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2023年1月の14件の記事

2023年1月30日 (月)

集団ストーカー、思考盗聴、電磁波攻撃

 今日は大変なことが起こった。
 何年も前から「こういうことが起こるんじゃないか」とあちこちに書いていたことが現実に起こり、なんとなんとその裁判を傍聴できてしまった!

 

 東京地裁、今日の私の狙いは13時15分と15時30分。
 空いた時間に13時30分から、「インドネシアで拘束、帰国の男らを再逮捕 コロナ給付金詐取事件」などと報じられた「詐欺」の審理を見よう、そう思ってたの。 ※この期日情報はマニア氏からいただいた。

 13時頃だっけ、別のマニア氏に遭遇。今日は「準詐欺」があるという。
 準詐欺? なにそれ、聞いたことないス。抗拒不能に乗じるのが「準強制わいせつ」「準強制性交等」だから、準詐欺はお年寄りの認知症に乗じて金品を騙し取った?
 チョー珍しい、傍聴したい、何時からですか、どこの法廷ですか!

Screenshot-20230130-at-211702-13  そうして傍聴した「準詐欺」は、「心神耗弱に乗じて1億3千万円を不当に得たか 準詐欺容疑の探偵業者」などと報じられた事件の、従業員のほうの裁判だった。 ※画像はその11月2日付け朝日新聞記事のスクリーンショット。

 1時間27分かかって追起訴から結審まで、傍聴した。

 集団ストーカー、思考盗聴、電磁波攻撃、そんなものは存在しない。存在するはずもない。明らかに精神疾患、統合失調症の罹患者とわかる…。
 そんな言及がばんばん出て、しかもっ、裁判官、書記官、検察官、弁護人、被告人、だれひとり異議を唱えない。当然の前提として裁判は進む。

 私の熟練の怪しい観察(なんだそれ)によれば、傍聴席には本件被害者の方々、つまり集団ストーカー、思考盗聴、電磁波攻撃を信じこみ、犯人を捜すというインチキ探偵社に大金をまきあげられた方々が、いたような。
 いったいどう聞いたろう。
 「妄想被害の訴えが激減?」に書いたように、病識をちらっと持つきっかけになってほしい。

 以下は刑法。

(準詐欺)
第二百四十八条 未成年者の知慮浅薄又は人の心神耗弱に乗じて、その財物を交付させ、又は財産上不法の利益を得、若しくは他人にこれを得させた者は、十年以下の懲役に処する。

 「知慮浅薄」という語、ネットの中傷民に知れたら多用される? だいじょうぶ、中傷民はもっぱら女性や有名人に襲いかかる。こんなブログは見にきませんてば(笑)。

 ←1月30日21時20分現在、週間INが802位。

 でもどうなんだろ、自身も精神疾患で集団ストーカー、思考盗聴、電磁波攻撃等を信じ込んでいる探偵が、本気で犯人を捜そうと資器材を購入し人を雇ったら…。

※2023年2月23日追記、お詫びと訂正: いま気づいた! 超絶マニアックデータその2に、事件名に「準詐欺」を含む事件が3件あった。そしてなんと、うち1件を2013年に私は傍聴していた。
 超絶マニアックデータその1の備考欄によると、84歳の認知症女性から6600万円を詐取した事件らしい。求刑は懲役7年、判決は懲役6年。
 その後に続々と傍聴した刺激的な事件の数々の、その下にすっかり埋もれていたようだ、申し訳ない。
 けれどもこういうことは“あるある”かと思う。超絶マニアックデータを何重にも保存し、常にチェックしよう。

2023年1月29日 (日)

TBS女性社員の覚醒剤事件はどうなる

1708241_20230129131601  「覚醒剤使用で逮捕》TBSテレビ広報部の女性社員・■■■容疑者はもともと技術畑で木村拓哉主演ドラマを担当、エリート転落の背景に東大卒の元夫との“幸せ格差”か」と1月28日付け週刊女性。被疑者の氏名は私のほうで伏せた。
 この事件はどうなるのか。

 手元に東京地検の罪名別の月報がある。2006年1月~2015年12月分が2穴ファイルに綴じられている。
 その後の分も、どこかの時点まであるはずなんだが、閉じられてない。
 どこかに埋まっているのだとすれば、捜索には大きな困難が伴うだろう。

 

 なわけで最新のが2015年12月分だ。そこから「覚せい剤取締法違反」(※)のデータを一部拾ってみよう。 ※当時は「覚醒剤」ではなく「覚せい剤」。

 公判請求=199人
 不起訴(起訴猶予)=8人
 不起訴(嫌疑不十分)=44人

 覚せい剤(現在は覚醒剤)の自己使用には罰金刑の選択肢がない。だから起訴は公判請求(正式な裁判への起訴)だけなのだ。

 本件被疑者は「覚醒剤を使用したことに間違いはありません」とのみ供述したかになっているが、その前後に何を述べたのか、事実としてどんなことがあったのか。
 自分で売人から買って使用したのか、断りにくい状況で誰かから勧められて1回だけ使用したのか、そのへんの情状は勘案される。
 経歴等とともに実名報道されたこと、会社で処分を受けたことなどは「すでに社会的処分を受けている」とされる。
 不起訴の可能性はある。

 起訴されれば、東京地裁の法廷へ出てくるはずだ。
 現時点での報道を見る限り、傍聴券抽選にはならないんじゃないか。


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 私は過去に、NHKの元ディレクターの事件、NHKの元「歌のおにいさん」の事件を傍聴したことがある。
 あれらも傍聴券抽選ではなかったと記憶する。

 東京地裁の刑事部の普段使いの法廷、の傍聴席数は、20席が断然多い。次が52席で、42席の法廷は2つだけかな。
 “女のシャブ”は傍聴人に人気だ。が、本件はどっちかといえば男性名だ。したがって…いやいやしかし…。

 などとすぐに考えるのが熟練の傍聴マニアなのである、えっへん。 ←アホか(笑)

 ←1月29日13時10分現在、週間INが902位。

2023年1月28日 (土)

電車内のスマホ派と読書派

1712123-2  最近傍聴したのを一部挙げてみよう。

 

偽計業務妨害、威力業務妨害
 東京都の下水道施設を爆破するとか小学生を334人殺害するとかネットに投稿、と報道された事件だ。
 「元カリスマモデル…こうしんきょう…ホスゲン…コミケ中止…」、ネットの中で勇ましく暴れる人生の若者がリアル法廷へ出てきてしまった、そんな印象を受けた。まだまだ捜査継続中で追起訴があり続行。

 

大麻取締法違反
 被告人は、音楽系の方面で名のある人。大麻は覚醒剤と同様の強い依存性があることを前提に、徹底治療の方向で弁護人が手厚く立証。
 でもね、被告人が大麻をくり返し使用したのは、罪の意識がないからではないのか。「独裁者を批判すれば殺される国もある。日本は大麻を犯罪とする国なのだ。甘い考えは捨てろ」と検察官、裁判官がはっきり伝えることこそ再犯防止に効くのでは。

※ 薬物事件では「依存性、親和性、常習性が顕著」がお約束のフレーズだが、気のせいか最近「依存性」を聞かない。面白いよねえ。

 

児童福祉法違反、児童買春,児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律違反
 元副町長が少女3人に「淫行」して懲役4年と報じられた事件、の控訴審第1回だ。
 弁護人が書証6点、証人3人を取調べ請求。検察官は、書証は不同意、不必要、証人は不必要。裁判長はすべて却下。次回判決。でもこのパターンは高裁ではあるあるなので。

 

損害賠償請求事件
 民事の本人尋問をちらっと覗いてみた。セミナーで誘ってビットコインの投資がどうとか、原告の男性がすごく怒っていた。
 被告席には中年女性が1人。この人が被告本人かと思われた。

 

 私の場合、可搬式オービスの事件を、固定式でも否認の事件を傍聴したい。妨害運転(いわゆるあおり運転)を傍聴したい。それで次々と「道路交通法違反」の法廷を覗く。

 

道路交通法違反
 原付バイクで配送するほうが儲かるからと無免許運転。東京地裁で身柄(留置場)で求刑は罰金30万円。検察官は満つるまで算入を求め。

 

道路交通法違反
 被告人はネット検索でたくさんヒットがある音楽家。またも東京都目黒区内、首都高速中央環状線、山手トンネルのオービスによる82キロ超過。
 あそこは内回りと外回りにTKKの固定式がある。両方あわせて首都高速の稼ぎ頭だ。片方だけでも稼ぎ頭かも。

 

道路交通法違反
 審理の期日を発見。もしかしてオービスの否認事件か? TKKの可搬式だったら大変だ! と傍聴してみた。
 被告人は不出頭。1週間前まで事務所に帰った様子があったが、それ以降は帰った様子がなく、電話に出ず、携帯電話の位置検索をしてみたら、携帯電話は事務所にあったという。次回期日を決めて続行。
 よし、これは追っかけてみよう。

 



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 電車内における、スマホ派と読書派、先の人生に明らかな差異が生じるように思う私は古い人間か。
 ともあれ最近私は『ユダヤ人』(上田和夫著、講談社現代新書)を読んでいる。上は私のアフィリエイト。
 裁判傍聴を深めるにはこんなのも読んどくと良かろうと思って。
 まーったく知らないことだらけで面白い。

 電車内ではもちろんスマホ派が圧倒的優勢だが、読書派が少しずつ増えてる気がする。
 先日、気づけば座席の私の両側の女子が2人とも読書派だった。初めての驚愕体験!

 ←1月28日18時40分現在、週間INが1002位。上掲画像、奧のほうに警察官がいる。痴漢事件かと思われる。

2023年1月26日 (木)

北朝鮮の言葉規制、newspeak!

 1月19日付け日経新聞夕刊の記事「北朝鮮「韓国風の言葉」規制」を紙の新聞で読んだ。
 北朝鮮の最高人民会議は、韓国風の言葉を規制する法令を採択したという。日経の記事中にこうある。

 法令は「平壌文化語保護法」の名称で審議された。「非規範的な言語要素を排撃し、平壌文化語を保護する」ことが社会主義の発展に重要だとの報告があり、全員一致で採択した。

180212  うわ、ジョージ・オーウェル氏の『1984年』(NINETEEN EIGHTY-FOUR)の「ニュースピーク」(newspeak)だ! と日本全国で千人を超える方が震撼したろう。

 究極の恐怖独裁国家。いつも戦争中で国民は貧窮状態。その苦しみは、国の機械がつくった安っぽい小説と流行歌で癒やす。敵国はいつの間にか変わり、異を唱える者は消され、歴史は修正される。戦争を遂行するのは平和省、国民の思想を統制するのは愛情省。国民は24時間監視され、憎悪週間(hateweek)があり…。
 怖ろしいディストピア小説だ。映画化され、まんがにもなっている。以下は私のアフィリエイトだ

 
 オーウェル氏は「ニュースピーク」について長く詳細な説明をしている。言語の統制は独裁国家に必須なのだ。
 手元のハヤカワ文庫、新庄哲夫訳、1984年2月25日26刷から、以下は一部だ。

ニュースピークは思考の範囲を拡大するためではなく、むしろ縮小するために考案されたものであって、その目的は用語の選択を最小限まで狭めることで間接的に助長されたのだった。

  (中略)

ニュースピークはまさしく、年毎に語彙が増加するよりも減少するという点で他の言語体系すべてと異なっていたのだ。一語減ればそれだけ効果を増大させることになった。選択の範囲が狭まると、それだけ物を考えようとする誘惑が減るからであった。

 思春期の男子は一時期、「うるせえ」「関係ねえ」「ぶっ殺す」、この3語しか用いないとか。
 いろんな時期がある。そんな時期もあっていいだろう、ひゅー。
 でも、そのまま大人になると、独裁国家、ビッグブラザーの思うままに操られる人間になっちゃうかもよ。

 ←1月26日13時10分現在、週間INが1002位。

2023年1月23日 (月)

電気料金の最強節約術は30A契約か

 電気代がびっくりするほど高額で! そんな話がよく聞こえてくる。
 うちはどうなんだろ、見てみた。

11月請求分 8232円
12月請求分 7565円
01月請求分 9224円

 確かに1月は高い。
 でもびっくりするほどでもないような。2月請求分からもっと高くなるの?

 

2301232_20230123201801 ここで言っておくと、うちの電気契約は30A(アンペア)だ。だいぶ珍しいみたい。
 基本料金が40Aや50Aに比べて安いけれども、、、

 1部屋でエアコンを使ったうえに電子レンジとヘアドライヤーを使えば、確実にブレーカーが落ちる、バチンッと。
「いま〇〇を使わないで!」
「じゃこっちの〇〇を切るよ!」
 声をかけあって生活することになる。
 もう慣れたので、ブレーカーが落ちることは滅多にない。

 そのへんが、電気代が安いことの大きな理由かなと。

 夜は寒い。
 ひどいときは、布団に入って吐く息が白い。

 なので冬の就寝時は、ウエアラブル保湿器兼防寒具、略称マスクをつけて寝る。
 夜のマスクはいいよぅ。
 マスクの中の、吐く息の音、吸う息の音、吐く音、吸う音、聞いているうち眠ってしまう。

 

 じつは今日、横浜地裁へ行ってきた。
 昨年11月、横浜地裁で、包丁を持った男が1日に2人、入庁しようとした、という報道があったでしょ。
 うち1人の第1回公判が朝一にあると、マニア氏から教わったのだ。

 めっちゃ早起きして出かけ、午後は東京地裁へ。
 んもぉ疲れた。体重がなんと2kg弱減った。もう寝ます、マスクをつけて。

 上掲バナーは私のアフィリエイト。
 「楽天アフィリエイト注目商品」「★毎日更新★売れ筋商品」の第1位だ。
 裏起毛のあったかパンツ、なるほどそれはいいかも。

 ←1月23日20時40分現在、週間INが702位。

2023年1月21日 (土)

勇気ある無罪

Img_0579_20230121134801  最近傍聴したなかから少し。 ※画像中央が東京高地簡裁合同庁舎。

 

過失運転致傷
 被告人はちょっとのけぞって「ひろゆき」似。たかが交通事故じゃない、とんでもないケースなのだった。よっくそこまでむちゃくちゃができるなあ、と。詳しくは別のところで。
 判決は禁錮8月。

 

窃盗
 老婆による、コンビニでの万引き。懲役実刑間違いなしなのか、投げやりぃ~な感じ。そこへ、いっかにもエリート風な検察官が、息をもつかせぬ矢継ぎ早攻撃を延々仕掛け続けるのだった。そうとう修行を積んだのだろう。お見事。
 でも老婆は「わかりませーん」「忘れました~」と受け流す。その掛け合いが圧巻だった。

 

住居侵入、窃盗未遂」 
 79歳の下着どろ。性欲を満たすため…。 ※下は私のアフィリエイト。楽天の毎日更新売れ筋商品、現在第4位だそうだ。

 

 

殺人未遂
 「主文。被告人は無罪」、えーっ!!! 本件被告人が刺したということで、本件被告人を誘った共犯者は懲役8年を食らってる。SNSの「恨み晴らし代行」で夫の殺害を依頼した妻のほうは懲役10年だ。ところが実行犯は無罪って!
 3件とも裁判長は坂田威一裁判官だ。勇気ある無罪? いったいどういうことなのか。これからどうなるのか。

 

強制性交等
 被告人(身柄、拘置所)は優しそうな感じの若者。児童向け宿泊付きイベントにボランティアスタッフとして参加、夜に男児の陰茎を自己の口腔内に入れ口腔性交を…。男児は怖くて抵抗できず、寝ているふりをしたという。
 実刑間違いなしと思えるのだが、弁護人が「採用内定通知」を証拠調べ請求。約2週間後から勤務予定だという。
 言い渡された判決は、懲役4年。

 

重過失傷害
 自転車による赤信号無視の事故、よくあるパターンだ。
 「被告人が信号を見たとき黄色だった。過失傷害が適用されるべき」と、傍聴人からは無駄としか思えない主張を弁護人はした。
 判決は禁錮1年10月、執行猶予3年。

 

準強制性交等
 渋谷区職員がマッチングアプリで知り合った女性に睡眠剤を飲ませて、と報じられた事件だ。
 世間はどうだか知らないが傍聴席からは、睡眠剤利用の性犯罪が大流行、猛威を振るっているように見える。その種の事件が続々と法廷へ出てくる。

 ←1月21日13時30分現在、週間INが702位。

2023年1月19日 (木)

ストーカー男、DV男に共通するのは

Screenshot-20230119-at-065615-31-38-tbs-  「復縁を望んでいたか 逮捕の寺内進容疑者(31)は容疑認める 元交際相手の川野美樹さん(38)を殺害した疑い 福岡・博多」と1月19日付けTBSニュース。画像はそのスクリーンショット。

 「ストーカー行為等の規制等に関する法律違反」の裁判も私はけっこう傍聴してきた。
 今回、思いついて、超絶マニアックデータその1から、事件名に「ストーカー」とあるもの、ないけれども「(ストーカー的)」と付記されたものを抜き出してみた。
 118件あった。

 うち2件は民事で、1件の事件名は「組織的なストーカー行為に係わり犯罪に染まっている警察署を断罪する請求事件」だ。
 事件名からして統合失調症の迫害妄想が想像される。

 超絶マニアックデータの備考欄から少し拾ってみよう。

・15年前につきあった女性に話を聞いてもらいたく、ひまわりの花束を持ってベランダへ。
・同棲中に暴力をふるって逃げられ、もう一度付き合え、別れたいなら手切れ金をよこせと裸体写真を。
・キャバ嬢(24歳)に対し、金を注ぎ込んだのに相手にされないと嫌がらせ。執行猶予付きでも懲役刑だと失職するのでどうか罰金刑に。
・統一教会で合同結婚した女が脱会し、行方を捜して車にGPSを付け。
・若い新人女性検察官、最悪、被告人立派、よく言った!
・覚せい剤精神病。復縁を断り引っ越した娘の父親を木製バットでぼこぼこに。
・執拗な女ストーカー、「幸せな結婚をしたい。リミットはあと数年。刑務所へ行くと子どもを埋めなくなる」。
・電車内で見かけた女子中学生14歳に痴漢し、つきまとい。家庭は破壊寸前。
・三鷹女子高生殺人事件をうけて結成されたストーカー専従犯により逮捕。
・痴漢サイトを見て、痴漢犯人に好意を寄せてくれると思って16歳少女につきまとい。
・別れた交際相手への脅迫で罰金刑を受け、それを逆恨みしてさらに脅迫。
・73歳生活保護のアル中が、52歳の女性理容師に恋をして「うちへ飲みに来い」と執拗に。頭壊れてる。
・元交際相手が別の男性に支配されており助けなければならないと。
・婚姻を隠していた女から堕胎費、土産費を騙し取られ、挙げ句ストーカーで逮捕され。
・●●大学准教授、学生と不倫してつきまとわれ嵌められた?
・高齢ストーカー。別れの理由をどうしても知りたかった。結局、前科前歴すべて酒。抑制が外れるんだとか。
・強制わいせつで懲役3年服役。女の家へ押しかけ抱きつき。
・コンビニ店員を好きになり、男がいたことに腹を立て鍵穴に接着剤。
・電話277回、警察に注意されたがやめず、包丁に赤ペンで「死ね」等と書いて玄関先に。
・交際相手宅へ4階ベランダの窓ガラスを割って侵入。危険ドラッグのトラブルから救おうとしたのだと緊急避難を主張。
・同じ被害者に前科3犯。頭がおかしいらしい。
・執念の無茶苦茶ストーカー、悪いのは女だと無罪主張。
・相当強固なストーカー。同種累犯前科あり。きっとまたやる。
・かつて交際した26歳女性につきまとい懲役1年、保護観察付き執行猶予4年を受けて4カ月目の犯行。

 上掲は私のアフィリエイトだ。

 有名芸能人とじつは“両思い”との妄想が捨てきれず、つきまといをくり返してとうとう刑務所へ行った女性もいた。
 ストーカー犯の精神構造というか、心の中が少し見えることもある

・通院した若い医師への執拗ストーカー。なぜそうなったのか、なるほど!
・被害女性との幸せな思い出だけが人生。思い出とつながりを保ちたくて犯行に及ぶのに、誰もそこに気づかない。
・とことんストーカー男の胸中にあるもの。情状証人の雇用主が人格者で!

 ストーカー男やDV男に共通するのは何か。
 女性も普通に人間であり人格、感情がある、という認識がそもそも欠けており、自分の欲望、自分の思い込みしかない…。
 誰にもそんな面はあるのかもしれない。が、ストーカー男やDV男はその傾向が顕著、といえるように思う。

 

 昨日、東京地裁で「ストーカー行為等の規制等に関する法律違反、邸宅侵入、住居侵入、銃砲刀剣類所持等取締法違反」の審理の期日を傍聴した。
 被告人は身柄(留置場)、軽く首を傾けてのけぞり、見下ろすように見る、横方向は横目で見る、強情そうな印象を受ける。
 徹底否認しているらしく、書証の採否をどうするか、証人をどうするか、といった話でこの日は終わった。

検察官 「警告を受けたことに関して警察官1名、令和4年9月×日、現行犯逮捕した警察官1名、被害者の友人を検討、調整中、加えて被害者を…」

 被害者の証人尋問はビデオリンク方式でやることになりそう。

 ←1月19日8時20分現在、週間INが502位。

2023年1月16日 (月)

酒肴自慢

230115  久しぶりに酒肴自慢をしよう。

・厚揚げ(特売)を切ってフライパンで焼いたのに、おろし生姜、刻みネギかけ
・ほうれん草のおひたし、すりごまかけ
・たくあん漬けとミニ昆布巻き(半額セール)と梅干し
・無えんせきハム(2割引き)のハムエッグ
・酢玉葱とブロッコリの上に、とんかつ専門店のヒレカツ(家人からの差入れ)

 ネギ、ほうれん草、たくあん漬け、ブロッコリは農家の直売所ものだ。
 グラスの黄色っぽいのは、ゆず(農家もの)数個の絞り汁。これに焼酎甲類を200cc、だばっと注いで飲むのである。

 これが私の夕食だ。米、パン、麺類を私は夜に食べない。
 焼酎のぶんも含めて合計5百円弱かな。
 どうです、魚の姿が見えない点を除き、豪華でしょお。
 豪華すぎて食べきれず、厚揚げ焼きは半分ほど翌日回しにした。
 引き換えにってわけじゃないが、冷蔵庫からチーズを出して少し食べた。

 ミヤフローラEX(上掲は私のアフィリエイト)の影響もあるのか、寝る頃には酔いは抜け、空腹を感じる。ちょうどええ。
 免疫的にも良いんじゃないかと。

 ←1月16日3時50分現在、週間INが402位。夜更かしじゃない。21時半頃に寝て、2時過ぎに起きたのだ。  

2023年1月14日 (土)

ガーシー議員の「常習的脅迫」とは

Screenshot-20230114-at-042147-3-tbs-news  「「3月上旬に帰国する、事情聴取にも応じる」ガーシー議員がライブ配信 常習的脅迫や威力業務妨害などで捜査」と1月12日付けTBSニュース。右はそのスクリーンショットだ。

 「常習的脅迫」とは何か。
 たびたびやってる、であれば「常習的な脅迫」というんじゃないか。
 「常習的脅迫」と5文字にまとまってるところからして…。

 

 「暴力行為等処罰ニ関スル法律」というのがある。
 第3条までの短い法律なんで、e-Gov法令検索から全文を以下に。附則は除く。太字と色づけは私。

大正十五年法律第六十号(暴力行為等処罰ニ関スル法律)

第一条 団体若ハ多衆ノ威力ヲ示シ、団体若ハ多衆ヲ仮装シテ威力ヲ示シ又ハ兇器ヲ示シ若ハ数人共同シテ刑法(明治四十年法律第四十五号)第二百八条、第二百二十二条又ハ第二百六十一条ノ罪ヲ犯シタル者ハ三年以下ノ懲役又ハ三十万円以下ノ罰金ニ処ス
第一条ノ二 銃砲若ハクロスボウ又ハ刀剣類ヲ用ヒテ人ノ身体ヲ傷害シタル者ハ一年以上十五年以下ノ懲役ニ処ス
② 前項ノ未遂罪ハ之ヲ罰ス
③ 前二項ノ罪ハ刑法第三条、第三条の二及第四条の二ノ例ニ従フ
第一条ノ三 常習トシテ刑法第二百四条、第二百八条、第二百二十二条又ハ第二百六十一条ノ罪ヲ犯シタル者人ヲ傷害シタルモノナルトキハ一年以上十五年以下ノ懲役ニ処シ其ノ他ノ場合ニ在リテハ三月以上五年以下ノ懲役ニ処ス
② 前項(刑法第二百四条ニ係ル部分ヲ除ク)ノ罪ハ同法第四条の二ノ例ニ従フ
第二条 財産上不正ノ利益ヲ得又ハ得シムル目的ヲ以テ第一条ノ方法ニ依リ面会ヲ強請シ又ハ強談威迫ノ行為ヲ為シタル者ハ一年以下ノ懲役又ハ十万円以下ノ罰金ニ処ス
② 常習トシテ故ナク面会ヲ強請シ又ハ強談威迫ノ行為ヲ為シタル者ノ罰亦前項ニ同シ
第三条 第一条ノ方法ニ依リ刑法第百九十九条、第二百四条、第二百八条、第二百二十二条、第二百二十三条、第二百三十四条、第二百六十条又ハ第二百六十一条ノ罪ヲ犯サシムル目的ヲ以テ金品其ノ他ノ財産上ノ利益若ハ職務ヲ供与シ又ハ其ノ申込若ハ約束ヲ為シタル者及情ヲ知リテ供与ヲ受ケ又ハ其ノ要求若ハ約束ヲ為シタル者ハ六月以下ノ懲役又ハ十万円以下ノ罰金ニ処ス
② 第一条ノ方法ニ依リ刑法第九十五条ノ罪ヲ犯サシムル目的ヲ以テ前項ノ行為ヲ為シタル者ハ六月以下ノ懲役若ハ禁錮又ハ十万円以下ノ罰金ニ処ス

 刑法の第222条は以下だ。

(脅迫)
第二百二十二条 生命、身体、自由、名誉又は財産に対し害を加える旨を告知して人を脅迫した者は、二年以下の懲役又は三十万円以下の罰金に処する。
 親族の生命、身体、自由、名誉又は財産に対し害を加える旨を告知して人を脅迫した者も、前項と同様とする。

 「脅迫」だけなら2年以下の懲役又は30万円以下の罰金だ。
 「常習として」になると、3月(さんげつ)以上5年以下の懲役になる。つまり…。

1、罰金ではすまない。
2、懲役の上限が、2年から5年に。
3、有期懲役の下限は刑法第12条により1月(いちげつ)なのに、3月にアップ。

 ぐんと重くなるのである。

 

 単に「ぶっ殺すぞ」と脅すんじゃなく、カッターナイフとか「凶器を示し」て「ぶっ殺すぞ」と脅す、そういうのはときどき刑事裁判の法廷へ出てくる。
 開廷表の事件名は「暴力行為等処罰に関する法律違反」だ。いや片仮名か平仮名か忘れた。私は「暴力行為」としかメモらないので。

 常習的脅迫の「暴力行為等処罰に関する法律違反」を私は傍聴したことがない。傍聴したい!
 だがっ、傍聴券抽選となり、傍聴希望者がだいぶ並ぶだろう。
 軽く100人を超えるどころか、各社、各番組が並び屋さんを雇い、数百人、千人を超える可能性がある。空にはヘリコプターがうるさく飛ぶだろう。
 私が傍聴できる可能性は、限りなくゼロに近いゼロだ。ちっきしょう!
 これを「転ばぬ先の杖」ならぬ「並ばぬ先の地団駄」という。大辞林に載ってます。うそです。

 上は私のアフィリエイト。
 このバナーをクリックして楽天のWebサイトへ入り、そこで何かお買い物をすると、私に手数料が入る仕掛け、だと思う。
 過去30日間の「成果報酬」はゼロだ。過去90日間もゼロだ。夜が冷たい心が寒い、亭主持つなら堅気をお持ち

※2023年1月25日追記: 「並ばぬ先の地団駄」より「踏まぬ先の地団駄」、おお、このほうがずっといいではないか、普遍性もあるし、と気づいた。

 ←1月14日5時50分現在、週間INが502位。

2023年1月12日 (木)

出てきたら、いつ殺されるだろうと

2205196_20230112073201  1月11日(水)、傍聴券抽選で珍しいことがあった。

 「東京メトロ硫酸事件 「極めて危険な行為」検察側が懲役6年求刑 弁護側は執行猶予求める 東京地裁」と同日付けTBSニュース。これの「傷害、暴行」の傍聴券抽選。
 時間があり、いちおう並んでみた。
 法廷は429号、通称警備法廷、傍聴席は38席、当たり券は19枚。

 定員(19人)を超えたので抽選になる、と職員が告げたのち、マニア氏が1人、今日の期日は判決ではなく審理だと知り、去った。被抽選権を放棄した。
 すると職員が、定員ちょうどになったので全員に傍聴券を配布します、と。
 どーです、珍しいでしょ(笑)。

 不人気なのになぜ傍聴券抽選なのか?
 傍聴券抽選は、人気事件で人が押し寄せるから、といった思い込みは捨てましょう。

 

 「傷害、暴行」は、今日は弁護人の立証から始まった。
 Bさん(硫酸事件の被害者)に対し×百万円を支払ったという。ただし処罰感情に変わりはないという。
 具体的な金額については、こういう公開の場所では私は伏せる。逆張り派の被害者攻撃に利用されたらムカつくので。

 

 続いてBさんの心情に関する意見陳述。被害者参加人の弁護士が代読した。
 身体的な被害は、想像を絶するものだったんだね! メディアはこれは報道できないだろう、と私は傍聴席で思った。私も書けない。
 12分間の代読の中に、こんな部分があった。

陳述 「今は被告人が拘置所に入っているので安心しているが、出てきたら、いつ殺されるだろうと…せめて干支(えと)がひとまわり…12年間は刑務所へ…私を殺すまで、それぐらいの時間を与えてほしい…」

 精神的にだいぶ追いつめられているのだろうと強く感じられた。
 そんな陳述の間、被告人(身柄、拘置所)はといえば、少年のような面立ち(おもだち)で被告人席に座り、なんというか普通に聞いていた。反省や悔悟の風はまったく見えない。

裁判官 「はいそれでは証拠調べは以上にしたいと思います」

 まずは検察官が論告。途中、被告人は不満なところがあったようで、背後の弁護人に対し体をねじって何か言った。
 それからずっと腕組みし続けた。不満そうな様子だった。
 求刑は懲役6年。12年のちょうど半分だ。

 次に被害者参加人から陳述。9分が過ぎたところで、私はそっと出た。

 この日、1階のタブレット開廷表に大変な被告人氏名を私は見つけていた。
 メルマガで2回にわたってレポートした、ちょっと芸能系でアメリカの大リーグ野球の超有名選手にもちらっと関係する、あの事件の被告人と同姓同名なのだ!
 あの事件は、一審は懲役2年、未決50日算入。控訴審で逆転執行猶予(懲役3年、執行猶予4年、原審未決50日算入)となった。私は感動した。
 あの被告人がまた? まさか!

 焦ってドキドキしながら法廷前へ。壁の開廷表に斜めの線がひかれ、期日取消と書かれていた。なにいっ!
 タブレット開廷表には普通にあった、ということは、たぶん昨日の午後からか、どこかの時点で急な事情が生じたのだろう。

 

 「わいせつ略取、準強制性交等」の新件。被告人氏名でスマホ検索したところ、トレンドブログ(逮捕報道を転載し、被疑者の個人情報をネットで拾い、広告費をかせぐWebサイト)が複数ヒットした。
 顔は? 勤務先は? とやってる。何も分からないらしい。傍聴してみた。

 被告人は身柄(拘置所)。見た目の印象を私は傍聴ノートに「若者、スリム、子供じゃーん」と書いたが、人定質問によれば30歳代半ばだそうだ。会社員、交際女性と同居。
 10年ほど前に「窃盗」で懲役2年、執行猶予4年の前科あり。

 キャバ嬢をしつこく居酒屋へ誘い、サプリだと言ってフルニトラゼパムを2度服用させ、抗拒不能にさせラブホへ連れ込み2度性交。DNA鑑定によれば膣の内容物が被告人の精液と一致。

 睡眠薬やアルコールで抗拒不能にしての強姦は、東京地裁の定番、あるある事件だ。
 昔からあったけど私が知らなかったのか、近年急に流行し始めたのか。
 
 

 弁護人は若めの黒マスクの男性で、やたらと気合いが入っている。
 情状証人は、被告人の勤務先(不動産業)の代表者と、被告人の母親。主尋問をそれぞれ15分やりたいという。えーっ!
 さすがに裁判官は、もっと短くやるよう言ったが。

 被告人が社会復帰したら再び雇用すると、勤務先代表者に弁護人は約束させようとした。
 本件は実名報道されている。こんな卑怯卑劣な“強姦魔”を、それと承知で雇ったことがバレたら、会社は吹っ飛ぶでしょ。すごい代表者だなあ、と思ったら…。
  「ふざけるな、二度と雇うもんか」とは明言しなかったが、約束を巧みに避けた。
 弁護人は頑張って約束させようとし、代表者は何度も巧みに避けた。
 母親の尋問が始まったところで私はそっと出た。

 

 裁判所を出て警視庁へ。可搬式、可搬型、固定式オービスのお宝文書をゲット。
 なんと、開示手数料を各種クレジットカード、スイカやパスモで支払えるようになっていた。いいねっ!

 ←1月12日7時30分現在、週間INが502位。

2023年1月 9日 (月)

医療大麻は使用も違法

200303  今年最初の裁判傍聴が、じつにディープな「大麻取締法違反」だった。
 そのからみでちょっと…。

 大麻は、吸引等の使用はセーフ、所持がアウト、と言われるでしょ。
 それちょっと違うんだよね。
 以下は大麻取締法の、第3条について、第2項まであるうちの第1項のみ。第4条については、第2項まであるうちの第1項の、第4号まであるうちの第3号までだ。

第三条 大麻取扱者でなければ大麻を所持し、栽培し、譲り受け、譲り渡し、又は研究のため使用してはならない

第四条 何人も次に掲げる行為をしてはならない。
一 大麻を輸入し、又は輸出すること(大麻研究者が、厚生労働大臣の許可を受けて、大麻を輸入し、又は輸出する場合を除く。)。
二 大麻から製造された医薬品を施用し、又は施用のため交付すること。
三 大麻から製造された医薬品の施用を受けること。

 「大麻から製造された医薬品」に限っては、使用(施用)もアウトなのだ。「研究のための使用」もアウトだ。
 どれも法定刑は5年以下の懲役だ(第24条の2、第24条の3)。


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 非常に興味深い統治方針だと思う。
 そういうのが見えてくるのが裁判傍聴の醍醐味だ、と思う私はだいぶ変わり者の傍聴マニアかも。こんなマニアが、いてもいいだろう、ひゅー。ぺこぱさんの漫才をまねてみたつもり。

 画像は中央合同庁舎5号館。この中に厚労省がある。
 昔は一般人も自由に入れて、地下の食堂へよく行ったもんだ。もう何年も前から、総務省も国土交通省も、食堂利用の入館は許されなくなった。農林水産省の地下と上階の食堂もだ。

 ←1月9日5時50分現在、週間INが502位。

2023年1月 7日 (土)

2023年の傍聴初めは

 1月6日(金)、今年初めて裁判傍聴に出かけた。
 タブレット開廷表によれば、刑事裁判の公判期日は、東京簡裁が9件。東京地裁は普段はだいたい50件台なのに、たった14件。東京高裁はゼロ。

 東京地裁の民事の弁論期日は、普段はだいたい400件台なのに、なんと9件ぽっち!
 弁護士さんたちの正月休みが長いってことなんだろうね。
 庁舎内は閑散としていた。昔の表現では閑古鳥が鳴いていた。

 せっかくなので9件の事件名を全部メモってみた。

 10:00 未払いレンタル料等請求
 10:30 不当利得返還請求
 13:15 不当利得返還請求
 13:15 立替金等請求
 13:15 建物明渡等請求
 13:30 地位確認等請求
 14:00 不当利得返還請求
 16:00 未払賃金請求
 16:00 損害賠償請求

 最後の事件の原告名は「Amdika Budha Singh」、被告は国と東京都。なんだ? 宗教関係?
 帰宅後、ネット検索。「準備書面(1)」がヒットした。事件番号が一致。ほ~。

 

 傍聴初めは「大麻取締法違反」、いやはやこれがねえ!
 中学生の頃から精神的に具合が悪く、不眠症、視線恐怖、学習障害、うつ病、家庭崩壊、ひきこもり等々、本当にいろんなことがたくさんあったが、大麻を使用してからは、体調が改善して安定し、睡眠薬が不要になった…。
 大麻は依存性があると聞いていたが、逮捕から5カ月弱、依存に苦しむとか全くなくて…。

 しかし、大麻の所持は日本では犯罪なのである。罰金刑の選択肢のない、重い犯罪なのである。
 支配者に文句を言えば殺される国もあるらしい。大麻を犯罪とする国もある。人間社会に理不尽はつきもの。そういうことと、とりあえず私は受け止めている。

 2023年の傍聴初めがこんな事件とは、今年も、、、と思った次第。

 

 この日の私の狙いは16時からの「道路交通法違反」だ。
 「20年以上無免許“ひき逃げ犯”44歳が逮捕 菅義偉、仲本工事ら著名人との交友をひけらかした“ほら吹き人生”」と昨年11月に週刊文春が報じた事件なのである。
 被告人質問の間、私の傍聴ノートのあちこちに赤いペンで「よくしゃべる男」「よくしゃべる!! 中身ねー!!」「よくしゃべる次から次へと!!」「よくしゃべるー!!」と。

 夜間、降雨のなか、無免許で、制限60キロの道路を111キロでかっ飛ばし、道路左端を同方向へ進行中の自転車に激追突、逃げたのだという。

 

 さあ、来週は傍聴予定がだいぶ詰まっている。その前に原稿を2本書かねば…。

 ←1月7日6時40分現在、週間INが402位。

2023年1月 5日 (木)

宮台真司さんの法廷証言をちらっと傍聴した件

Img_1088  12月29日の時点では、年内に続きを書くつもりだったの。
 しかしいろいろあってねえ、締切りのあるもんでもなし、こんなに遅くなってしまった、申し訳ないです。

 2003年の5月に車雑誌『ドライバー』に書いた原稿から、“宮台証言”についての部分を。
 若干の加除訂正をし、かつ、※印で注釈を入れます。

 

 先に時代背景を少し。
 交通違反裁判の専門傍聴人から、いわゆる裁判傍聴マニアに私がなったのは、2003年3月頃だ。重要なきっかけがあったのだが今回は省略。

 宮台証言を傍聴したのは、ちょうどその頃だったかと思う。
 超絶マニアックデータへの入力を始めた頃か、まだ始めてない頃と思われ、宮台証言の裁判が入力されていない。

 あと、2004年5月に裁判員法(裁判員の参加する刑事裁判に関する法律)が誕生。
 その頃から、国策である裁判員制度を法務省、最高裁が多額の税金を投じて宣伝し、記者クラブメディアは関係ニュースをばんばん打った。
 そうして傍聴人が爆発的に、まさに爆発的に増えた。
 今回の話は、そのようになる前のことだ。
 ゆえに、重要な裁判の法廷へ1分前に行くという、今じゃ考えられないことを、私はしらっとやっている。ほんと今じゃ考えられない!

 

 ある日、午後2時20分から東京簡裁728号法廷(20席)で、光電式のスピード違反事件があると、私はマニア氏から聞いていた。
 その日は午後1時15分から東京地裁528号法廷(52席)で「松文館事件」があると、これはどこかから流れてきた電子メールで知った。

 松文館事件とは、詳しくは知らないが要するに、成人コミックの消し(網掛け)が薄かったから「わいせつ図画」を販売したことになると、担当編集者はもちろん社長と漫画家まで逮捕されたという事件だ。


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 んで、その日はなんと、論壇やテレビでも有名な宮台真司さん(都立大助教授で社会学の博士)が学者証人として来るという。
 おもしろそうじゃん! どうせ霞が関まで出かけるならそっちも見てやれ。
 つーことで行ってみた。

 1分ほど前に法廷に入ると、すでに3人の裁判官が壇上に並んでいた。傍聴席はぎっしり。奥の隅っこに1人、立ち見がいた。
 あれ? 立ち見は許さないのが通例だが、今日のこの法廷はOKなのかな?

 ドアそばに立って見ていると、間もなく証人尋問が始まることになり、裁判長が宮台さんを呼んだ。
 傍聴席の最前列右角から宮台さんが立ち上がり証言台のほうへ。

 尋問は5時までらしい。途中で休憩が入るにしても2時20分までは宮台さんは戻らないだろう。
 そう思って私は空いた席に座った。席の脇に宮台さんのカバンと傘が置かれていたが、まあいいやと。 ※いつ頃からか、証人は荷物をぜんぶ持ってバー(傍聴席の前の柵)の中へ入るようになった。盗難事件が起こったのかもね。


 その直後、裁判長が言った。立ち見はできない。席がない人は外へ出なさいと。
 あらら~。奥の隅っこに立っていた人は閉め出されてしまった。
 私は「途中で出るから、それまでちょっと」と心の中で宮台さんに言い、座り続けた。

 とまあそんなふうにして傍聴したわけだが、いやはや、さすが宮台さん、すごかったですよ。
 わかりやすく緻密な社会学の講義をタダで聴かせてもらうようなものだった。
「オーラルセックス、つまりフェラチオやクンニリングスを……」
 なーんて、男子中学生がもぞもぞしそうな言葉も飛び出してね。
 社会学の方面はまるで無知な私なりに一部思い出して要約すると、次のような感じか。

「全体に貧しくて未熟な社会では、このようにあるべし、これを目指すべしといった価値観が共有されやすい。何をわいせつとすべきかといった倫理観もだ。しかし、生活財が行き渡り、需要は新規ではなく買い換え需要になるような豊かな成熟社会になると、全体が共有できる価値観や倫理観はなくなる。わいせつ図画については、それを見たくない者がたまたま見てしまうということさえなければ、禁ずる必要はなく……」

 1時30分を少し過ぎた頃か、私の携帯電話がブブブと振動した。“講義”に夢中な私は切った。が、また振動。何か急用だろうか。
 廊下へ出て通話。マニア氏からだった。
 728号の2時20分からの光電式は期日取消になった。今日は1時30分から東京簡裁826号で、2時10分からは同534号で、それぞれ道路交通法違反事件がある。マニア氏は826号のほうへ行くと。
 なんとぉ! “講義”は惜しいが、やはり自分の専門分野へ行かねば。
 廊下にいた人に「宮台さんの席が空いてますよ」と声をかけ、私はエレベーターへ向かった。

 

 当時も今も、東京簡裁の刑事係は534号、728号、826号法廷を使っている。いずれも傍聴席は20席だ。
 同じ日の午後に、簡裁の3つの法廷にそれぞれ道交法違反があるなんて、絶対うそだと思うでしょ。
 うそじゃないのですよ、あの頃はそんな時代だったのだ。

 光電式は珍しく、ほとんどがオービス事件だった。
 当時は可搬式なんてない。すべて東京航空計器か三菱電機の固定式だ。
 それらを熱狂的に傍聴しまくった、あれが血となり肉となり、今の私がある、なんか格好良くね? ねえよっ(笑)。

 ←1月5日18時30分現在、週間INが104位。

2023年1月 2日 (月)

2023年の謹賀新年

Kc3n0005-3_20230102222801  謹賀深淵、もとい謹賀新年。
 とりあえず1年が過ぎ去り、また新しい年を迎えられたことを、そのまま言祝ぎ(寿ぎ、ことほぎ)たいと思います。

 

 1954年、朝鮮戦争停戦の翌年の、私は生まれだ。したがって今年68歳になる。
 WHOの基準では65歳以上が高齢者だそうで、電車内では29歳を自称しても、すっかり高齢者だ。

 平均的には、あと生きて10年ちょいか。
 寝たきりの年月が長いのはつらい。最期の最後まで裁判傍聴に通いたい。
 そこで、有酸素散歩を以前に増してやっている。足の筋肉ポンプで血液を全身に回すのだ。
 半額のお惣菜の、特に揚げ物はあんまり買わなくなった。
 哀愁の口笛とともやってくる半額のジョー、あのヒーローはもう伝説となった。どこが伝説やねん(笑)。

 

 2009年12月創刊のメルマガ「今井亮一の裁判傍聴バカ一代(いちだい)」を、2022年11月末で終了した
 終わりの頃は週2号発行だったが、当初は週6号だった。ずっと月額100円+税。バカですか!

 あの怒濤の13年間は何だったのか。
 裁判が公開なのは、国民に司法を監視させるため、そこを忘れず、かといって粗探しをするんじゃなく、珍しい事件、珍しいシーンをレポートする、そのスタイルをまあまあ確立できたかなと思う。

 誰が引きついでくれるとか、んなことは考えてない。
 こうしたことは一代(いちだい)限りで終わり、過ぎ去り、消え去っていくのだ。
 そんなものだ。空しいとか言う奴は、うーん、なんというか、だめですよ。


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 今年はどう生きるか。交通事故と交通違反について、ちょっと考えがある。1月下旬発売の『ドライバー』本誌に書かせてもらいたい。
 裁判傍聴については、おかげさまでマニア諸氏からいろいろ情報をいただくなどし、2023年の手帳に傍聴予定がたくさん詰まっている。

 ということで、バカなマニアの私ですが、今年もよろしくご指導、ご鞭撻ください~。

 ←1月2日22時30分現在、週間INが603位。 ※あっ、宮台さんの法廷証言、すっかり忘れてた。今月中に必ず!

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