被告と被告人
刑事裁判は【検察官vs被告人】、民事裁判は【原告vs被告】だ。
ところがテレビ、新聞は、週刊誌も、刑事の被告人を必ず「被告」と報じる。完全に定着している。
それでだろう、あろうことか、刑事裁判で被告人に対し「じゃ被告はね、そこに座ってください」などという裁判官もたまにいる。世相に迎合すればいいってもんじゃないでしょ、と私は傍聴席で思う。
有名なエピソードがある。民事の裁判で、裁判官から「被告は答弁書を陳述…」とか言われた被告が、めっちゃ怒ったんだという。
「被告とは何だ! 私を犯罪者扱いするな!」
いつだったか私は、定年退官したばかりの元裁判官氏と裁判所内でばったりお会いし、話したことがある。
元裁判官氏は言うのだった。
「被告人を被告という、あれはなんとかなりませんか(笑)」
いや私に言われても。てか私も同感なのですょ。
かくして昨日も今日も明日も、被告人は被告と報道され続ける。
明白に誤っており弊害もあるのに、完全に定着し、改まる気配もない、そういうことって、ほかにもいろいろあるんじゃないか。人間社会ってそういうことだらけなんじゃないか。どうでしょね。
画像は、今朝自転車で走り回って買い集めた野菜。右側の枝豆2袋のみ各200円。よって総額1300円だ。トマトなんか自宅にまだいっぱいあるのに、真っ赤なのを見ると買わずにいられない。買っちゃったからにはしょーがないので食べる、食べる。
こういう健康法もあるのかなと。
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