江口大和弁護士、普通に考えて無罪では
江口大和弁護士を被告人とする「犯人隠避教唆」の控訴審、それだけを傍聴するため今日は出かけた。
一審・横浜地裁の判決を、たとえば2020年2月3日付けの産経新聞が「江口弁護士に有罪判決「弁護士としての知識悪用」 無免許死亡事故めぐり 横浜地裁」と報じている。
そこにこんな部分がある。
判決理由で田村政喜裁判長は「法的知識のない共犯者が虚偽のストーリーを作ったとは考えにくい。被告の関与が推認できる」と指摘。共犯者らの証言の核心部分は信用できるとした上で、「弁護士としての知識を悪用しており、非難に値する」と述べた。
おいおい~! と、横浜地裁を傍聴した者として私は仰天した。
あの程度の「虚偽のストーリー」は本件「共犯者」らの界隈では当たり前中の当たり前でしょ。あの程度に「法的知識」「弁護士としての知識」が必要って、法曹の思い上がりも甚だしいわ! と。
そのへん、メルマガ第2376号→第2375号「江口大和弁護士の犯人隠避教唆、普通に考えて無罪では?」でレポートした。
東京高裁・第6刑事部(石井俊和、松本圭史、西野牧子裁判官)もおいおいと思ったのかどうか、控訴審はどうも妙な進み方をしている。
それだけのために裁判所へ出かけたところ、1階のタブレット開廷表に、よく知る女性被告人の「常習累犯窃盗」を見つけた。そっちも傍聴した。
いやはやぶっ飛んだねっ! 特殊詐欺に受け子、出し子は必要不可欠な役割を果たす、万引き病者の再犯に国家は必要不可欠な役割を果たす、なんてこった!
興奮することが多くて困りつつ、メルマガ「今井亮一の裁判傍聴バカ一代(いちだい)」、3月は以下の4号を発行した。
第2622号 中二女子がバレンタインのチョコとファンレターを送った男は!
ファンレター? 芸能人? そこが知りたい方は読まないでください。男が誰か臭わせることは一切書いてません。
第2621号 幼い子どもに刑罰を科すことは可能か。ばりばり可能でしょ!
こういうとんでもない場面もあることを国民が見張る、そのためにこそ裁判は公開なのだ、と思い出させてくれる裁判だった。
第2620号 店内で排泄し、尻を拭いた紙で大便をすくい、監視カメラに
そんなような事件が東京地裁へ出てくると噂になっていたが、まさかこんな事件だったとは!
第2619号 前科2犯、前歴5件の盗撮魔、誰よりも心が澄んでいる?
「(刑務所へ)積極的に行きたいわけじゃないですが、べつに、行ってもいいかなぁとは思ってました」などと被告人は静かに淡々と言うのだった。
いま購読登録すると以上4号がどどっと送信される。そして3月末まであと5号が順次送信される。
第2623号は、上記ぶっとんだ事件にしよう。お楽しみに。
※2022年10月16日追記: 控訴審判決についてはこちらに → http://ko-tu-ihan.cocolog-nifty.com/blog/2022/09/post-e9e866.html
※2023年10月15日追記: Web記事「無免許死亡事故、そこに隠されたまさかの冤罪!」として書きました。
←3月10日22時30分現在、週間INが80で2位。
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