特殊詐欺、コンビニで見破られないよう「ガヤ役」を立て
「パソコンのセキュリティーが…詐欺の手口だ 鴻巣のコンビニ3店、詐欺見破り被害防ぐ 鴻巣署が感謝状」と7月18日付け埼玉新聞。記事中にこうある。
コンビニエンスストア3店は、いずれも電子マネーがからんだ特殊詐欺を見破った。
セブンイレブン鴻巣本町店には6月19日午後6時半ごろ鴻巣市の60代男性が訪れた。「パソコンのセキュリティー契約が切れて、契約するのに電子マネー7万5千円が必要などと言われた」と話したことから、金田さんが詐欺と見抜いた。
ファミリーマート片山北本店には7月1日午後3時半ごろ北本市の80代男性が訪れ、「パソコンがウイルスに侵された。修理代で電子マネー4万円が必要と言われた」と話したことから、服部さんが詐欺師が使う手口だと見破った。
ミニストップ鴻巣松原店には7月3日午後7時ごろ鴻巣市の70代男性が訪れた。「セキュリティーのサービスが切れている。契約するのに電子マネー5万円を購入する必要があると言われた」と説明したため、成塚店長と安藤さんが詐欺だと疑い、未然に防止した。
コンビニへ入店していきなりそんな的確な説明を自らおっぱじめる者がいるとは考えにくい。
耳に携帯電話を当てながら、電子マネーの売り場を尋ねたお客に対し、店員がもしやと思って声をかけたのだろう。その声かけ、会話のなかで、じつはこれこれの理由で電子マネーが必要、という話が出たんじゃないか。
そういう形で発覚、被害が未然に防がれることが最近よくあるようだ。
被害といってもたかが数万円じゃない。1度ひっかかってだまされた者は、詐欺グループからカモ認定され、とことん全財産を剥ぎ取られる。
お客らは地獄への入口で救われたのである、すっごいことだ。
しかし、特殊詐欺は今や日本の(世界でも?)大きな産業のひとつだ。第1次産業、第2次産業といわれるが、特殊詐欺は第何次産業か。職種の選択肢には、製造業やサービス業と並んで特殊詐欺業も入れるべきかも。
彼らも収益向上のため努力しており、コンビニ店員に邪魔されないためのマニュアルもある。
数カ月前、タイ王国に若いかけ子をたくさん集めて大がかりに稼いでいた特殊詐欺の、1つの拠点が摘発された。
そのかけ子たちが今、東京地裁の法廷へ続々と出てきている。1つの裁判を私は傍聴した。業務の効率化、収益の増加に非常に熱心だったようだ。
検察官の長い冒頭陳述にこんな部分があった。
検察官 「支払い…電子マネー…ガヤ役がコンビニへ電話…クレームを言う…被害者の行動に不審を与えないよう…」
だから、コンビニの店員さん、店長さんよ、クレームの電話があったときこそ店内を見渡しましょう! 特に電子マネーの棚、ATMを!
それで見破って警察から感謝状をもらったときは、私にもなんかください。カップ焼酎がいいな。えへへ。
某女性がこの本を貸してくれた。読み始めてみた。なんと、私のような酒飲みのために書いてくれたかのような、知りたかったこと、知らなかったことがどんどん、非常に分かりやすく詳しく出てくる、素晴らしい本だ。飲酒に対する愛がある。著者の葉山かおりさんの肩書きは「酒ジャーナリスト」。ほ~!
« 中1から父親に犯され続けた娘、「妊娠の相手は言えません」 | トップページ | 東京都のPCR検査実施数 6月28日~7月21日 »
「刑事/その他刑事」カテゴリの記事
- 米の転売ヤーは懲役刑!?(2025.02.01)
- 闇バイト君たちが続々と刑務所へ(2025.01.16)
- オービス否認事件を見つけた!(2024.12.23)
- 客引きは手っ取り早く儲かるらしい(2024.11.28)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント