ヒトパピローマウイルス
普段は見ないものをつい読んでしまう、そこが紙の新聞の良いところだ。
日本経済新聞の夕刊に中川恵一・東京大学特任教授の「がん社会を診る」という連載がある。
最近の記事によると、国内では子宮頸がんに毎年約1万人の女性が罹患し、約3000人が死亡しているそうだ。
約3000人? 2021年の交通事故死亡者(24時間内死亡)は、男女あわせて2636人だ。
単純に数字で比較できるもんじゃないと思うがしかし、子宮頸がん、おそるべし。
子宮頸がんの発症原因のほとんどは、性交渉によるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染だという。
もっと前の同連載で読んだのか忘れたが、外国、って主に欧米だっけ、男性のHPVワクチンの接種率は軽く5割を超えているそうな。
男性に子宮はないが、女性に感染させないよう、男性がワクチンを接種するのだ。
一方、日本では――私だけかもしれないが――子宮頸がんのワクチンを男性も接種するなんて話、聞いたこともなかった。
しかも、だいぶ前に「HPVワクチンはヤバイぞ。死ぬぞ」キャンペーンみたいなのがあって、女性の接種率ががっくん減ったという。
そうするとだよ、たとえばだよ、1人の男性としか性交渉を持ったことのない女性が、子宮頸がんに罹患した場合、感染させたのはその「1人の男性」である可能性が高い、そういうことにならないか。あくまで可能性だが。
私が刑事ドラマのシナリオ作家なら、中心にそのことを置いた事件をつくろうとする、かも。
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