感染解除と裁判傍聴
今週からだっけ、電車がやけに空いた。東京地裁の傍聴人もだいぶ少なくなった。
学生さんたちの多くが帰省した、どうもそのせいかなと思える。
来週、コロナのまん延防止措置が解除になるそうだ。
さっそくマニア諸氏と飲みに行く?
いやあ、まん延解禁、感染解禁(以下単に解禁という)に浮かれているだろう居酒屋へ、うーん、喜んで行く気にはちょっとなれないかなあ、行くかもしんないけど。 ←こいつメッチャ行きそう(笑)。
いちばん恐ろしいのは、解禁によりグループ傍聴、団体傍聴(※)がどっと増えることだ! ※私が知る限りで最大約230人。
2020年の何月だっけ、コロナの緊急事態宣言が出たとき、東京地裁(&簡裁、高裁。以下同)の傍聴席は3分の1に制限された。宣言が解除され、半分の制限になった。
グループ傍聴、団体傍聴は、ほぼなくなった。完全になかった時期もある。
なので、傍聴席は半分になってもそんなに苦労はない、というか、ぎゅうぎゅう詰めでない分、かえって楽になったといえる。
東京地裁は、傍聴席の“半分制限”をいつ解除するのだろう。
解除されないままグループ傍聴、団体傍聴が復活したら、傍聴席争奪戦は大変なことになる。
たとえば…。
強烈エロな事件名で傍聴人が大行列。傍聴席は本来20席のところ制限され10席。行列は50人。
開廷10分前、ドアの施錠が解かれ、10席は一瞬で埋まる。
それでもまだ外に行列が。エロは人を引き寄せ放さない。エロの磁力。
1時間前から張り付き、頑張って傍聴席を確保した傍聴人が、席に鞄を置いてトイレへ。
そのすきに、わがまま男が席を奪う。鞄はそのへんに放り投げる。
トイレから戻った傍聴人が、そこは自分の席だと言う。男は「知らねえよ」と嘲笑する。
口論からつかみ合いに、そして殺傷事件に…あり得る話だ。
以前、半分制限がない頃、42席か52席の法廷でのことだ。
開廷前、ある傍聴人が、自分のお気に入りの席(被告人席に近い位置)に紙袋を置き、どこかへ行ってしまった。
ほとんどがらがらの法廷の、その席にだけぽつんと紙袋がある状態だ。
間もなく、被告人の身内(見た感じアウトロー系か)がだいぶ何人も来た。
当然、被告人席に近いところにみんな座ろうとする。紙袋を別の席にどけ、みんな座った。
そこへその傍聴人が戻った。
その傍聴人は、お気に入りの席をとられたことに激怒、110番通報した。
その傍聴人は、気にくわないことがあると「警察に言ってやる」「訴えてやる」などとよく言うのだ。
ヤクザに何かされたと通報したのか、ごっつい制服警察官が多数人、ドカドカとやってきて、するとその傍聴人は、、、ということがあった。
裁判所の傍聴席は、1席の幅が狭い。明治、大正の時代の規格なのか。
わいせつ事件の傍聴席は、ぎっしり満席ぎゅうぎゅう詰め、熱気むんむん、いずれまたあれが始まるのだ。
そんな傍聴人たちの前で、氏名、生年月日、本籍地、住所地、学歴、婚姻歴等々を、そして恥ずかしい性癖を、さらされることになりますよ、東京地検の管内でわいせつ事件をやらかすと。
しかも、開廷表の記載事項を裁判所で大量にメモし、匿名掲示板に匿名投稿する者までいる。
実名の逮捕報道がなくても、あなたがわいせつ事件の被告人になったことは永遠にさらされる。
その実名さらし魔(自身は匿名)は、民事の離婚訴訟の当事者氏名までさらす。
裁判所内から詐欺の電話をかける者もいる。
裁判所内のトイレで覚醒罪を使用する者もいる。
「白い粉」の売買をやる者もいると聞いた。
大正デモクラシー、灯台モトクラシー、じつは裁判所も無法地帯だったりするのだ。ご注意を。
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