などとある。日本語のこうした文書に慣れない連中なのだろう。
 電話番号をネット検索してみた。ゆうちょ銀行のリアル電話番号だった。
 電話してみた。これこれのメールが詐欺か念のため確認したいと。
 電話口の素敵なお姉様(だと思う)は、URLを尋ねてから真剣そうな低い声で、それは詐欺メールだからURLをクリックしないでください旨言った。
 わざわざ電話するとはよっぽど暇なんだな? そっ、そんなことないです~!

 画像は、農家の直売所、いわゆる庭先販売をまわって買い集めた野菜。葉っぱはあしたばだ。全品1袋100円ぽっきり。購入価格合計600円。トマトの量が多いのは、傷物が2個ほど入っているから。大した傷じゃなくチョーお得。

 ←6月12日17時10分現在、週間INが130で3位~。

2019年6月11日 (火)

新手の詐欺メール

 「【重要】楽天株式会社から緊急のご連絡
 というタイトルのメールが届いた。
 発信元が「楽天株式会社」となっている。なんだ? 見てみた。
 以下、その内容をテキストに変換して貼り付ける。

【重要】カスタマセンタ-からのご案内  
【重要】楽天株式会社から緊急のご連絡
下記内容をご確認いただきますよう、何卒お願い伸し上げます。
お客様の楽天市場にご登録のクレジットカード情報が第三者によって不正にログインされた可能性がございましたため、セキュリティ保護の観点から緊急の措置としてお客様の楽天会員登録のパスワードをリセットいたしました。
お手数をおかけして申し訳ございませんが、引き続き楽天会員登録をご利用になる場合は、お手続きをお願いいたします。楽天 IDとパスワードでログインしてアカウントを更新してください。
ここをクリック
上記が問題でない場合は、このメールを無視してください。
今後ともよろしくお願い致します。
楽天市場
発行元:楽天株式会社

190611  うむ~。よくある詐欺メールみたいに日本語があからさまに変、ということはない…。
 内容も、それなりに筋が通っているように…いや、パスワードはリセットしたのにしらっとパスワードを求めるってどうなんだ。
 ま、楽天のサイトで確認してみようか。

 と思いつつ、メールにある「楽天株式会社」のメルアドを見てみた。
   noreply@0906lijnen.net
 な、なんだそれ?
 さらにびっくり。宛先欄に、私のメルアドのほかに7つ、実在っぽいメルアドが並んでいるではないか。んなアホな(笑)。
 ありゃりゃ~。結局あからさまな詐欺メールじゃん。細かいことを言えば「カスタマセンタ-」ってのも変だ。普通、「カスタマーセンター」でしょ。音引きにだけ半角を使うかね。
 「ここをクリック」をクリックしたが最期、地獄へ引き込まれるんだね。
 以上、詐欺メールと結論するまで20~30秒くらいだったか。かかりすぎですか~(笑)。 

 さて、今日は久しぶりに晴れたので洗濯したり毛布を干したりあちこち買い物に出かけたり、忙しかった。ネットの記事も1本書いて送信した。引き続きメルマガ次号を書かねば。明日は単行本原稿に充てよう。じつは単行本、ぜんぜん終わってないのです、え~っ!?

 

※2019年6月12日0時45分追記: この画面左側にあるアクセスカウンターは現在315万7325。 

 ←6月11日18時40分現在、週間INが120で3位~。

2019年6月 8日 (土)

まさかこれもバンクシー?

1906051
 マニア氏が、珍しい落書きを見つけたと画像を見せてくれた。
 盗聴するネズミ、と見える。ネズミといえば、定置式(待ち伏せ式)の速度取締りをネズミ捕りという。昔のレーダー式速度測定器のアンテナを、猫じゃなくてネズミが持っているのか。なんにしても珍しい落書きだ…。

 バンクシーを真似た落書きとは、わはは、と私が応じたところ、マニア氏はバンクシーを知らないらしかった。
 さすがマニア氏である! 要らぬことを半端に知っている自分が私は恥ずかしい。

 てかこれ、バンクシーを真似た落書きと私は決めつけているが…。
 考えてみれば、他人の建造物等に落書きをするのは迷惑なバカであり、したがって迷惑でバカな汚れを塗りたくるだけ、という原則に、今回のこの落書きは反するように見える。まさか本物? うむ~、ちょと不安だ(笑)。

 メルマガ「今井亮一の裁判傍聴バカ一代(いちだい)」は、6月は現時点で以下の3号を発行した。

第2264号 失うことばかりの人生、普通に生きるのが楽しいんだねと
 社債トラブル名目の詐欺に加担させられ懲役5年を服役。出所後、資格を生かし地道に働いていたが、犯罪に誘われてドタキャン、500万円払わないと家族に危害を加える、帳消しにしたいならと…。世の犯罪の一定部分は、地元の先輩後輩の関係という辺りから生まれているのではないか…。

第2263号 予想どおりの最高裁判決、補足意見に期待した私がバカでした
 大阪高裁の福崎伸一郎裁判長が侠気(おとこぎ)でやってのけた公訴棄却判決(実質無罪)。それを当然に最高裁がひっくり返すシーンを、荘厳、豪壮極まりない第一小法廷で見届けさせてもらった。裁判官5人のうち1人が補足意見を述べたという。まさか福崎さんの侠気に応えたとか!?

第2262号 13歳女子に淫行した21歳、“中出し”で取る責任とは
 ゲーム系の出会い系発の事件。甲1号証は被害女子の調書。こんな部分があった。「うまいこと言って私とセックスすることだけが目的だった…悔しくて許せない」。若い男子の性欲に正直な若者君は、しかし妊娠したら責任を取るつもりだったそうな。その方法とは…。

190605-2  いま購読登録すると以上3号がどどっと送信される。そして6月末まであと10号が順次送信される。そこまで無料。
 6月中に絶対傍聴予定の事件は…。
  司法の犠牲者というべきクレプトマニア(窃盗症)の女性。
  北海道の三菱オービスの否認事件。
  本邦初の外国製オービスの、若く有能そうな検察官が2万%の立証に挑むチョー注目事件。
  覚せい剤密輸犯とされたマレーシア女性、逆転無罪と私は予想する。
  原審無罪の事件の被害者尋問。これは逆転有罪の可能性ありか。
 ほか、
  芸能系の色情事件。否認かな?
  元ラグビー選手の色情事件。真っ向否認!
 などがある。嗚呼、忙しい。じゃねっ。

 ←6月8日23時10分現在、週間INが110で3位~。

2019年6月 3日 (月)

6月3日、最高裁から東京地裁へ

 高速バスで2泊の日帰り旅行は、さすがにやっぱ疲れる。
 へとへとだけども、帰宅後少し仮眠して出かけねばならない。13時30分から最高裁第一小法廷で「道路交通法違反」の上告審の判決があるのだ。
 しっかり傍聴してきた。

裁判長 「主文、原判決を破棄する。本件コウソを棄却する」

 あれっ、控訴棄却? 公訴棄却? まさか酵素棄却じゃあるまいなっ(笑)。
 公訴棄却とした原判決(二審判決)を破棄し、罰金9千円の一審判決に対して被告人が行なった控訴を棄却したのだ。なんつってややこし~。
 NHKの「交通違反の公訴棄却取り消し 有罪確定へ 最高裁」という報道はだいぶ分かりやすいんじゃないか思う。

 池上政幸裁判官の補足意見の詳細をどうしても知りたくて、頑張って判決書きをゲットした。ありがとうございます! メルマガ次号で速報しよう。
 公訴棄却とした福崎伸一郎裁判官のこと、最高裁の前回の期日(弁論)も併せ、『ドライバー』に書ければと思う。

190603  判決書きをゲットしてから東京地裁(東京高等地方簡易裁判所合同庁舎)へ歩いた。
 途中、国会議事堂の前で、安倍政権批判かなそういうのを拡声器でやっている人を見かけた。昭和の言葉、右翼、左翼でいえば右翼方面の人らしかった。

 東京地裁では「凶器準備集合、住居侵入、窃盗」という珍しい事件の審理を傍聴した。
 例によって、逮捕報道からは想像もつかない中身だった。なんて事件だ! である。これもメルマガでレポートしなければ。

 それから、東京地裁の別の法廷で、私の今日のもう1つの狙いである「道路交通法違反」の判決を傍聴。メルマガ第2246号「有罪に決まってる公務執行妨害、決まってるけどヤバイ速度違反!」でレポートした事件だ。
 この被告人は格好良かったね~。ああいう男が私は好きだ。妄想たくましく言えば、裁判官も打たれた(びびった?)はず。でなきゃああいう訴訟指揮はしなかったろう。
 さぁ、今夜はもう寝よう。疲れた。

 ←6月3日22時10分現在、週間INが120で3位~。

2019年6月 1日 (土)

池袋暴走事故の元エリート官僚(87歳)は不起訴か!?

 だいぶショッキングなことが報じられた。忙しいのでごく簡単に。
 以下は5月31日付け産経新聞、の一部だ。

池袋暴走事故、元院長の免許取り消し処分を決定 都公安委
 東京・池袋で乗用車が暴走し母子2人が死亡した事故で、東京都公安委員会は31日、車を運転していた旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長(87)の運転免許を取り消す行政処分を決定した。
 警視庁によると、手続きを経て、免許取り消し処分が執行される見通し。飯塚元院長と代理人は同日、警視庁本部で実施された違反についての聴聞会を欠席したという。

 違反にも事故にも点数が付されている。いわゆる事故点数(交通事故の付加点数)は、本人の責任が重い場合の死亡事故だと20点(リンク先は警視庁)。
 行政処分歴がゼロ回、累積点数がゼロ点でも、15点で免許取消処分の基準に該当する。20点はばりばり該当する。
 取消処分の前には「意見の聴取」がある。本人または代理人が出席しなければ、公安委員会(実質は警察)が決めたとおりの処分量定で処分が執行される。

Img_1425  通常、処分までけっこう何カ月もかかるようだ。半年程度が普通だった頃もある。
 現在の期間を私はよく知らないが、事故から約1カ月半というのは異例の早さかと思われる。

 ところが産経新聞は「意見の聴取」ではなく「聴聞会」と報じている。
 これ何を意味するか!
 「意見の聴取」を行わなくていいケースの1つに「認知症であることが判明したとき」というのがある(道路交通法第103条第1項第1号の2および同第5項)。
 「飯塚幸三元院長(87)」は認知症と判明したのか!?
 その場合に聴聞を行なう根拠法令は何か、今ちょっと調べている暇がない。
 とにかく、認知症と判明したなら、刑事処分は不起訴の可能性がある。「上級国民を認知症で逃がしてやったのか!」と、また祭りになるんじゃないか。
 だからこれ、だいぶショッキングな報道なのだ!

 ……ただ、聴聞ではなく「聴聞会」となっているところが、ちらっと気になる。
 マニアックにいえば、道路交通法でも行政手続法でも「聴聞」に「会」なんて付かない。
 どう申し上げていいのか、たとえば道路交通法など見たこともなく、処分を逃れたいだけの人なんかは「意見の聴取」を頑として「聴聞会」と呼ぶことがあるようだ。
 産経新聞の本件記事を書いた人も、校閲の人も、たまたま偶然そういうところにどっぷり浸かってきた人で、警視庁は「意見の聴取」と正しく記者発表したのに、自らの常識にしたがってあえて「聴聞会」にした…というのは、うーん、交通違反マニアの妄想が過ぎますか?

 ←6月1日0時40分現在、週間INが110で3位~。

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