発信者情報開示が不当利得返還を超える日
11月25日(金)、裁判所合同庁舎から帰り際、ふと思いついた。
東京地裁民事の開廷表(タブレット式)から「発信者情報開示請求事件」の原告氏名等を、10時00分の途中から13時15分の始まりまで、だーっとメモってみた。
原告が法人団体名のものについては、「あっ、もしやこれは」と気になったもの1件以外は除いた。
13件をメモった。その原告名は…。
・女性名=6件
・男性名=5件
・閲覧制限=2件
・団体名=1件
ほか「投稿記事削除請求事件」というのが1件あった。原告氏名は男性名だ。
帰宅後、すべての原告名でネット検索してみた。
1件だけ、「Wiki」を名乗る者による、原告名の者に対する誹謗中傷がヒットした。
ほか、女優さんとかいろいろヒットしたが、裁判を臭わせるものは一切不見当(※)だった。 ※見当たらないという意味の裁判用語。
世間のニュースにならないところで、匿名の誹謗中傷者たちは追い込まれているんだなあ、というものを感じた。
ちなみに…。
「不当利得返還請求事件」はもう下火になったかに言われる、が、しかしまだそれなりにたくさんあるんだね。
あれがほぼなくなったら、困る弁護士が少なくないかも。
「発信者情報開示請求事件」とその先の「損害賠償請求事件」を、テレビにCMを打って手広くやる法律事務所も登場するかも。
「ネットでひどいことを言われ、あきらめて我慢するしかないと思ってたんですが、おかげで×十万円の収入になりました」
なーんて若い女性が(顔は隠して)晴れ晴れと言うCM、ありだと思う!
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