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2019年11月 8日 (金)

裁判も刑務所も無力と田代まさしさんは身を捨てて証明した

191029-2_20191108000101  田代まさしさんがまた覚せい剤で逮捕された。
 田代はバカだアホだ、バカは死んでも治らない、そう罵って世間は、自分らは正義の側にいることを確認して満足するのだろう。

 だが、たとえば「田代まさし容疑者、また逮捕。「クスリの前じゃ無力」と語っていた」と11月7日付け日刊SPA!。
 田代さんは過去にこう語っていたという。

「(ダルクの近藤恒夫代表の本を読んで)薬物依存は病気で、だから俺、何回も捕まったんだってことをやっと理解できた。自分の力じゃクスリの前では無力なんだよ。だからこんなに再犯率が高いし、クスリを止められない人が多いわけで。だって、強い意志だけでやめられるんだったら、みんなやめてるわけだから」(日刊SPA!2015年3月19日配信)

 「もう絶対ヤメる」という強い意志や誓いは○○の前では無力。それは少なからぬ犯罪において真実であると、裁判傍聴を重ねてきて素直に同感できる。
 条件反射制御法の考え方を私なりに言えばこうだ。
 人間には2つの脳がある。動物脳と人間脳だ。動物脳は何十億年も前からの生物としての脳だ。動物は動物脳だけで何の問題もなく生きている。
 一方、人間は何十年か先を考えて今を我慢したりする。理性がある。それが人間脳だ。
 覚せい剤の魔力は動物脳を動かす。人間脳でどんなにヤメようと思っても勝てない。
 そこを勘違いして、動物脳に対する働きかけ(それが条件反射制御法)をせず、人間脳で固く誓えば大丈夫と思う者は必ず再犯する。

 そうしてだ! 刑事裁判は“病気による犯罪”を嫌う。
 「あれほど固く固く誓ったのにまたやってしまった。自分はおかしい。病気(動物脳の過作動)かも」と気づき始めた被告人に、検察官は言う。

検察官 「病気のせいにするんですか! 結局はあなたの意思の問題でしょ?」

 そうでないと、いつものテンプレートの有罪にできないのだ。
 検察官も裁判官も、とにかく被告人が「もう二度としません」と誓えば満足する。「嗚呼、この被告人はきっとまたやる!」と私は傍聴席で思う。
 そしてまたやって法廷へ出てきた被告人を私はどんだけ見てきたか。
 検察官は論告で言う。

検察官 「規範意識の鈍麻は著しく、もはや矯正施設(=刑務所)に収容して徹底した矯正教育を施すしか…!」

 刑務所は矯正施設なので、そこへ送れば矯正される、検察官は責任を果たしたことになる、それが試験エリートの国家公務員の考え方なのだなぁ、と私は傍聴席でいつも思う。

 じゃあ、どうすりゃいいのか。
 昨年だったか私は成城大学へ平井愼二医師の講演を聴きに行った。平井医師はこんなふうな提案をしていた。以下は私がものすごく大雑把に拾ったものだ。

  病者にはまずは治療を義務づける。
  治療を受けない者に刑事罰を科す。

 その方向へいけば、再犯は今よりぐっと減るだろう。イコール、被害者が減るだろう。
 しかし検察官、裁判官は前例を踏襲しテンプレートを護るのみ。国民はこんなことに興味を持たない。
 結果、田代まさしさんはまた逮捕された。薬物犯罪に裁判も刑務所も無力、権威ぶってるけどうそっぱちであることを、身を捨てて証明している、ように私には見える。

 さて、メルマガ「今井亮一の裁判傍聴バカ一代(いちだい)」は、11月は以下の2号を発行した。

第2329号 外貨購入詐欺、岡山の高齢女性から600、600、800万円!
 証券会社から外貨購入者の名簿が流出したか、詐欺グループは1人の高齢女性から合計2千万円を詐取。宅配便の若い受取子だけが逮捕され、通るはずのない否認を。若いけれどもだいぶ何年も刑務所へ行くのだ。

第2328号 ホテルのテレビに尿をかけた理由を被告人は頑として言わず
 被告人は裁判傍聴マニア。前号、全前号からの続き。検察官、裁判官からの被告人質問に対し…!

 いま購読登録すると、以上2号がどっと送信される。そして11月末まであと11号が順次送信される。
 次号は、某芸能人にストーカーをした女性お笑い芸人の事件、次々号は、んまぁ空前絶後な事件(※)、の予定なのだが、もっととんでもない事件にするかも。どうしてもレポートしたい事件が多すぎて困るっす。 ※ちなみにその被告人は中学生時代よりシンナーと覚せい剤を常用していたそうで薬物性精神病。しかし裁判的には完全責任能力ありとされるだろう。

※ 画像は、頂き物のシークヮーサー。なんと種無しだ。こいつをグラスにぎゅぎゅっと絞り、焼酎甲類25度を200cc注ぎ、ちびちび飲んだ。旨かった~!

 ←11月8日00時00分現在、週間INが90で3位~!

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