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2019年10月27日 (日)

『つけびの村』、読んだ!

191009-3  先日裁判所(東京高地簡裁合同庁舎)の地下の書店「至誠堂」で、注文しておいた左の3冊を買った。
 自分の単行本の原稿も終わり、まずは『つけびの村』から手をつけ、読み終えた。

 半分を過ぎたあたりに、いくつもの写真が9ページ連続で載っている。
 なぜこんな妙な載せ方をするの?
 写真の前の部分はネットの note で発表したものがもとで、後ろの半分はその後さらに現地へ行って取材を重ねたものなのだった。
 写真をあちこちに適宜散らすより、まとめて9ページ、なるほど! というインパクトがあった。
 また、私は note を無料部分しか読まず、書籍化されるのを待って読んだわけだが、正解だった。ただ、 note の記事(つまり前半部分)が大ヒットしたおかげで書籍化が実現したわけで、私はずるい読み方をしたとはいえる。

 で、読み終えて思ったんだけど、これは普通の商業ライター、手慣れたプロの単行本とは一線を画す作品じゃないか。
 なら何なのか。ずばり、マニアの本だと私は見た。一般読者を楽しませるエンタテイメントとは違うのだと。
 いや面白くないって意味ではぜんぜんないんだよ。もちろん読者の興味をひくように書かれており、ぐいぐい読める。じっさいぐいぐい読んだ。が、しかし、詰まるところ高橋ユキさんは、たぶんマニアなのだ。事件を調べたくなったら、現地へ通い――山口県周南市の須金の金峰地区の郷(ごう)集落は東京から遠い!――普通は「そんなの読者は興味ないよ」と捨てそうな部分も調べたくなったら止まらないのだ、きっと。

 5人殺害&放火、死刑が確定した事件、その背景にはこんな歴史、風土が、人々の営みがあったのか。凶悪事件を一時(いっとき)のエンタテイメントとして消費して次へ移る社会で、こういう本は貴重ではないかと思いました。
 マニア女子が単身で現地へ何度も通い、マニアな興味に突き動かされていろんなところへ行く、いろんな人に合う、そこがリアルに描かれているところがこの本の醍醐味、わくわくするところだと私は感じました。
 あと、刑法第39条(心身喪失、耗弱)についての言及は、私も同感だ。

 ちなみに私は「殺人」はほとんど傍聴してない。
 どれくらい傍聴してないのか、超絶マニアックデータを調べてみた。エクセルの巨大な表の、事件名の列を「殺人」のワードで検索してみたところ、「殺人」「強盗殺人」「嘱託殺人」「殺人未遂」が含まれるものが182事件あった。約8440事件中182件。2%強だ。

 最初の頃に傍聴して強烈な印象を受けた「殺人」がある。事件の外形はマスコミ報道のとおりなのだが、その動機が信じられないものだった。ネットのデマを真に受けたあんなアホな動機は、後にも先にもあれ1件でしょ。殺された被害者が可哀想すぎる。あれこそ最高のニュース性がある。しかし誰も書かない。
 2005年の事件だった。メルマガ(2009年12月創刊)のだいぶ前だ。こうなったからには次号でご報告しようと思う。 ←どうなったっていうんだょ(笑)。

 さあ次は『ケーキの切れない非行少年たち』と『本当の貧困の話をしよう』、どっちを読もう。悩むっす。

 ←10月27日22時20分現在、週間INが80で2位~!

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