破壊消火、なぜできないのか
近ごろやけに火災が多いような気がしないか。
テレビは映像が大事。スマホ映像が寄せられニュースになりやすい、ということももちろんあるのだろう。
ほかに、超高齢社会が深化し続けていることがあるんじゃないか。
私は福祉方面の方と話したことがある。
一概にはくくれないけれども、高齢者は台所の火の始末を忘れがち、ストーブも危ない、独り暮らし(ひとりぐらし)の高齢者は火災が心配だ、と言っていた。
独り暮らしで、あるいは家人が外出中、就寝中に、火の始末をうっかりミスり、火災に、そういうことはこれから増えるんじゃないか。
住宅密集地で、古い木造住宅がゴーゴーと炎を吹き出して燃え上がる、そんなTVニュースを見て私は思う。
もう全焼間違いなし、もう住めないのだから、浅間山荘事件のとき登場したような巨大鉄球をクレーンで吊し、燃え上がる住宅の上から落とせばいいのに。
その家はつぶし、延焼を防げばいいのに。「破壊消火」ってやつだ。
でも、TVニュースでそんな話を聞いたことがない。なぜ?
家の所有者を特定し、屋内の家財、動産の所有者も特定し、すべてについて破壊の承諾書を作成するのに、数日かかる、場合によっては数カ月かかる、なので間に合わない…。
あるいは、そもそもそんなことを思いつく者がいない…。
無人の空き家を取り壊せないのと同じ、または似た事情なのかしら。
かくして、みるみるうちに炎は隣家に移る。何世帯を全焼して5時間後に消し止められた、などとTVニュースは報じ続ける。残念なことだ。
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