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2022年11月の13件の記事

2022年11月30日 (水)

メルマガ、終了!

 メルマガ「今井亮一の裁判傍聴バカ一代(いちだい)」、11月は以下の9号を発行し終えた。

第2697号 略式命令に対し被告人が正式裁判を請求、妙な展開になり被告人が取り下げ!
第2696号 被害者の父親は頭部を真っ赤にして泣き、被告人は肩を揺らせて泣き
第2695号 無理っぽい否認の電車内痴漢、裁判官は主文を後回しにした!
第2694号 民事を2件、NHK受信契約の事件と、マッチングアプリがらみの事件
第2693号 あの特別公務員暴行陵虐の、なんと被害者の裁判も傍聴した!
第2692号 東京拘置所の刑務官が被収容者の陰茎を露出させて触り
第2691号 特殊詐欺の現金を奪う「トビ」、「パパ活」女子を騙す詐欺師
第2690号 岡口基一さんを被告とする民事の裁判、本人尋問の期日を傍聴した
第2689号 度重なる無法駐車に貼り紙をした事件、弁護人が長々と熱血陳述!

 11月中に購読登録すると、たぶん、この9号がどどどっと送信される、のだろうと思う、初月無料で。

 12月の発行はない。2009年12月スタート、丸13年間続けたこのメルマガを、私は終えることにしたのだ。バックナンバーもぜんぶ消えるはずだ。


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 11月分もそうだけど、ほかに誰も書かないこと、そもそも知らないだろうことを、よっくもこんなに次々書いたもんだと思う。
 終了はもったいない、確かに。
 けど、身が軽くなったような気がする。
 いままでやろうやりたいと思ってできなかったことに手をつけよう。楽しみだ。

 ←11月30日7時10分現在、週間INが502位。

2022年11月26日 (土)

発信者情報開示が不当利得返還を超える日

 11月25日(金)、裁判所合同庁舎から帰り際、ふと思いついた。
 東京地裁民事の開廷表(タブレット式)から「発信者情報開示請求事件」の原告氏名等を、10時00分の途中から13時15分の始まりまで、だーっとメモってみた。
 原告が法人団体名のものについては、「あっ、もしやこれは」と気になったもの1件以外は除いた。

 13件をメモった。その原告名は…。

・女性名=6件
・男性名=5件
・閲覧制限=2件
・団体名=1件

 ほか「投稿記事削除請求事件」というのが1件あった。原告氏名は男性名だ。

 

 帰宅後、すべての原告名でネット検索してみた。
 1件だけ、「Wiki」を名乗る者による、原告名の者に対する誹謗中傷がヒットした。
 ほか、女優さんとかいろいろヒットしたが、裁判を臭わせるものは一切不見当(※)だった。 ※見当たらないという意味の裁判用語。

 世間のニュースにならないところで、匿名の誹謗中傷者たちは追い込まれているんだなあ、というものを感じた。

 ちなみに…。
 「不当利得返還請求事件」はもう下火になったかに言われる、が、しかしまだそれなりにたくさんあるんだね。

 あれがほぼなくなったら、困る弁護士が少なくないかも。
 「発信者情報開示請求事件」とその先の「損害賠償請求事件」を、テレビにCMを打って手広くやる法律事務所も登場するかも。

「ネットでひどいことを言われ、あきらめて我慢するしかないと思ってたんですが、おかげで×十万円の収入になりました」

 なーんて若い女性が(顔は隠して)晴れ晴れと言うCM、ありだと思う!

 ←11月26日13時10分現在、週間INが502位。

2022年11月24日 (木)

性犯罪のあるあるパターン

Screenshot-20221124-at-181117-30  「30代女性宿泊客「夕食の途中から記憶を失い、気がついたら朝...不安に」薬物飲ませ性的暴行をした容疑 ゲストハウスの経営者の男(48)を3度目の逮捕【岡山】」と10月31日付けTBSニュース。画像はそのスクリーンショット。

 

 私が主に東京地裁で1万事件超を傍聴してきた限りで言うと…。

 「強制わいせつ」の多くは、深夜に路上でいきなり背後から抱きつき乳房を揉むパターンだ。

 「準強制性交等」の多くは、アルコール飲料に睡眠導入剤を混入して飲ませ、抗拒不能にして襲うパターンだ。マッサージなどの施術を装うパターンより多いかと。
 マッサージなどの施術者が女性に対し、睡眠導入剤入りの飲料を飲ませる、いわば複合パターンもある。

 そういうのが続々と刑事裁判の法廷へ出てくる。
 「またこれか。もういいよ」なんて傍聴席で思ってしまったりもする、正直な話。


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 性犯罪のあるあるパターンを女性たちは知ってるのか?

 ほかに、色情犯は無施錠のドアや窓に引き寄せられるとか、色情犯は駅やコンビニで好みの女性を物色し、尾行して犯行に及ぶとか、あるあるパターンはいろいろある。

 女性たちは知ってるのか?

 刑事裁判の法廷へ出てくる事件、の被害女性らに限って言えば、みな露知らなかったようだ。
 知らない女性が多いとすれば、なぜ? なぜ誰も教えない?

 性犯罪に対し無防備であることに法的な落ち度は何らない。犯罪者を捕まえ処罰すればいいのだ、という「官僚思考」がひとつあるのだろうと刑事裁判の傍聴席からは思える。

 加えて、「性犯罪のあるあるパターンを知って被害から逃れましょう」と言えば、「被害を受けた女性を自業自得だと責めるのか!」と怒濤の攻撃を受けることが予想される。

 かくして、同じパターンの性犯罪が続々と法廷へ出てくる、コレデイイノダ

 以下は刑法より。

(強制わいせつ)
第百七十六条 十三歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為をした者は、六月以上十年以下の懲役に処する。十三歳未満の者に対し、わいせつな行為をした者も、同様とする。
(強制性交等)
第百七十七条 十三歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いて性交、肛門性交又は口腔性交(以下「性交等」という。)をした者は、強制性交等の罪とし、五年以上の有期懲役に処する。十三歳未満の者に対し、性交等をした者も、同様とする。
(準強制わいせつ及び準強制性交等)
第百七十八条 人の心神喪失若しくは抗拒不能に乗じ、又は心神を喪失させ、若しくは抗拒不能にさせて、わいせつな行為をした者は、第百七十六条の例による。
 人の心神喪失若しくは抗拒不能に乗じ、又は心神を喪失させ、若しくは抗拒不能にさせて、性交等をした者は、前条の例による。

 ←11月24日18時40分現在、週間INが602位。

2022年11月22日 (火)

面白い詐欺メールが届いた

 面白い詐欺メールが届いた。
 差出人は「nwsl <anna987@starlpay.net>」、タイトルは「核汚染排水の有害性に関する議論」、本文はこうだ。

こんにちは教授、私は核汚染廃水排出の危険性に関する論文を書き終えました.来週時間があれば、あなたと議論したいと思います.

 簡潔なところが良い。

・「研究者の女性が自分を教授と間違えてくれた」と受け止め、宛先違いを親切にも教えてあげる人、を狙う
・1日数十万通の送信をして、たまたま原発排水について研究している人物に当たるのを狙う

 どっちかだろうと私は推測する。
 どっちであれ、返信すると…。

・「私の論文はこれです」とか添付ファイルがあり、開いたらアウト
・URLがあり、クリックしたらアウト

 どれかになるか、なってもならなくても、

・生きているメルアドとして世界の詐欺師らに販売され、たちまち各種詐欺メールが怒濤の如く送信されてくる

 てなことになるんじゃないですかね。

 私は放射能汚染水の処理業務で長年働いてきて全身をがんにおかされています。4億円の貯金と1億円の死亡保険金を、放射能汚染水の危険性について研究している方に寄贈しようと思っていました。合計5億円を受け取ってくれますか。書類作成費用として300万円を送ってくだされば5億円ぜんぶ差し上げます。

 なーんて返事しちゃ絶対ダメっすよ!

 ←11月22日3時20分現在、週間INが502位。

2022年11月21日 (月)

ヒトパピローマウイルス

 普段は見ないものをつい読んでしまう、そこが紙の新聞の良いところだ。

 

 日本経済新聞の夕刊に中川恵一・東京大学特任教授の「がん社会を診る」という連載がある。
 最近の記事によると、国内では子宮頸がんに毎年約1万人の女性が罹患し、約3000人が死亡しているそうだ。

 

 約3000人? 2021年の交通事故死亡者(24時間内死亡)は、男女あわせて2636人だ。
 単純に数字で比較できるもんじゃないと思うがしかし、子宮頸がん、おそるべし。

 

 子宮頸がんの発症原因のほとんどは、性交渉によるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染だという。

 もっと前の同連載で読んだのか忘れたが、外国、って主に欧米かな、男性のHPVワクチンの接種率は軽く5割を超えてるんだっけ。
 男性に子宮はないが、女性に感染させないよう、男性がワクチンを接種するのだ。お~。

 

 一方、日本では――私だけかもしれないが――子宮頸がんのワクチンを男性も接種するなんて話、聞いたこともなかった。

 しかも、だいぶ前に「HPVワクチンはヤバイぞ。死ぬぞ」キャンペーンみたいなのがあって、女性の接種率ががっくん減ったという。

 

 そうするとだよ、たとえばだよ、1人の男性としか性交渉を持ったことのない女性が、子宮頸がんに罹患した場合、感染させたのはその「1人の男性」である可能性が高い、そういうことにならないか。あくまで可能性だが。

 私が刑事ドラマのシナリオ作家なら、中心にそのことを置いた事件をつくろうとする、かも。

 

※2024年9月8日追記: 鈴木エイトさんによる衝撃の記事

2022年11月18日 (金)

東京地裁、庁名板3事件とは

 東京地裁(東京高等地方簡易裁判所合同庁舎)の「庁名板3事件」というのがある。
 聞いたことない? 私が昨日突然思いついた呼び名だ。

 “犯行日”の順に並べると…。

 

Screenshot-20221118-at-094955 1、朱墨事件
 2019年10月19日、朱墨がかけられた。右の画像は同日付けの産経新聞記事「総務省、裁判所看板に塗料 70代男逮捕」のスクリーンショットだ。
 「軽犯罪法違反」で起訴され、東京簡裁が2020年1月12日、拘留29日、未決10日算入の判決を言い渡した。

 被告人だった男性は、今度は議員会館の庁名板に墨汁をかけ、また「軽犯罪法違反」で起訴された。その裁判は東京簡裁で現在進行中だ。

 

2、引っかき事件
 2021年10月31日、「裁」「判」「所」のそれぞれに「バカ」「シネ」「クソ」と読める引っかきキズがつけられた。
 「器物損壊」で起訴され、東京地裁は2022年11月17日、罰金20万円の判決を言い渡した。
 被告人は、なんと医師だった。犯行の動機が…!


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 庁名板を修復するまでの間、裁判所は庁名板を白いシートで覆った。
 この庁舎が裁判所であることを示す庁名板全体を隠してしまったのだ。

 

2205195 3、貼り紙事件
 2021年12月7日、白いシートの上に「ここは裁判所です」という親切な紙が貼られた。
 これが「軽犯罪法違反」として東京地裁の法廷へ出てきた。第1回公判は2022年9月20日。次回期日は追って指定とされたまま、もう2カ月近くストップしている。
 公訴事実に明白な誤りがあった。検察も気づき、苦慮しているものと思われる。

 

 私はねえ、有名芸能人の裁判よりずっと、上記のような事件に傍聴の醍醐味を覚えるのだ。変態ですか?
 右の画像は現在の庁名板だ。

 ←11月18日10時50分現在、週間INが802位。

2022年11月15日 (火)

心がぐんぐん傾きもうそっちしか目に入らず

 なぜか心がぐんぐんそっちへ傾く、もうそっちしか目に入らないってこと、あるでしょ。
 今井が恋をした? 相手は誰だ!

 ちがぁーう、2009年12月にスタートしたメルマガを、2022年11月末をもって閉じようと思う。
 思ったらもうそっちしか目に入らず、終了の申請をした。

 脂がのりきって絶好調なときに閉じるメルマガ「今井亮一の裁判傍聴バカ一代(いちだい)」、11月は以下の4号を発行した。

第2692号 東京拘置所の刑務官が被収容者の陰茎を露出させて触り
 エロな好奇心だけの方にはぜんぜん面白くないレポートです。編集後記は、爆破予告を受けた東京地裁にちょうど私はいて、という話。びっくりしましたよぅ。

第2691号 特殊詐欺の現金を奪う「トビ」、「パパ活」女子を騙す詐欺師
 隆盛を極め事実上の一大産業になったかの特殊詐欺だが、詐取金の持ち逃げは普通に起こっているのか。

第2690号 岡口基一さんを被告とする民事の裁判、本人尋問の期日を傍聴した
 事件の詳細を私は知らない。今回の期日を傍聴した限りでいえば…。

第2689号 度重なる無法駐車に貼り紙をした事件、弁護人が長々と熱血陳述!
 一般論として、被害者が被告人とされることは普通にあり得る…。

 いま購読登録すると、この4号がどどっと送信される。そして11月末まであと5号が順次送信される。
 合計9号、ぜんぶ無料(初月無料)だ。

 購読解除を怠ると、翌月分から課金される、月額110円、というのはこれまでのこと。
 11月末で閉じるのだ。12月の発行はない。
 そんなら気軽に購読登録するかって? それで発行部数がどっと増えたら、それはそれで面白いかも。ま、どうなろうが私のやることは変わらないので。

 次はこの『ドーパミン中毒』を読もう。何週間も前に買ってあるのだ。読みたいと買って読んでない本がいっぱいあるのだ。

 ←11月15日13時00分現在、週間INが702位。 ※ちなみにこのブログは2006年2月4日にスタートした。画面左側、カレンダーの下にアクセスカウンターがある。現在337万8602だ。

2022年11月13日 (日)

「白人至上主義」と「ネトウヨ」

221030-2  裁判所への往復の電車で『バカと無知』(橘玲、新潮新書)を読んでいる。面白い。
 一部拾えば、たとえばこんなことが書かれている。

 自分が白人であることしか誇るものがないのが「白人至上主義」だが、ネトウヨは「日本人」であることしか誇るものがない。その壊れやすいアイデンティティに必死にしがみつくことが、敵対する者に「反日」のレッテルを貼って「在日認定」するという奇妙な現象を生んだ。
 「女は男より劣っている」というジェンダー観をもっている場合は、男性中心主義への批判を異常に敵視するようになる。これが「ミソジニー(女嫌い)」で、それに対抗して「フェミニスト」が男社会を過剰に敵視する傾向も、日本だけでなく世界じゅうで起きている。

 そんなのは当たり前の前提として踏まえ、って感じですかね、この本は。

 あなたが誇れるものは何ですか?

 私は、そうだなあ、どうだろう、交通違反マニアであり開示請求マニアであり裁判傍聴マニアであること、かな。
 交通違反、開示請求、裁判傍聴、いずれも4文字、見事だ。

 けど誰に言っても相手にされないのは明白と思われ、べつに洞内、もとい、誇らない。洞内に返還されるっておかしいだろ(笑)。

 そろそろ読み終わる。次は何を読む。
 ここ数カ月、散歩の途中に書店へ入るたびに1冊か2冊買っちゃって、たくさん溜まっている、という幸せもありだろう。

 ←11月13日11時10分現在、週間INが602位。

2022年11月11日 (金)

「社会通念上」はどこへ消えた

1901249  私が初めて傍聴したのは40年ほど前、横浜簡裁だった。オートバイで行った。
 たしか光電式の速度違反の裁判だった。何を言ってるのかさっぱり分からなかった。

 約20年前、2003年にちょっとしたきっかけがあり、裁判傍聴マニアを自称できる傍聴ぶりになった。

 当時、「社会通念上」という裁判用語がよく用いられた。
 ところが、裁判員裁判が始まった頃からだと思う、聞かれなくなった。
 代わりに登場したのが、この言い回しだ。

裁判長「論理則、経験則等に照らして合理的といえる(不合理といわざるを得ない)」

 この言い回しは、私が知る限り、高裁の刑事判決でのみ用いられる。
 なぜ
変えたんだろう。興味深い。
 門前の小僧、習わぬ経を読み。傍聴マニアは立飲酒場でこう喫酒(きっしゅ)する。

「当飲食店で取り調べた関係各証拠によれば、寿司には清酒、焼肉にはビールが論理則、経験則等に照らして合理的といわなければならない。貴君の選択には理由がない。よって棄却し、飲食費用はその10分の5を刑訴法181条により貴君の負担とする」


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 立番=りつばん
 公判立会=こうはんりっかい
 立飲=りついん

 ←11月11日4時00分現在、週間INが702位。

2022年11月 8日 (火)

バカは自分がバカであることに気づかない

 電車内で本を読む人が、気のせいか最近少し増えたような。
 やっぱりねえ、情報を得よう、思惟を深めようと思ったらネットより本だと、みんな気づき始めたのか。

 昨日から私は『バカと無知 ―人間、この不都合な生きもの』(橘玲、新潮新書)を読み始めた。これけっこう面白い。

 バカは自分がバカであることに気づかない、とは昔から言われていた。
 私は自分のバカさを承知しているので、バカじゃないわけだ。ああ、良かった。ってなんだそれ(笑)。

 そんなのを読みつつ裁判所へ通ってメルマガ「今井亮一の裁判傍聴バカ一代(いちだい)」、11月は以下の2号を発行した。

第2690号 岡口基一さんを被告とする民事の裁判、本人尋問の期日を傍聴した
 事件の詳細を私は知らない。今回の期日を傍聴した限りでいえば…。

第2689号 度重なる無法駐車に貼り紙をした事件、弁護人が長々と熱血陳述!
 一般論として、被害者が被告人とされることは普通にあり得る…。

 いま購読登録すると、この2号がすぐ送信される。そして11月末まであと7号が順次送信される。合計9号、ぜんぶ無料(初月無料)です。

 次号は、拘置所の刑務官が勾留中の被告人にわいせつ行為を、という事件を予定してます。
 次々号はその被害者(勾留中の被告人)の判決を傍聴してみた、という話になりそう。あくまで予定。

 私はね、有名芸能人の薬物事件なんかよりずっと、こういう極めて珍しいケースに裁判傍聴の醍醐味を感じる。

 ←11月8日3時00分現在、週間INが602位。

2022年11月 6日 (日)

公開捜査が受け子、出し子を安心させる?

Screenshot-20221102-at-184531  警視庁のWebサイトに「特殊詐欺被疑者一斉公開捜査」というのがある。
 すべて受け子か出し子と思われる。
 画像をクリックして出てくるページには、たとえばこんなことが書かれている。

被疑者は、氏名不詳者らと共謀の上、令和4年1月18日、区役所職員等になりすまして、東京都大田区に居住する被害者(女性、当時70歳代)に電話をかけ、医療費の還付金を受けることができる旨のうそを言い、ATMを操作させて被疑者らの管理する銀行の預金口座に約50万円を送金させ、被疑者が新宿区内のコンビニエンスストアにおいて、ATMから現金40万円を引き出して窃取した。

 これを読めば普通、こう思うでしょ。

この被疑者が電話をかけ、還付金がどうとか嘘を言って騙し、送金させ、ATMから40万円を引き出したのかあ。悪いやっちゃなあ

 闇バイトを始めたような人は、こう思うんじゃないか。

じゃあ、俺は大丈夫だ。俺はそんな電話とかしないもん。誰かの代理でコンビニATMを使うだけだもん

 とぉころがっ!
 という話を以前、「オレオレ詐欺の“受け子”調達は…ニュース報道が支えている?」として書いた。

 今回の警視庁のWebサイトも、特殊詐欺の受け子調達に結果として便宜をはかることになっている、と私は思う。


 「氏名不詳者らと共謀の上」とある。そう、捕まるのは、手配されるのは、いつも、末端の使い捨ての受け子、出し子、または受け出し子(以下、受け子等)だけ。
 詐取金のほとんどを手にする上位者は、いつも「氏名不詳者ら」なのである。

 特殊詐欺グループは、お年寄りだけを食うんじゃない。闇バイトに引き寄せられる受け子等をも食って莫大な富を得るのだ。
 闇バイトに連絡をとった瞬間、刑務所行きが決まる、それが現実だ。

 なーんて私がどんなに言っても、闇バイトをスマホで探すような人には、たぶん届かない。
 特殊詐欺グループの上位者の周辺には届いて、ネットのあちこちで匿名での誹謗中傷を受ける、その可能性のほうがずっと高かったら困る…。

※ たかが受け子等でも、特殊詐欺以外の犯罪でも、逮捕して送検する警察官諸氏は大変な苦労だなと、裁判傍聴からは強く感じられる。そこはしっかり言っておきたい。

 ←11月6日20時00分現在、週間INが702位。

2022年11月 4日 (金)

破産者サイト、実質恐喝か

Screenshot-20221103-at-173616  「「破産者サイト」に停止命令、個人情報保護委「権利利益の侵害切迫」」と11月3日、Yahoo!JAPANのニュースサイトに朝日新聞の記事が。

 朝日新聞社のサイトでは、有料とされ冒頭部分しか読めない。
 でもYahoo!JAPAN(上掲リンク先)では――有料のと同じどうか――長い記事として読める。
 Yahoo!JAPANが朝日新聞に対し、どんな形で掲載料を支払っているのか、気になる~。

 

 ってそんな話じゃないのだ。

 破産者サイト? 一時期問題になったけど、そんなのまだあったんだ? と調べてみたら、あった、「新・破産者マップ」というのが!
 そうしてなんと、要するに破産者の住所・氏名を削除してほしかったら6万円コースか12万円コースか金を払え、というのをやってるんだね! ※画像はそのスクリーンショット。
 実質、恐喝じゃん?

 ただ、破産者情報は官報に載ってる公開情報といえる、転載して何が悪い、商売に使って何が悪い、つーことなんだろう。
 官報に載ることと、ネットで晒すのと、どえらく違うと私は思うが。

 

 氏名等をさらすといえば、裁判所で閲覧できる開廷表、の情報を匿名掲示板に匿名でさらしまくる者がいる。
 離婚訴訟の当事者名をさらすのが、特に好みらしい。
 「被告人らの実名を匿名掲示板に大量にさらし続ける匿名者」で書いた。


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SNS暴力 なぜ人は匿名の刃をふるうのか [ 毎日新聞取材班 ]
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 匿名掲示板でのさらしは、私が知る限り現在のところ止まっているようだ。
 匿名掲示板にただでさらすのは労力の無駄と考え、どこか別にサイトを設けて「削除希望者は10万円払え」とかやってたりして?

 離婚訴訟の当事者名とか大量にさらしたのは誰か、調べられそうな“みちすじ”を私は知っている、、、

 ←11月4日11時00分現在、週間INが602位。

2022年11月 3日 (木)

忙しく彷徨う裁判傍聴マニア

17040724_20221103112701  じつは今、メルマガが前代未聞なことになっている。

 朝一に傍聴した「軽犯罪法違反」から、その日の最後、岡口基一さんを被告とする「損害賠償請求訴訟」の本人尋問まで、裁判所に居続け次々と傍聴した事件を、順にぜんぶ、めっちゃ簡記してみよう。
 裁判傍聴マニアは1日、どの法廷からどの事件へ忙しく彷徨っているか、赤裸々に書き出してみよう。

 そう思いついて書き始めたのが第2687号だ。
 やっぱり1号では終わらず、第2688号へ。
 まだ終わらず、月をまたいで第2689号へ。それでも終わらない!

 第2690号でようやく上記本人尋問まで終わる予定だが、1日分のレポートが4号にまたがる、そこが前代未聞なのだ。

 もたもたしている間に、「「欲求満たすため」男性収容者の陰部露出させ触る、東京拘置所看守を書類送検」などと報じられた「特別公務員暴行陵虐」を傍聴したり…。
 家出の中二女子を自宅に泊めて「未成年者誘拐等」で3年を超える懲役判決(※)を受けた人物が控訴人の「慰謝料請求控訴事件」を傍聴したり…。 ※執行猶予は3年以下でないとつかない。

 ぜひにもレポートしたい事件がたくさんあるのに、次々新たに溜まっていく、うむむーん、と困りつつメルマガ「今井亮一の裁判傍聴バカ一代(いちだい)」、11月の初号は以下だ。

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 今月も濃くなりそうだ!

 ←11月3日11時30分現在、週間INが403位。

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