俗人の精神、とは
何かを探していた、のだが、あれこれ探すうち心奪われるものが次々見つかり、何を探していたのか忘れてしまう、というのは私だけじゃないよね。全世界共通だよね。💦
と言い訳してだ、メルマガ第1267号(2014年4月11日発行号)「おかしいと思って揺すったら、もう硬直してた」の編集後記に、興味深い言及を見つけた。
以前にも紹介したような記憶もあるが、若干加筆等してまた紹介する。
その『絶望の裁判所』の中に、トルストイ氏の『イヴァン・イリイチの死』という小説が何度も出てくる。
トルストイ氏がタイムマシンに乗って現代の日本の裁判官の世界をつぶさに見てきたよう、だと瀬木比呂志氏は言うんである。
『絶望の裁判所』では、たとえばこんなふうに書かれてる。「彼」とは「イヴァン・イリイチ」のこと。
「法律家としての彼の眼は、事件や事案の本質、そしてそれに関わる人間たちの思いや感情には触れることなく、ただ、その表層を行き過ぎ、一般的な、血の通っていない規範を、事案に形式的、機械的に当てはめていくことにしかない。すべてを一般論の枠内で効率よく処理するのが彼のスタイルである。そうすることによって、彼は…」
うわお、私がずっと感じていることが、上手に表現されてるように思える。
日本においては、個々の裁判官の問題じゃなく、刑事裁判そのものの基本形が、、、。
トルストイ氏のその小説、ぜひ読みたい!
そう思って自転車で古書店へ行った。が、なかった。 ←なんでまっしぐらに古書店なのさ(笑)。
そう言えば、と自室の書棚を探し、法律家の間で有名らしい、ベッカーリア氏の『犯罪と刑罰』を見つけた。
ぱらぱらめくったら、「序論」にこんな部分が。
「俗人の精神──対象を分析する能力がなく、他人から与えられる印象を無批判に言葉の上でだけ受け入れるように習慣づけられた精神──」
言うねぇ! 次はこれを読んでみよっかな。
2020年8月25日現在、どっちも読んでない。『イヴァン・イリイチの死』は図書館や大きな書店も探したのだが。『犯罪と刑罰』は書斎内紛失。すぐ読もうと思ってどこかに置き、書類が積み重なってしまったのかと。
あそうそう、コロナで自転車の事故が増えて警察は取締りを強化している、と言われるところ、どんな自転車違反の取締りが多いのか、という都道府県別の詳細データをネットにアップしました。ネットでは初出だと思う。あなたがお住まいの都道府県はどんな感じか、いっぺんごらんいただければ。
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