刑事裁判の昭和→平成→令和
傍聴マニアを自称しても、誰からも文句を言われない、そういう立場に私がなったのは2003年だ。
刑事裁判はまず人定質問から始まる。
裁判官「はい、それでは被告人、そこ(証言台のところ)に立ってください。まず、あなたが本人か確認します(※)。名前は何ですか?」 ※この一文は言わないことが多い。
続けて生年月日、本籍地、住所地を尋ねる。
傍聴マニアになって数年間、生年は「昭和…」で始まった。ごくまれに「大正…」があった。「平成…」は皆無だった。
2003年=平成15年、だもんね~(笑)。
人定質問で初めて「平成…」と聞いたとき「うわっ」となった。子どもじゃん!
いや、子どもではないのだ。平成生まれが20歳を超え始めたのだ。
氏名の名の部分が平成っぽくなり始めた。高齢の被告人は多く、昭和っぽい名はもちろん多いわけだが。
いわゆるキラキラネームに相当しそうな名は、たまにしかなかった。
「ひろゆき氏の「それってあなたの感想ですよね」 小学生の流行語1位」と12月1日付け毎日新聞。
共同親権について憲法学の教授がTweetしたのに対し、自民党の国会議員がさっそくその流行語で応じる、なんてことが起こっている。
刑事裁判の被告人がマネるときがくるんじゃないか。
検察官「前刑の執行猶予判決から1週間も経ず、同じ被害者に対し執拗につきまとっている。当法廷では不可解な弁解に終始し、もはや社会内での更生は困難と言わざるを得ない。再犯の可能性はきわめて高く…」
被告人「それってあなたの感想ですよね」
おお~!
裁判官「犯行時、被害者の女性がどんな気持ちになるか、考えなかったのですか」
被告人「次の質問」
裁判官「考えなかったのはなぜですか」
被告人「次の質問」
裁判官「質問に答えるつもりはないということですか」
被告人「次の質問」
うわ~!
裁判官「前刑の裁判で二度としないと誓った。しかしその執行猶予中にまたやり、また二度としないと言っている。今度こそ二度としないと言える理由を話してほしいのです」
被告人「今なお説明が不十分であるというご意見、ご批判は真摯に受け止めなければならない。最後まで丁寧な説明を続けていきたい。以上です」
そんな被告人がもうすぐ登場するんじゃないか。傍聴したい!
ちなみに、生年が令和の被告人を私が見るのは、私の年齢的にちょっと難しいかも。
でも、放置違反金と駐車監視員制度の誕生、可搬式オービスの登場に立ち会えたのは幸運だ。
自転車違反金制度の誕生も、なんとか見届けられそうだ。最期まで「おお~!」「うわ~!」とか言いながら頑張りたい。
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