「全部お前が悪い。お前のせいだ」と拷問DV男
12月28日(水)は、私の手帳に傍聴予定がない。
28日は御用納め。弁護人も代理人弁護士も休暇に入り、期日はほとんどないのだろうと想像する。
ちなみに「御用納め」は、今どきは「仕事納め」というそうだ。
私の裁判傍聴納めは、だから12月27日(火)だった。
メルマガの終了は11月末。それからの4週間、東京簡裁、地裁、高裁で濃いのをたくさん傍聴してしまった。年末なので判決が多い。
またごく一部をちらっとふり返るなら…。
「準強制性交等、住居侵入、準強姦、準強制性交等未遂、準強制わいせつ」 審理
昨年11月に「《異例の10回逮捕》性的暴行を加えた女性の顔の横に身分証を…リクルート子会社元社員(31)が“睡眠薬で強制性交” 押収したスマホ動画で明らかになった“異常な手口”」と「週刊文春」が報じた事件だ。
第1回公判は昨年8月31日。私は今回初めて傍聴する。被告人の携帯電話を解析した警察官、の尋問から始まった。まだそんな段階とは、追起訴がめちゃめちゃ多かったうえ、あらゆる点を徹底的に争ってるのか?
だいぶ長く刑務所へ行くことになりそう、と普通には予想できる。
「過失運転致死」 判決
介護施設の利用者を送迎する際、その利用者が車内で大声を出すなどし、そっちに気をとられ、横断歩道の被害者(85歳)を見落とし…。
「特別公務員暴行陵虐」 控訴審判決
「元警視庁警部、2審も実刑 支援女性の下着姿撮影」などと各社が報じている。言渡しの間ずっと私は、試験エリートの裁判官が有罪の型にぱきぱき填め込んだ、ようなものを感じて。
ちなみに高裁は実刑を言い渡してない。控訴を棄却しただけだ。
「住居侵入」 判決
「屋上から最上階の部屋に侵入…空き巣繰り返したか」と報じられた事件だ。
「危険運転致傷」 審理
「首都高を逆走2キロ、対向車に衝突など4台の事故…酒気帯び46歳「覚えていない」」と報じられた事件だ。
「常習累犯窃盗」 判決
見るからにすんごいお年寄り。軽く80歳代か。前科18犯。刑務所を出て2カ月でまた万引き。認知機能に問題があることは否定しがたいという。脳がもうダメでも普通に刑務所へ送る、それが日本のやり方だ。
刑務所で衣食住を得るか、娑婆で生活保護を受けて犯罪をやるか、2つを行ったり来たりの人生が確かにあると、忍ぶ忍ばず無縁墓…。
「金融商品取引法違反」 判決
「インサイダー事件で「罪を認めろ!」と脅したとされるヤメ検の名前」などと報じられた事件。
懲役2年、執行猶予3年、罰金200万円、換刑1万円、1738万円を追徴。
2万株を673.7万円で買い、1738万円で売り抜けた、それで1738万円を追徴とは。競馬の負け分は知らん顔、勝ち分にだけ課税するのと同じか。
「傷害」 判決
酔って路上で寝ていたとき仮睡盗の被害を受け、犯人をぼこぼこに。その場面のみ見て110番通報した通行人に腹を立て、一方的に過剰な暴行を加え…。
前科複数。「傷害致死等」で懲役4年を服役したこともあるのだという。
「公務執行妨害」 判決
生活保護費のことで福祉事務所へ行き、いつもより待たされたことに腹を立て…。
こういう事件はよくある。待たされたことで甘美な被害者意識をゲットし、公務員を見下す、そういうことなのかどうか。
「過失運転致傷」 審理
飲酒&無免許で死亡事故を起こした前科あり。
「傷害、暴行」 審理
若いDV男。やったことはまさに拷問。「お前が全部悪い。お前のせいで俺はこんなことさせられている。俺は好きでこんなことをやってるんじゃない。通報したら家族も殺す」などと言いながら…。
2023年は、ちょっと芸能界がらみ、でも私向けの注目事件から“傍聴初め(ぞめ)”だ。
それまでの間、おこたつでみかんと餅食べて寝る? まさか! 書かねばならぬ原稿がたーくさんあり、、、
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