愛した男のリンス容器に脱毛クリームを
画像は2021年12月10日撮影。「裁判所」の文字の庁名板がなぜ白いシートで覆われているのか、その下にあるこれは何なのか等々、ちらっと関係する裁判が東京簡裁で現在進行中だ。
この庁舎(東京高等地方簡易裁判所合同庁舎)の刑事法廷で最近傍聴して印象的だったもの、の一部を以下に少し。
「傷害、暴行」
被告人はお金持ちご子息風で青年実業家風で、どこか偉そう。拷問DV男なのだった。判決は懲役2年、執行猶予4年。
心療内科へ通うと約束していたが、通うとは思えない。次の女性を見つけて同じようなことをやるか、今回の被害女性に腹を立てて殺しに行くか、悪い方向にばっかり想像してごめんなさい。
「詐欺」
新型コロナの持続化給付金の詐欺だ。最近よく出てくる。
共犯者らと6件、総額約800万円。被告人(だいぶ高齢)の取り分は10%。でも共犯=正犯のルールにより800万円全部の責任を問われ、懲役2年6月、未決100日算入。
「住居侵入、強盗・強制性交等」(裁判員裁判)
通りかかってドアの覗き窓から見ると、傍聴人は10数人ぽっち。なのでちらっと傍聴してみた。来客を装ってインタホンを鳴らし、押し入って、という事件だった。
弁護人は最終弁論で、被告人がやったことは同種の中では軽いほうだ、被告人にも事情があった等々等々、どんだけ被告人を持ち上げるねん、と私は感じた。
「公務執行妨害」
被告人は身柄(拘置所)、大学生。だいぶ飲酒して帰宅、実母とケンカして皿や家電製品などを壊し、家族の110番通報により駆けつけた地域課巡査のマスクを剥ぎ取り、制帽を弾き飛ばし…。
「名誉毀損」(控訴審)
ネットで暴れたのか? と傍聴してみた。違った。
被告人は個性的でお洒落なお年寄り。ある者の氏名を出し「3つの罪で逮捕された」などと路上で大声をあげたのだそうだ。
原判決は罰金30万円。量刑不当の主張。控訴棄却。
「特別公務員職権乱用損害賠償等請求事件」(民事)
なんと、原告はタクシー運転手で、一時不停止の取締りに不満があり、という事件だった。
今日は本人・証人尋問。取締り警察官の尋問から始まった。
一時不停止なんて刑事の法廷へは滅多に出てこない。ところが民事だと、珍しい尋問を聞けることがたまにある。
「住居侵入、ストーカー行為等の規制等に関する法律違反」
被告人(身柄、拘置所)は若く可愛い感じの女性だ。被害男性と交際を始めたが、自己中な態度から別れを告げられ、しかし復縁を求めた。やがて男性をうらみ、鍵のシリアル番号を知って合鍵をつくり、侵入。スケジュールアプリから引っ越し先を知り、そっちへも侵入。小型カメラを仕掛けたり、リンス容器に脱毛クリームを入れたり…。
「強制わいせつ」
午前2時頃に自転車で徘徊、すれちがった女性(徒歩)の胸を見たいと尾行、自転車を降りて追いかけ、ブラジャーの中に手を入れて胸を触った。
「頭おかしいのか?」と普通、思うでしょ。でも、深夜に独り歩きの女性を尾行して襲い、いきなり胸を触るってのは、裁判傍聴的にはあるある、あるある中のあるある、略してアル中だ。
またこれか、くだらね~と私はすぐに法廷を出た。そういう傍聴姿勢は良くないですぞ。
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どなたが何を購入したのか、当然ながら私には分からない。ご安心を。
今後、39円がどう動くか、日々のささやかな楽しみだ。
そんなことより『コロナ利権の真相』である。週プレの書籍紹介のコーナーにこんなことが書かれている。
2022年までに日本政府が投じたコロナ対策予算は約104兆円。東日本大震災の復興予算が約32兆円だったことを考えれば…
自民政権がただ無闇にじゃぶじゃぶばらまくはずがない。身内が太るよう、次の選挙に勝てるよう、しっかり留意したはず。
ばらまいた税金の約1割が自民に環流する、なんて言われる。とすれば約1兆円かあ! マジ?
いやこれ批判とかじゃないです。主義主張とか排して、普通のことを普通にほんわか言ってるだけなので。
とにかくこの新書、読みたい。
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