「白人至上主義」と「ネトウヨ」
裁判所への往復の電車で『バカと無知』(橘玲、新潮新書)を読んでいる。面白い。
一部拾えば、たとえばこんなことが書かれている。
自分が白人であることしか誇るものがないのが「白人至上主義」だが、ネトウヨは「日本人」であることしか誇るものがない。その壊れやすいアイデンティティに必死にしがみつくことが、敵対する者に「反日」のレッテルを貼って「在日認定」するという奇妙な現象を生んだ。
「女は男より劣っている」というジェンダー観をもっている場合は、男性中心主義への批判を異常に敵視するようになる。これが「ミソジニー(女嫌い)」で、それに対抗して「フェミニスト」が男社会を過剰に敵視する傾向も、日本だけでなく世界じゅうで起きている。
そんなのは当たり前の前提として踏まえ、って感じですかね、この本は。
あなたが誇れるものは何ですか?
私は、そうだなあ、どうだろう、交通違反マニアであり開示請求マニアであり裁判傍聴マニアであること、かな。
交通違反、開示請求、裁判傍聴、いずれも4文字、見事だ。
けど誰に言っても相手にされないのは明白と思われ、べつに洞内、もとい、誇らない。洞内に返還されるっておかしいだろ(笑)。
そろそろ読み終わる。次は何を読む。
ここ数カ月、散歩の途中に書店へ入るたびに1冊か2冊買っちゃって、たくさん溜まっている、という幸せもありだろう。
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