救急車のドアミラーを木刀で叩き壊し
今日、東京地裁に「強盗致傷、詐欺未遂、窃盗」(裁判員裁判)の新件があった。
事件名からして、特殊詐欺の受け子、出し子をやり、さらに今話題の特殊強盗(リモート強盗)もやったとか?
しかし私はそっちへ行かず、あちこちの法廷で“細かい事件”を忙しく傍聴した。以下はその一部だ。
「道路交通法違反」
飲酒運転で免許取消→間もなく無免許で捕まり懲役10月、執行猶予3年→その猶予中に無免許1件→猶予満了後に無免許3件、合計4件で爺ちゃんは刑務所へ。
「建造物侵入、窃盗、詐欺」
前刑(何か不明)の保釈中にコンビニの事務所へ侵入、現金1万3千円を窃取、そのとき20歳。
前刑は保護観察付き執行猶予に。その猶予中に家出、仕事を探しながらの流浪生活に困窮し、ホテルに4回無銭宿泊…。
「建造物損壊、器物損壊」
酒に酔っての粗暴犯前科を複数有しながら、今回もまた酒に酔って、救急搬送中の救急車の左ドアミラーを木刀で叩き壊すなどし、損害額50万7603円。その約10分後、コンビニの多目的トイレのドアを木刀で突いて凹損させ、損害額11万3300円。
今回の判決(懲役実刑)で前刑の執行猶予が取り消される見込みだという。
「傷害」
名のこの漢字2文字、まさかこう読むんじゃないだろうな? と思ったらそう読むのだった!
苦労しなかったはずのない生い立ちで、若いのに同種前科3犯。酒で脳が壊れるタイプらしい。
しかし、その反省悔悟の言葉に、心打たれるものがいくつもあった。素直ないい人間なのだろう、酒さえ飲まなければ。
「過失運転致傷、道路交通法違反」
見通しの悪い交差点へ、一時停止の標識を無視して35~40キロの速度で直進。右方からきた自動二輪に衝突。
ケガは全治まで約1週間の擦過傷。楽勝で不起訴だったはず。
ところが、救護義務、報告義務を怠り逃げたがゆえに…。
帰宅後、「強盗致傷、詐欺未遂、窃盗」の氏名でネット検索してみた。
「元ホストが客と勘違い、女性の首絞めて金奪う「顔にコンプレックス…整形したくて」」という読売記事がヒットした。
特殊強盗じゃなかったと知り、こんな言い方は申し訳ないが、ほっとする私がいる。
青林書院? もしや! と思って書棚を見た。『刑事裁判実務体系(4-ⅱ)道路交通(2)』があった。冒頭の画像はその目次の一部だ。
「(1)」もあるかも。買ったのは20年以上前かと思われる。なんでそんな難しい、高い本を? マニアだから…。
« 死亡事故、逮捕されコロナ感染が判明、39.9度 | トップページ | 特殊詐欺に続く「特殊強盗」 »
「交通/無免許」カテゴリの記事
- 江口大和弁護士を被告人とする「犯人隠避教唆」(2023.04.15)
- 救急車のドアミラーを木刀で叩き壊し(2023.02.07)
- 「誤認逮捕」の不可解(2020.08.22)
- 元大砂嵐関は執行猶予付き懲役刑か(2018.11.05)
- 前科者芸人に期待!(2017.11.21)
「刑事/その他刑事」カテゴリの記事
- ルフィ事件の勾留理由開示(2023.06.03)
- わし、帰る家がないんや(2023.06.01)
- 息子さんが重病、いくら出せますか?(2023.05.30)
- 無人販売店で窃盗と報道された男、完全黙秘!(2023.05.24)
- 駅の自動券売機を多数破壊!(2023.05.23)
コメント