裁判員ガチャ
いま期日メモの整理をしている。
11月18日(木)、東京地裁の3つの法廷で10時~17時、それぞれ裁判員裁判の審理の期日があった。
刑事第18部、713号法廷で「保護責任者遺棄(変更後の訴因 保護責任者遺棄致死)」。
第1回公判は11月17日(水)だったようで、TBSニュースが「「一生懸命育てた」赤ちゃん置き去りで死亡させた母が起訴内容否認」と報じている。右の画像はそのスクリーンショットだ。
刑事第1部、531号法廷で「殺人」。
メルマガ第2519号「大報道された殺人の、その男の12年前のトンデモ裁判を私は傍聴していた!」の、あの被告人の事件だ。
刑事第7部、815号法廷で「覚せい剤取締法違反(変更後の訴因 覚せい剤取締法違反、関税法違反)」。
報道は見当たらない。被告人の氏名は中国籍風だ。
ちなみに「覚醒罪」ではなく「覚せい剤」とあるところから、本件の起訴は2020年4月1日より前とわかる。
起訴から1年半以上経ってようやく法廷に出てくる、裁判員裁判のあるあるのひとつだ。
同じ日の同じ時間帯に、3つの法廷に、各6人の裁判員と、通例各2人の補充裁判員が座っているわけだ。
「中国人のシャブ密輸なんて興味ねえよう。中国語の通訳がやたら長くて眠くなる。くっそう、どうせなら殺人がよかったなぁ」
「なんだこの殺人、勘弁してくれ! 関わりたくないよ。どうせなら赤ちゃん置き去りがよかったなぁ」
「この女性、可哀想すぎる。どう裁いていいかわかんない。シンプルな殺人のほうがよかったなぁ」
なーんてそれぞれ思ってたりして。
自分は自分の庭で咲く、他人の庭を気にするな。
ではあるがしかし、「どうせならあっちが」と思っちゃう人もいるだろう。
裁判員は、どの事件に当たるか選べない。
流行語でいえば、まさに“裁判員ガチャ”だ。
同時にまた、被告人のほうも裁判員を選べない。こっちも“裁判員ガチャ”だ。
こないだ、裁判員6人も補充裁判員2人も全員女性! しかも、明らかに若いか若く見える女性ばかり! てことがあった。びっくりしたよ。
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