北朝鮮の言葉規制、newspeak!
1月19日付け日経新聞夕刊の記事「北朝鮮「韓国風の言葉」規制」を紙の新聞で読んだ。
北朝鮮の最高人民会議は、韓国風の言葉を規制する法令を採択したという。日経の記事中にこうある。
法令は「平壌文化語保護法」の名称で審議された。「非規範的な言語要素を排撃し、平壌文化語を保護する」ことが社会主義の発展に重要だとの報告があり、全員一致で採択した。
うわ、ジョージ・オーウェル氏の『1984年』(NINETEEN EIGHTY-FOUR)の「ニュースピーク」(newspeak)だ! と日本全国で千人を超える方が震撼したろう。
究極の恐怖独裁国家。いつも戦争中で国民は貧窮状態。その苦しみは、国の機械がつくった安っぽい小説と流行歌で癒やす。敵国はいつの間にか変わり、異を唱える者は消され、歴史は修正される。戦争を遂行するのは平和省、国民の思想を統制するのは愛情省。国民は24時間監視され、憎悪週間(hateweek)があり…。
怖ろしいディストピア小説だ。映画化され、まんがにもなっている。以下は私のアフィリエイトだ
オーウェル氏は「ニュースピーク」について長く詳細な説明をしている。言語の統制は独裁国家に必須なのだ。
手元のハヤカワ文庫、新庄哲夫訳、1984年2月25日26刷から、以下は一部だ。
ニュースピークは思考の範囲を拡大するためではなく、むしろ縮小するために考案されたものであって、その目的は用語の選択を最小限まで狭めることで間接的に助長されたのだった。
(中略)
ニュースピークはまさしく、年毎に語彙が増加するよりも減少するという点で他の言語体系すべてと異なっていたのだ。一語減ればそれだけ効果を増大させることになった。選択の範囲が狭まると、それだけ物を考えようとする誘惑が減るからであった。
思春期の男子は一時期、「うるせえ」「関係ねえ」「ぶっ殺す」、この3語しか用いないとか。
いろんな時期がある。そんな時期もあっていいだろう、ひゅー。
でも、そのまま大人になると、独裁国家、ビッグブラザーの思うままに操られる人間になっちゃうかもよ。
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