副校長のちょっとあり得ない逆転無罪!
「脅迫の罪問われた元副校長 控訴審で逆転無罪が確定」と3月10日付けのFNNPRIME。ええっ?
他にも報道されているかと軽くネット検索してみた。なんと2月27日付けの共同通信の記事がヒットした。ええっ? 以下はその一部だ。
保護者脅迫、副校長に無罪 千葉の高校、東京高裁が逆転判決
生徒の退学処分に不満を述べた父親に対し、暴力団の仲間がいると脅したとして、脅迫罪に問われた私立文理開成高(千葉県鴨川市)の元副校長の控訴審判決で、東京高裁が、罰金20万円とした一審千葉地裁判決を破棄して無罪を言い渡し、確定していたことが27日、分かった。高裁は父親の供述などから罪を認めた一審判決には事実誤認があると判断した。
2月27日に通信社が報じたネタを、3月10日になってテレビ局が、その後の展開とかなしに報じる、うーん、そんなこともあるんだぁ。
てかそもそもこの控訴審判決「主文。原判決を破棄する。被告人は無罪」、言渡しは2019年12月13日なのだ。ええっ? なぜ今頃? なのである。
12月13日、私は傍聴した。すっごい逆転無罪だった。
さっそくメルマガ第2345号「副校長が退学生徒の親を脅迫、ちょっとあり得ない逆転無罪!」で詳しくレポートした。
あり得ないってのは、無罪はおかしいという意味じゃない。その逆だ。以下、第2345号から一部拾って構成する。
一審判決を、栃木力裁判長はボロクソのクソボロに言った。たとえば…。
裁判長 「信用性の判断は不合理と言わざるを得ない」
裁判長 「いくつもの…があり、道理にかなっていない」
裁判長 「(被害者供述は)脅迫された者として不自然…説示の内容は理解に苦しむ」
裁判長 「原判決の説示は曲解と言わざるを得ず、明らかに無理がある」
裁判長 「不合理…むしろ整合しない」
一審裁判官の顔を少しも立てることなく、一方的に激しく“断罪”する、こんな控訴審判決は滅多にあるもんじゃない。
被告人は弁護人と握手し、泣いた。それから傍聴席の年配男性と握手し、声を出して泣いた! 私も握手したかったが、さすがにそれは控えた。
まさか検察が上告し、その結果が出たのが2月27日頃だったとか? 確認してみた。上告はなかった。2019年中に、または年明けすぐに確定したわけだ。どうなってるんだろう。
そんなこともありつつメルマガ「今井亮一の裁判傍聴バカ一代(いちだい)」、3月は以下の5号をすでに発行した。
第2382号 15歳少年が父母を殺害、虐待され続けてきた事実に検察は抵抗
んまあひどい虐待を少年は受け続けてきた、という内容の弁護人冒頭陳述に、検察官は頑なに抵抗するのだった。裁判長は苦笑。こういうシーンを目撃するのが裁判傍聴の醍醐味、裁判が公開であることの意義だと私は思う。
第2381号 病識を持ち始めた病者に、裁判官は病識を捨てさせた!
万引き病のお婆ちゃん、71歳。10年ほど前に夫から病気だと言われ、怒って否定したのだそうだ。しかし今回、ようやく病識を持ち始めた。ところが裁判官は…! 嗚呼、このお婆ちゃん、きっとまたやるだろう。
第2380号 元警察官の女社長、JRの女性駅員と警察にハメられた?
交通係、防犯係、留置場係を13年間やってきたという女性(現在は社長)が被告人なのだった! 暴行の故意を否認。しかしこの罠に墜ちたらもう助からないだろうなぁ、と思えた。
以下の2号は3月8日にお知らせした。
第2379号 銀座の数寄屋橋交番前で、人を殺して自分も死ぬと包丁を
第2378号 本籍はありません! 起訴状記載の生年月日もちがいます!
いま購読登録すると、以上5号がどどっと送信される。そして月末まであと8号が順次送信される。新型コロナで閉じこもりの方に是非お勧め、と言いたいのだが、このメルマガはたぶん他に例のない変わった読み物であり、合わない方には合わないだろうと思う。でもまあ、毎月の購読解除はだいたい2~3%でしかない。好評をいただいているようだ。ありがたいことです。
これを今日、たまたま立ち寄ったドラッグストアで買った。税抜き950円だった。「学童・子供用」ではあるのだが、孫のために欲しがってるお婆ちゃんがいるので。
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