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2023年3月の16件の記事

2023年3月31日 (金)

満員電車のモンスター

2206242_20230331023701  3月30日(木)、傍聴できる裁判の数は、東京簡裁刑事=0件、東京地裁民事=176件、東京地裁刑事=28件、東京高裁刑事=5件。さすが年度末、めっちゃ少ない。

 そこへ、普段の傍聴マニア諸氏に加え、春休みの母子連れ、女子学生の2人連れ、カップル等々の皆さんがやってくる。
 しかし、傍聴席52席の法廷が空いているのに隣の20席の法廷を使う、ということを裁判所は普通に平気でやる。毎年のことだ。

 そういえば「虚偽記者席訴訟」で裁判所(国)側は、「傍聴する権利は国民になく、傍聴させる義務は国にない」旨を主張し続けたっけ。

 30日に私が傍聴した事件を以下に少し。

 

詐欺未遂、詐欺、窃盗」 東京地裁 判決

 弁護人が来ない。書記官がインタホンに小声で話した断片からするに、こりゃもう来ない可能性が高いぞと私は5分で出た。
 弁護人の遅刻、すっぽかしはあるあるだ。

 

道路交通法」 東京高裁 判決

 仕事は有能だが酒で前頭葉の一部が壊れる体質らしい。前科12犯、執行猶予中に酒酔い運転、原判決は懲役4月。控訴棄却。

 

贈賄」 東京地裁 新件

 東京オリパラ汚職の、KADOKAWA側の偉い人を被告人とする事件だ。これは1階の98席の104号法廷で。
 商業的、マネー的なあれこれの知識が私はほとんどない。長い長い検察冒陳(冒頭陳述)は、聞き慣れない文言が通り過ぎていくばかり。途中で出た。

 

強制性交等、児童買春,児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律違反、強制わいせつ」 東京高裁 判決

 傍聴券抽選じゃなかったので傍聴してみた。98席の102号法廷なのに傍聴人はパラパラ程度。
 「「スキンシップ目的で性的意図はなかった…」男児20人の下半身を弄び、動画を撮影した橋本晃典被告(31)が繰り返した「荒唐無稽な主張の数々」《ベビーシッター“連続わいせつ”事件に懲役20年判決》」などと報じられた事件だ。

 弁護人から弁論再開請求。事実誤認の主張を撤回したという!
 被害者20人のうち1人の父親、の意見陳述書を代理人弁護士(あまり慣れない風な若め女性)が代読。
 3分ほど合議して判決。控訴棄却、当審未決150日算入。

 

準強制わいせつ」 東京地裁 判決

 まーた飲み物に睡眠剤を入れた事件か? いや違った。駅のホーム上でベンチに座って寝ていた女性の胸を数回もんだ、という事件だった。
 80万円を支払って示談成立。前科なし。懲役1年6月、執行猶予3年。

 

暴行」 東京地裁 新件

 開廷表は「暴行」だが訴因変更で「傷害」が加わった。
 被告人は身柄(拘置所)、白髪混じりのたっぷり濃い髪、なんか怖い感じ。文句ありありで偉そうというか。
 朝の満員電車内での、モンスターだった。
 被害者2人と目撃者を証人尋問することになりそう。

 モンスターとか性犯罪者とか、なんちゅうかこう世界を自分有利に自分に都合良く見事に歪めて認知し、何ら疑うことなく正義は自分にありと堂々ふるまう、いつも他者を見下している、いつも相手が悪く、自分は正義の被害者、そのへんが特徴かな。

 満員電車内でモンスターに遭遇したらどうする?
 人間はモンスターにかなわない。だからモンスターなのだ。
 全身から発するものを感じとり、離れるしかない…。

 

 3月31日(金)、私の手帳に傍聴予定がない。
 こういう日はたいてい、極端に開廷が少ないのだ。
 でも傍聴人は普通にやってくるだろう。1件も傍聴できず帰ることになる人が続出、かもね。

 4月に入ってから少なくとも1週間は、開廷がないか、または極端に少ないはず。
 このチャンスに、まとまった原稿を書こう!

 ←3月31日4時10分現在、週間INが302位。

2023年3月29日 (水)

ロリータ、我が愛、我が命の炎(ほむら)

2303228  3月29日(水)、覚悟を決めて朝から裁判所(東京高地簡裁合同庁舎)へ行き、16時43分まで居続けた。
 年度末とて判決が多かった。うちほんの一部を以下に。

 

窃盗、電子計算機使用詐欺、詐欺」 東京地裁 判決

 地方再生の制度を利用して飲食店を開業。コロナに襲われ借金を重ね、特殊詐欺の受け出し子をやり。
 前科なし、懲役3年、未決70日算入
 追い詰められた者を使い捨てて特殊詐欺は太るのだ。
 

準強制わいせつ」 東京地裁 判決

 某大学の有名教授がゼミ生の女性と自宅で飲食し、という事件。
 懲役3年、未決90日算入、執行猶予4年
 この事件、私は第1回から傍聴してきた。被害女性は20歳だが、私の脳裏にはウラジミル・ナボコフ氏の小説『ロリータ』が思い浮かんで…。
 ロリコン、ロリコンと言われるが、日本でいわれるロリコンはインチキだ。変わり者な方はいっぺん『ロリータ』を読んでみてほしい。


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住居侵入、窃盗」 東京地裁 判決

 空き巣でも下着泥でもなかった。
 被告人は女性。数日前に知り合った女性から「男にバッグなどを盗まれた。取り返してほしい」と言われ、合鍵を渡され男宅へ侵入、現金100万円、腕時計等時価合計2670万円相当を窃取…。
 性風俗の客の持ち物から鍵を抜いて仲間に渡し、仲間が急いで盗みに入る、というのは以前に傍聴したことがある。そのタイプかどうか。
 なんにせよ、その男って特殊詐欺の上位者? いやそんなことは刑事裁判には関係ないのだ。
 懲役3年、執行猶予5年

 

大麻取締法違反」 東京地裁 判決

 有名芸能グループの元メンバーと同姓同名。本人かと思われる。
 覚醒剤で執行猶予前科あり。猶予満了後、今度は大麻で捕まり、懲役9月
 9月というのを私は初めて傍聴した! 10月か8月か、ほんとぎりぎりだったのか、裁判官が変わり者だったのか。

 

殺人、銃砲刀剣類所持等取締法違反」 東京高裁 控訴審判決。

 「〈懲役7年の判決〉温厚だった“犯罪心理学者”の夫は6枚の“犯行計画メモ”を用意し、妻に包丁を突き立てた」(週刊文春2020年4月2日号)などと報じられた事件だ。
 原判決は懲役7年、未決算入不明。公訴棄却、当審未決210日算入
 普通に考えれば妄想に支配されての犯行なんだけど、検察が起訴したからには裁判所は徹底的に、妄想に支配されていない部分もあったと強弁する、刑事司法はそういうものなのだ、という見方もできる。

 

道路交通法違反」 東京地裁 審理

 首都高速のルーレット族が事故ったと大報道された事件の、うち3人を被告人とする事件だ。
 3人とも、欠格2年の免許取消処分を受けたらしい。重いね。と思ってから気づいた、本件は「共同危険行為」、行政処分の基礎点数、いわゆる違反点数は25点なのだ。

 ←3月29日22時10分現在、週間INが402位。

2023年3月25日 (土)

集団ストーカーは現実にあった?

2303222  24日(金)は朝から16時半過ぎまで東京地裁にいて、6件しか傍聴しなかった。うち一部は…。 ※画像は中央合同庁舎2号館前歩道から撮影。道路の向こうの巨大ビルが裁判所だ。

 

準詐欺、詐欺、特定商取引に関する法律違反」 審理

 「統合失調症の罹患者から稼ぐ探偵社」との記事、あれは代表者を被告人とする裁判の第1回公判(2月2日)だった。
 第2回は3月1日、なんと自白に転じた。
 24日(金)は第3回だ。情状証人は被告人の父親。弁護人は主尋問をなんと15分間もやった。
 被告人に対する主質問は38分間! 弁護人は私選で報酬はだいぶ高額なのだなと傍聴マニアは感じとり。

 電磁波攻撃、思考盗聴については明確に「存在しない」だった。が、集団ストーカー被害については、精神疾患とは関係ないところで過去に現実にあったかに何度も述べた。
 傍聴席には被害者(=精神病罹患者)と思しき方がいた。「集団ストーカー、やっぱり本当にあったのだ!」と病識から遠ざかったりしないか。私は非常に心配だったが、被告人も弁護人も検察官も裁判官も気にしてないようだった。刑事裁判の知ったこっちゃないのだ。

 求刑は被告人に対し懲役4年及び罰金100万円、探偵会社に罰金100万円

 

詐欺幇助」 新件

 「反ワク院長が4度目逮捕…医療従事者にもワクチン接種を偽装した疑惑」と11月21日付け女性自身。じつはその院長を被告人とする「詐欺」の審理が10時からあり、傍聴券抽選(9時30分締切)だった。
 上記「準詐欺…」も10時から。私は「準詐欺…」のほうを選んだ。

 同日13時30分、反ワク院長に対し、ワクチン接種証明書だけが欲しい人を紹介した、投資セミナー主催者、その人物を被告人とする「詐欺幇助」の新件があった。
 傍聴券抽選、13時締切り。当たり券37枚のところ、21人が並んだか。うち7、8人がノーマスクだった。
 被告人もノーマスク。求刑は懲役1年

 

強制わいせつ」 新件

 些細なことで25歳女性に対し、ま、いんねんをつけ、謝罪が足りないことに腹を立て、ハグし、キスを求め、着衣の上から胸を触り、「気持ちいい? 男の人とエッチしたことある?」などと言いつつ、着衣の中へ手を入れ下着の上から胸を触り、直に触り…。
 恐怖で固まり震えている女性に対し「今回、帰っていいよ」と…。

 主に電車内痴漢で、複数の服役を含む前科5犯。
 出所後、精神科クリニックへ通院したが、効果が感じられず、もう治った旨言われた。満員電車に乗らず、頑張っていた。今回、きっかけとなる出来事(被告人からすれば女性のほうが悪い)がなければこんなことにならなかった。
 保釈されて別のクリニックへ。性欲が強すぎると診断され、性欲を抑える薬を飲んでいる、ADHDの可能性も指摘された等々、ぺらぺらとよぅくしゃべる被告人なのだった。
 「俺はぜーんぶ分かってるんで大丈夫」というタイプの被告人はしばしばいる。

 裁判官が何度か割って入ったが、弁護人がぜんぜん止めないもんだから被告人はしゃべり続け、時間切れで続行となった。

 

住居侵入、公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例違反、建造物侵入」 審理

 証言台をぶ厚い板のパーティションで囲い、被害女性が泣きながら意見陳述をした。
 女性が少ない職場の「リーダー」だった被告人は、女子更衣室に、さらに被害女性の自宅に侵入してカメラを仕掛け、けっこう長期間にわたり撮影・録画したらしい。
 どれほどの精神的、心的ダメージを受けたか、被害女性は泣きながら20分間も陳述した。

 しかし、刑事裁判の中核は「行為責任主義」だ。執行猶予中だとかでなければ、こんなの軽々執行猶予判決かなと。

 ←3月25日18時00分現在、週間INが502位。

2023年3月24日 (金)

向井香津子裁判官の目力(めぢから)

230310  3月24日(金)、朝から裁判所(東京高地簡裁合同庁舎)へ。
 ノーマスクは少しずつだが着実に確実に増えてるね。

 

 今日は向井香津子裁判官(東京地裁刑事第10部、部総括判事)がノーマスクだった。
 14年ほど前、馬渡香津子裁判官だった頃と比べて風格が備わったというか、目力がすごく強くなったように私は感じる。

 あの目力で被告人を見据え、ぶっちゃけた突っ込みをやる、見応えがある、場合がある。
 あれは、マスク有りと無しではぜんぜん違う。
 被告人に感銘を与えたい裁判官は、マスクを外すほうがいいんじゃないか。

 

 長く全員マスク状態だったところに、ノーマスクで話す人を見ると、なんちゅうか、人間がしゃべってる! うっわ、人間がいる! みたいな感じがある。びっくりする。

 小中学生諸君が、自宅外で、ほぼすべての他者と、目元以外の表情なしでのコミュニケーションを、3年間もぶっ続けで強いられていたとすれば、心や脳の成長にとって小さからぬダメージだったんじゃないか。

 でも、今さらどうしようもないんである。
 災い転じて福と成す。
 3年間ずっと基本的にマスク着用だったお友達、教員等の大人と、マスク無しで会話した感想、感慨を、川柳、狂歌にしてもらう、ということを私が文科省大臣だったら提案するね。
 他者とのコミュニケーションの大切さについて、大事な学びを得られるに違いない。うまく言えませんけど。

 


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 上は私のアフィリエイト。裁判所への往復の電車でいまこれを読んでいる。
 『脳の闇』ってなんか安易なタイトルにも感じる。粗製濫造? けど目次が面白そうで買ったの。
 中野信子さん、今までの本とは書きぶりがちらっと異なる部分もあるように感じられ、いいね。

 ←3月24日22時30分現在、週間INが502位。

2023年3月23日 (木)

破棄差戻し2件連続!

2303224  そんなことより諸君っ、3月22日(水)は東京高裁でなんと2件連続、破棄差戻しがありましたぞ! 

 

 14時、第8刑事部、805号法廷(近藤宏子裁判長)、「過失運転致死」。

裁判長 「主文。原判決を破棄する。本件を水戸地方裁判所に差し戻す」

 2019年11月の早朝、大型貨物車が中央分離帯の切れ目から転回(Uターン)しようとしたが、切れ目の幅は約7m、転回しきれず後輪が中央分離帯に乗り上げ止まった状態のところへ、転回開始時にはだいぶ遠くにいた被害車両が突っ込み、そのたぶん運転者が外傷性大動脈解離によるチョーカンエシ(と聞こえた)等で死亡。合掌。

 過失は1と2とふたつあり、検察官は1をメインとしたところ、原審は1を認めず2で有罪とした、が、2は認められないと高裁は言うのである。

 私は別のことを傍聴席で想った。
 現場は見通しが良かったらしい。前方で大きく転回を始めた大型貨物があり、進路を完全に塞いでいるのに、被害車両は突っ込んだ、としか聞こえなかった。ほ~!
 こういうところに興奮するタイプの私は傍聴マニアなのである。マイナー街道まっしぐらだ💨

 

 14時30分、第1刑事部、720号法廷(島田一裁判長)、「無免許過失運転致傷」。

裁判長 「主文。原判決を破棄する。本件を東京地方裁判所に差し戻す」

 これ、私は原審を傍聴している。東京地裁刑事第11部、吉田智宏裁判官、被告人は同種執行猶予中で、判決は懲役1年2月。
 私の超絶マニアックデータの備考欄にこうある。
「双極性2型障害、無免許で居眠り、対向車線へ逸走し路線バスと衝突。居眠りではなく突然の意識消失だと徹底否認」

 控訴審での取調べによれば、被告人は事故時、自らは知らずナルコレプシーに罹患していた疑いがあるという。
 改めて精神鑑定をし、どんな過失があったのか見定めなさい、という破棄差戻しかな。

 

 22日(水)の私の狙いは東京地裁、14時~17時の「傷害」の審理だった。
 上記超絶…の本件備考欄にはこうある。
「前科4犯、殺人で8年服役、居酒屋で喫煙を注意され店員に頭突き、鼻骨骨折」

 専門外だ、今日は休んで原稿を書こうか、いや、でも、殺人の前科者は珍しい。頑張って見届けよう、と出てきたのだ。
 3時間もとってるってことは、最初は警察官の尋問だろう、そこはパスしてもいいや、とあちこち傍聴するうち、破棄差戻しを1日に2件も傍聴するという珍事を得たのである。

 その「傷害」へ15時ちょい過ぎに行くと、もう終わってた、ええっ。
 なこともあるよねえ~。

 

 仕事場にバランスボールは邪魔だが、バランスボール的な腰掛け椅子、良さそうじゃん。
 私が昇降デスクといっしょに買った椅子は、見た目このタイプだけど底が凸状になってない。こんなのがあるとは知らなかったのだ。うむ~。

 いまこの記事を私は、昇降デスクを上げ、立って書いてる。
 パソコンを長時間使う人は、どんな姿勢をつくるかで、将来が大きく違うだろうと思いますよ。

 ←3月23日15時20分現在、週間INが602位。

2023年3月22日 (水)

ノーマスク裁判官が2人も!

22070111  まだまだ少数派ではあるが、電車内のノーマスク、少しずつ増えてるね。

 座席は全部埋まり、立ち客もけっこういる電車内で、お化粧ばっちりのお洒落女性が3人、可愛い声でキャッキャと歓談していた。
 あんなシーンをもう3年以上も見てないとは、なんか驚きだ。

 団塊世代、団塊ジュニア世代が社会に少なからず影響を及ぼすのに似て、のちのち「ああ、あの年齢層はマスク世代だから」とか言われるようになるんだろうか。

 

 東京地裁、高裁の法廷では、ノーマスクの弁護人を2人見た。

 裁判員裁判の判決で、刑事第15部、香川徹也裁判長裁判官と橋詰沙羅左陪席裁判官が、きっぱりノーマスクだった。

 傍聴人にも1人いた。傍聴席最前列で、ノーマスクでゲッホゲホとでかい咳をくり返し、ペットボトルの飲料を飲み、サングラスを拭いたりかけたりしていた。

 例によってのオービス事件、の被告人(21歳、半ズボン)がノーマスクだった。
 深野英一裁判官が、マスクがあれば着けるか尋ね、被告人は何ら異議がなく、裁判所が用意しているマスク(個包装)を被告人に渡した。


 そんなことより諸君っ、今日は東京高裁で、破棄差戻しが2件もありましたぞ!

 どんな2件か、もう書いたんだけど、切り取って次号の作成画面に貼りつける。
 マスクと、破棄差戻し、異なることを1記事に書いて長くなる、私の悪い悪い癖だ。改めようと、踏みとどまった。

 つまり、現場の自分を、客観的に見る別の自分がいて、別の自分のアドバイスを得て、現場の自分がおこないを改める、こういうのをメタ認知というらしい。

 メタ認知の観点からさまざまな犯罪を、被告人を見ると、ってまた外れかけてる。やめろっ💦

 ←3月22日21時30分現在、週間INが402位。

2023年3月20日 (月)

よって被告人には無罪の言渡しが為されるべきと思料します

Screenshot-20230320-at-173045-42-tbs-new  「【速報】“袴田事件”検察が特別抗告を断念 初の請求から42年…袴田巖さん再審へ」と3月20日16時34分付けTBSNEWSDIG。右はそのスクリーンショットだ。

 不撓不屈とはあのお姉さんためにある言葉だ。ほんとよかったですね。
 と同時に、私は驚いた。
 無罪が明らかでも、組織の無謬性=国家の威信にしがみつき、寝っ転がって手足バタバタ、「ヤダやだ無罪はヤダもーん!」と七転八倒暴れるのが検察ではないのか。
 いったいどうしたんだ。

 高市早苗大臣の件で官僚がしらっと本当のことを述べてしまうとか、どうもおかしい。
 「Dappi」の裁判で匿名投稿者の氏名を明らかにせよと裁判所が命じたり、いろいろ続く。
 もしや、列島を覆っていたアベノジュバクの黒雲が過ぎ去りつつあるのか。
 だとしたら今年の桜の満開ぶりは素晴らしいものになりそう。

 

 再審裁判を私は過去に16件傍聴した。
 うち12件は宇都宮簡裁。定置式(ネズミ捕り)のレーダー測定機の設置ミスが発覚、すでに罰金刑が確定していた事件を無罪にする裁判だ。
 残り4件は、オービス、ひき逃げ交通事故、保管場所法違反(長時間駐車)など身代わり出頭の事件ばっかりだ。
 どれも検察請求の再審だけど、あれらに倣えば、再審の法廷で検察はこう述べるのか。

検察官 「ただ今の公訴事実については、有罪の裁判が確定済みですが、その後、重要証拠の捏造が判明したため、無罪を言い渡すべきであることが明らかな事案ですので、その点につきご審理願います」

 特別抗告を断念しておいて、まさか死刑を求めて争うとは考えにくい。
 証拠調べの手続きを終え…。

検察官 「当公判廷で取り調べ済みの関係各証拠により、本件確定判決が採用した証拠は信用性が欠如していることが認められ、いかなる証拠によっても被告人の有罪を認定することができないことは明らかであります。よって被告人には無罪の言渡しが為されるべきと思料します」

 いや、こういうケースでは「求刑はしません」と述べるんだっけ。
 そして判決。

裁判官 「主文、被告人は無罪。主文は以上です」

 傍聴席で巌さんのお姉さんはどんだけ泣くだろう。私も泣く。

 でも、私が傍聴できる可能性は、限りなくゼロに近いゼロだ。
 傍聴券抽選、記者クラブがまず14席か15席を取り、テレビの各番組が並び屋さんを各100人ほど雇い、イベント好きな一般人も集まり…。
 例によって、踏まぬ先の地団駄。
 この再審裁判は東京ドームか武道館でやってくれ!


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追記: 超有名芸能人等の裁判じゃないんだから、各番組が並び屋さんを各100人雇い、ってことはかなかろうと想像されます。自分的に超重要事件だもんで、興奮して冷静を失ってしまいました。ごめんなさい💦

 ←3月20日18時40分現在、週間INが403位。

2023年3月19日 (日)

Sitting is killing You

2303131_20230325214401  「年間43万人が“座り過ぎ”で死んでいる!? あなたは大丈夫?  今、世界中の研究者が「Sitting is killing You(座ることがあなたを殺す)」と注意を喚起している」と3月16日付けFRIDAY DIGITAL。

 面白珍しさでPV(page view)を稼ぐだけの記事だろ?
 いや、私からすると「おおっ!」なのである。

 

 2022年9月17日、当ブログに私は「変形性膝関節症からの脱出!」という記事を書いた。

 もうヤバイぞという痛みがあり、たまらず整形外科クリニックへ。レントゲン写真を撮り、変形性膝関節症と診断された。
 ところがカイロプラクティックへ行き、施術を受け、指導に従ったら、あら不思議、ほぼ治った。
 カイロへ行かなかったら、今ごろどうなっていたか。

 そのカイロで勧められ、背筋を伸ばして座るのに向く腰掛け椅子と、立位でも仕事ができる昇降式のデスクを買った。
 なんだっけ要するに人間は座ってるのがダメなんだと言われ。

 いまこの記事を、このデスクで立って書いている。
 足もとは、下の画像のとは異なるデザインの、MBTのサンダルだ。

 不安定で、どうしてもゆらゆらする。足が、たぶん特にふくらはぎが鍛えられる。
 前後左右へ揺れ、膝を曲げたり伸ばしたり、ちょっと後ろへ反れば腹筋がカチカチになる。

 

 今年に入ってからだっけ裁判所へ履いて行ってる、あの茶色い革靴もMBTだ。
 なんと3万数千円だったらしい。以下のように買い与えてもらった。

「病気になるともっとお金がかかるの。これ履いてよく歩いて、死ぬときはぽっくり死んでちょうだい」
「おう、任せとけ!」

 

 立位で原稿を書く(パソコンで作業する)なんて、集中できない? 私も当初はそう思ってた。
 でも、慣れるんだねえ。今じゃ立位のほうが調子いい。足が疲れたら座るけどさ。

 私としては、温水洗浄便座と同じぐらい、この昇降式デスクをお勧めします。
 私が買ったやつ(たぶん一般的なやつ)は、ノートパソコンの左右に資料とマウスを置いて仕事をするには狭いので、百均で30cm×60cmの板を300円(+税)で買い、横面積を拡げてやってます。

 ←3月19日23時10分現在、週間INが403位。

2023年3月18日 (土)

東京地検、素晴らしい!

Screenshot-20230314-at-110851-2  3月2日、当ブログに「東京地検が傍聴人の声を聞いて改善!?」という記事を私は書いた。
 あのとき、もちろん東京地検に対し謝意を伝えねばと思った。
 しかし締切りのないこととてずるずる…。
 3月14日、ようやく、東京地検の同じフォームを使い、右のように送信した。

 

 傍聴人(国民)の声を聞いて検察(国家)が何かを改善するなんて、信じられない! あり得ない! と普通は思うでしょ。
 いやこれ皮肉でもなんでもない。普通のことを普通に、興奮とかせず当たり前に受け止める、大事だと思う。そこからでなきゃ何も始まらないと思う。

 

 もしも今回、傍聴人の声を聞いて検察が改善したなら、なぜっ?

 以前、東京高裁で、びっくりな控訴審を傍聴したことがある。
 原審で、警察官が傍聴席のドアをなにげに施錠、ゆえに公開裁判ではなかったからと、原判決破棄、差戻し!
 前代未聞でしょ。
 裁判の公開性は、それほど大事ってことかと推察される。
 今回のこともそのへんの関係かなと。

 あと、深読みするなら、
「裁判員裁判だとあれだけハキハキはっきり分かりやすく述べるのに、裁判員裁判じゃなければそんなもんかぃ。ひどい二面性だな」
 とか批判されるのを嫌ったのかも、
 国策である裁判員制度にケチをつけたくなかったのかも。

 さらに陰謀論的に深読みするなら、私が言うところの「アベノジュバク」が解けつつあるのかも。
 だとすれば、強烈な揺り戻しがきそう。ナメてはいけない。警戒していよう。

 ←3月18日22時50分現在、週間INが30で2位

2023年3月17日 (金)

青汁王子が私より格好良かった件

 16日(木)、駅や電車内でノーマスクは14日(火)より増えた。

 黒マスク着用で入廷してきた被告が、本人尋問に際して、他の者は全員マスクを正しく着用しているなか、1人だけあごマスクで尋問に応じ、裁判官はマスクについて何も言わない、というシーンがあった。おお~、と私は傍聴席で思った。

 民事裁判は原告vs被告、刑事裁判は被告人vs検察官。「被告」は民事裁判の一方の当事者なので。あと「本人尋問」も民事の手続きなので。

 

 16日(木)に東京地裁、高裁(控訴審)で傍聴した事件の一部を。

 

暴行」 審理
 被告人(女性)が不出頭で何度も流れたが、今日はとうとう、30分ほど遅刻したけど出廷!
 人の話を聞かず、思い浮かぶことを勝手にどんどんしゃべるしゃべる、というタイプかに見えた。緊張のせいもあるのだろう。

 

強制わいせつ」 控訴審判決
 「準強姦、傷害」で懲役3年6月の判決が確定しており、その確定前の余罪。本件の原判決は懲役1年4月。
 マンション1階のエレベータ前で背後から女性に抱きつき「殺すぞ」と脅して共用廊下へ連れ込み、女性の下着を引き下げて臀部を露出させ、露出した自己の陰茎を押しつけた…。
 控訴棄却。

 

過失運転傷害」 判決
 検察官は右折開始前の安全確認の怠りを過失の中心としたが、裁判所はそれを認めず、右折開始後の安全確認の怠りのみを認め、罰金100万円とした。換刑1日1万円。訴訟費用負担。
 被告人の資力を私は知らないが、もしや普通に執行猶予付き禁錮刑がよっぽど軽かったんじゃないか。

 

偽計業務妨害」 判決
 スーパーを辞めることになった理由、職場内のトラブルを根に持ち、そのスーパーの売り場に陳列されていた弁当6個に、犬の糞様のものを付着させ…。ええっ!

 

Screenshot-20230317-at-140145-3過失運転致死」 控訴審判決
 「川崎の3人死傷事故、脇見運転か 容疑者「インコに気をとられた」」と報じられた事件。画像は朝日新聞DIGITALのその記事のスクリーンショットだ。
 左へ緩やかにわん曲する道路で、助手席に置いた鳥かごのインコに3、4秒間脇見して、対向車線に侵出(進出)して対向自転車に激突、自転車の女性(39歳)を死亡させ…。
 さらに対向車線の歩道へ。ちょうど自転車から母親(29歳)が男児(3歳)を下ろそうとしていたところへ突っ込み、男児を死亡させ、母親を車底部に巻き込んで約20m引きずり…。
 原判決は禁錮3年。控訴棄却。被告人(事故時50歳女性)には小学生の子供が2人いるという。

 

住居侵入、強盗、詐欺、窃盗、電子計算機使用詐欺、傷害、道路交通法違反」 新件
 特殊詐欺のうち還付金詐欺で高齢女性から合計150万円ほど詐取したのち、どうも氏名不詳者の命令はなかったらしいのに、後日その高齢女性宅へ強盗に押し入り…。だとすればその部分は珍しい!
 「道路交通法違反」の部分は無免許運転だという。

 

強盗致傷、窃盗」 裁判員裁判 判決
 仕事で稼いだ金をギャンブルで浪費、生活に困窮し、ひったくり。後日自転車を盗んで職務質問を受け、強盗のほうも発覚…。
 被害弁償なし、前科なし、懲役3年6月、未決210日算入。

 

損害賠償請求事件」 弁論(本人尋問)
 今日は被告本人を尋問。反対尋問も含め15分足らずで終わった。被告の主張に疑いはなく、原告敗訴でもう固まってるのかな、とは素人感想だ。
 帰宅後、ネット検索。「「青汁王子」も怒った意図的乱脈経営 回収見込みのない先へ融資、子会社を300円で売却…… 」など多数ヒットあり。
 今日出廷した被告はその三崎優太氏だった。私よりずっと長身で格好よくて若い男性だ。比べるなよっ。
 一件、贅沢(外見の飾り立て)には興味がないのかな、と思えたが、あれがニューヨークで流行のファッションだったりして。

 

常習累犯窃盗」 控訴審第1回
 この被告人(女性医師)は東京簡裁、地裁、高裁の法廷へ何度も出てきている。私が初めて傍聴したのは2016年2月だ。
 完全に万引き病の女性を検察、裁判所は、彼らなりのお慈悲を示しつつ、量刑相場の階段をのぼらせてきた。司法の無能ぶりを浮き彫りに見せてきたといえる。
 今回、被告人は生まれ変わったかようにスレンダー美女だった!
 林大悟弁護人、なんと木谷明弁護人の弁論に私は感動した。次回判決、果たしてどうなるのか。裁判所的には量刑相場には抗拒不能かと思うが、万引き病についてどこまで言及するか、絶対見逃せない!

 ←3月17日16時10分現在、週間INが30で3位

2023年3月15日 (水)

「未成年者誘拐」と「わいせつ誘拐」

Dsc_0011  13日(月)は休み、14日(火)に東京は霞が関の裁判所(東京高地簡裁合同庁舎)へ出かけた。

 駅の通路、ホーム、電車内に、いましたねえ、ノーマスクが。
 10人弱のうち若い男子が2人、あとはみなお洒落女子だった。
 お洒落+女子と、ノーマスク、どこで重なるのか。お洒落にマスクは似合わない? それだけなのか果たして。分かりません。

 法廷内は基本、全員マスク着用。
 1人、ノーマスクの弁護人(中年男性)がいた。なんか新鮮。

 私は、基本的にマスク着用だ。
 まだまだ空気が乾燥している。乾燥して荒れた喉から、さまざまなウイルスは入り込むんだという。
 ウイルス、どんと来い! との覚悟はなかなかできず。

 

 あそうそう、マスクの着用を、それも不織布マスクの着用を求める、あの大量の貼り紙が、きれいに消えていた。
 裁判所の庁舎内が、すっきり寒々しくなっていた。
 廊下の端っこの、立ち小便禁止の貼り紙もついでに消えた。ってそんなのもとからありまっせん!

 14日(火)に傍聴した事件の一部を。

 

強制わいせつ」 判決
 強姦致傷等で懲役12年の服役前科あり。頭壊れた欲望の動物か。
 弁護人が来ない。よくあることだ。

 

暴力行為等処罰に関する法律違反、建造物侵入、器物損壊、威力業務妨害」 新件
 父親(恨みあり)に似た人物を見かけ、執拗に郵便で脅迫。事務所にガソリンをまいて火を付けた。
 被告人は発達障害だという。弁護人は責任能力を争い。

 

犯罪による収益の移転防止に関する法律違反、詐欺、組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律違反」 判決
 コンサートのチケットを譲渡すると騙し、他人名義の口座に合計20万円を振り込ませた。
 懲役1年6月及び罰金20万円、懲役刑に未決100日算入、罰金の換刑は1日5千円、懲役刑は執行猶予4年。

 

業務上過失傷害」 控訴審第1回
 海洋での船舶事故、原審無罪とマニア氏から聞き、傍聴した。
 オカヤス教授とミナミ教授を尋問予定。長い控訴審になりそう。

 

道路交通法違反」 控訴審第1回
 原判決は懲役4月。飲酒運転らしい。
 いきなり実刑のはずがない。執行猶予中にまたやったのだろう。執行猶予では懲りず、またやって実刑判決を食らい、今度こそもう二度とやりませんと誓いに誓う、そんな「道路交通法違反」は多い。

 

窃盗、暴行」 控訴審判決
 マニア氏によれば被告人は、横浜地裁のX線手荷物検査で包丁等を発見され報道された人物(だいぶ年配男性)。
 別件の「暴行」で逮捕され、釈放され20日足らずで、万引きをやり検察庁の収容室で暴れ…。
 原判決は懲役1年6月、執行猶予3年。罰金刑にしてくれと量刑不当で控訴。控訴棄却。

 

未成年者誘拐(変更後の訴因 わいせつ誘拐、強制性交等)」 控訴審判決。
 家出希望の12歳女子(関東某県在住)を自動車で連れ出し自宅へ。女子は「性交経験がなくその意味すら十分に理解できていない」のに、性玩具を用いて2回にわたり性交…。
 強盗等で懲役5年6月の前科あり。刑の終了後3カ月余りでの本件犯行なのだという。原判決は懲役6年。控訴棄却、当審未決50日算入。

 「未成年者誘拐」と「わいせつ誘拐」はどう違うのか。以下は刑法。

(未成年者略取及び誘拐)
第二百二十四条 未成年者を略取し、又は誘拐した者は、三月以上七年以下の懲役に処する。
(営利目的等略取及び誘拐)
第二百二十五条 営利、わいせつ、結婚又は生命若しくは身体に対する加害の目的で、人を略取し、又は誘拐した者は、一年以上十年以下の懲役に処する。

 よからぬ目的が認められると刑が重くなるんだね。
 結婚目的で誘拐って、はあ? 昔はそんなのがあったんだろうか。

 

 15日(水)は横浜地裁で、非常に気になる万引き裁判があるとマニア氏から教わり、行くつもりだった、14日朝の時点では。
 しかしヤメた。ここはすっぱり撤退し、Web原稿を書いたり有酸素散歩をしたり、陣形を整えねばと。
 ぎりぎりやばくなる前に、少し退く、大事だと思う。

 ←3月15日12時30分現在、週間INが30で3位

2023年3月13日 (月)

袴田事件、2018年の再審取消とは

Screenshot-20230313-at-193811-574-tbs-ne  今日は私は裁判所(東京高地簡裁合同庁舎)へ行かなかった。
 税務署へ行ったり、Web原稿を書いたり。

 東京高裁では、袴田事件の、再度の再審開始決定が出たという。
 庁舎前の歩道はたいへんなことになったろう。目撃したかったなあ。
 でも仕方ない。

 

 TBS NEWS DIGが「争点は“血痕の色”…57年前に起きた一家4人殺害事件「袴田事件」の経緯まとめ 東京高裁が再審認める」と報じている。
 右の画像は、そのスクリーンショットだ。

 再審決定は、じつは2014年に出ている。
 検察が例によって七転八倒抵抗し、2018年、東京高裁が再審開始決定を取り消した。
 それから約5年、今日は再度の再審開始決定なのだ。

 

 2018年のときの東京高裁の裁判長、大島隆明さんは、たぶんボロカスに非難されるのだろう。

 だがっ! 私は全く違う見方をしている。
 私は大島隆明さんの悲鳴を聞いた!

 そのへん、2018年9月29日、当ブログに「袴田事件、大島隆明さんの苦悩」として書いた。
 あんなことを書くのは、書けるのは、私だけだと思う。
 べつに偉いわけじゃない。袴田事件に昔から注目しつつ、万引き裁判に熱中してかなり傍聴しまくったうえ、あの時期に、たまたま偶然あの万引き裁判に遭遇する、惑星直列ぐらい珍しいと思う。
 こういうこともあるから、裁判傍聴はヤメられない、とまらない。

 ←3月13日20時50分現在、週間INが40で2位

2023年3月11日 (土)

東京地裁、庁名板3事件

2205196_20230310202001  司法の歴史に燦然(さんぜん)と輝く、かどうか分からないが、東京地裁庁名板(ちょうめいばん)3事件である。

 来庁者が最も多く出入する正門の、向かってちょい左側、ここが裁判所であることを威風堂々示す、あの庁名板に、3度の受難があった。

1、赤い墨汁、朱墨がかけられた――軽犯罪法違反
2、「バカ」「シネ」「クソ」などの引っかき文字が刻まれた――器物損壊
3、裁判所は庁名板を白いシートで覆い、何の庁舎か分からなくなった。シートの上に「ここは裁判所です」などの貼り紙がされた――軽犯罪法違反

 その後、庁名板は修復され、かつアクリル版で防護された。

 

 3月10日(金)13時30分、東京簡裁の728号法廷で、上記1番の被告人が今度は衆議院の第1議員会館のガラスに墨汁をかけた、という「軽犯罪法違反」の判決言渡しがあった。
 この被告人は、その罪で東京簡裁の法廷へ出てくるのは4回目だ。私は全事件を傍聴し、メルマガでレポートし続けた。
 軽犯の最高刑は拘留。今回は拘留刑の上限である拘留29日、未決10日算入とされた。

 

 続いて14時、東京簡裁の826号法廷で、上記1番の「軽犯罪法違反」の審理の期日があった。
 この事件はねえ、第1回は昨年9月28日だった。第2回はなんと今年2月8日!
 この長すぎる空白、沈黙はナニ?
 そもそも、たかが引っかき傷を理由にだろう、裁判所が庁名板そのものを隠してしまったので、被告人は親切にも「ここは裁判所です」と案内の「はり札」(軽犯罪法1条第33号)をしたにすぎないうえ、どうも公訴事実に誤りがあったらしい。
 弁護人としては、無罪のチャンスがある事件、とちらり思ったかも…。
 求刑は過料9千円×2。次回判決。

 東京地裁庁名板3事件のうち2事件の期日が(1件は“がらみ”とはいえ)同じ日にあるって、すごいでしょ! べつに? あそ。ふん。

 

 上記2番の「器物損壊」も、私はたまたま遭遇、傍聴している。
 判決言渡しは昨年11月17日。罰金20万円。
 被告人は美容整形の医師。脂肪吸引の手術に関する民事訴訟で負け、腹いせにマイナスドライバーで引っかき傷をつけた、という裁判所の認定だった。

 

 燦然と輝くといえば、アンジェイ・ワイダ監督の抵抗三部作のひとつ、『灰とダイヤモンド』である。

 祖国のために侵略の帝国と戦い、死んでいった若者たち、彼らの死骸の灰の、その灰の底深くにこそ燦然と輝くのだ、ダイヤモンドが、そういう趣旨の映画と私は理解した。

 ←3月11日11時40分現在、週間INが302位。

2023年3月 9日 (木)

近ごろ裁判傍聴に通いすぎか脳機能に不具合が

230306  ブログのほう、ご無沙汰してしまった。
 要するに、雑誌原稿の締切り2本と裁判傍聴に追われていたのだ。

 パソコンって、長く起動させたままだと、なんか不具合が起こり始めることあるでしょ。
 そんなことが、裁判傍聴で、ちょと重なってる…。

 

 「警察とて人の子 調書や証言を妄信してはならない」と3月5日付け日刊ゲンダイDIGITAL。
 その調書偽造、偽証があった「過失運転致傷」の判決が千葉地裁・松戸支部で3月6日(月)14時30分から、とマニア氏から情報あり。

 よし、それ傍聴しよう!
 どうせなら午後一から何か傍聴できればと、欲張って早めに出かけた。

 電車内でスマホの乗換案内を見た。
 霞ヶ関駅(東京地裁の最寄り駅)から松戸駅って乗換なしで30分ちょいじゃん。
 よし、東京地裁で13時20分、パワハラにムカついてという動機の「威力業務妨害」、あの判決を見届けてから松戸支部へ行こう。

 東京地裁で開廷表を見た。
 13時30分から別の法廷で「脅迫、暴行」の新件があった。
 被告人氏名でスマホ検索。逮捕報道はないが、ええっ、あの有名人?
 ちらっと傍聴してみた。
 ぜんぜん違った。巨体で悪そうだけど法廷では声がやたら小さい若者(解体業)が、部下の年上の男性をクレーンで吊ったり水をかけたり陵虐し、殺すぞと脅し…。

 同時刻から別の法廷で「住居侵入、強盗」の新件があった。
 これも被告人氏名でスマホ検索。逮捕報道がヒットした。近ごろ流行のリモート強盗らしい。ちらっと覗いてみた。

 やべ! もう行かねば! あわてて駅へ。
 なんと、松戸へ向かう千代田線は、ホームがめっちゃ遠いんだね。
 でもホームへ着くと同時に電車がきた。ラッキー。

 乗ってからスマホをいじり、蒼ざめた。
 もうぎりぎり間に合わないじゃーん!
 松戸駅から松戸支部まで歩くことを考えたら、完全にダメじゃーん!
 なにやってんだ俺わぁ!

 

 3月8日(水)、ちらっと大谷翔平選手がらみのあの判決、どうしても見届けたい。
 頑張って朝8時20分に完成原稿を送信し、すぐ東京地裁へ。

 開廷表を見てびっくり。13時50分から東京高裁で「刑事訴訟法違反」の控訴審判決があった。
 詳細は省くが、たまたま遭遇するとは超ラッキー、絶対傍聴しなければ!

 ところがころっと忘れ…。
 そのあと、「私電磁的記録不正作出・同供用」の傍聴券抽選、締切りは14時50分と思って14時48分頃に行ったら、14時45分だった…。

 

 いくらなんでもボケすぎでしょ。パソコンなら再起動が必要なところだ。
 その日、20時30分頃にもう寝た。
 翌3時頃に起き、傍聴ノートを整理。5時頃からまた寝た。昼前に1時間ほど寝て、お買い物から帰ってまた寝て…。
 脳の再起動、ばっちりか。

 

 画像は東京都庁から新宿駅へ歩く途中、の風景。
 3月6日(月)、悔しくて真っ直ぐ帰れず、久しぶりに都庁へ行ったのだ。
 入館の仕方がまた新しくなっていた。外国人観光客がいっぱいいた。

 予算関係の文書をたくさんコピー。放置違反金の予算、どんどん減ってるね…。

 上は私のアフィリエイトだ。
 このバナーから楽天のサイトへ入り、この本に限らず何かお買い物すると、私に手数料が入る仕掛けらしい。
 過去90日間の「成果報酬」、長く34円だったが、いま見たら、なっ73円になっていた!
 どなたが何を購入したのか全く不明だが、ありがとうございます~。

 ←3月9日19時20分現在、週間INが40で2位

2023年3月 3日 (金)

精神疾患に苦しむ被害者の弱みにつけ込んで

 聞いてちょうだい、今日は東京地裁へ午後出勤、2件しか傍聴せずに帰ったよ!

 

 13時15分~13時30分、「準詐欺」、判決。
 「心神耗弱に乗じて1億3千万円を不当に得たか 準詐欺容疑の探偵業者」と11月2日付け朝日新聞。この中の「(27)」の探偵が本件の被告人だ。
 懲役1年6月、執行猶予4年。

裁判官 「精神疾患の影響により合理的な判断を行う能力が欠けていることに乗じて…精神疾患に苦しんでいる被害者の弱みにつけ込んで悪質…精神疾患を有することを分かっていながら歩合制の報酬を…」

 電磁波攻撃、集団ストーカー、思考盗聴を訴える方々にとって、今回の事件が、ちらっとでも病識を持つきっかけになってくれたらいいなと思いました。

 

230303  13時30分~16時、「道路交通法違反」、審理。

 13時30分から今日は、非常に興味深い「詐欺」の新件があるとマニア氏から聞いていた。ところがなかった。期日取消しか。
 そうしてこれを見つけたのだ。
 時間の取り方からして可搬式オービスの否認か!

 違った、首都高速中央環状線外回り、八丁堀3丁目1番付近のオービスⅢLx(ループコイル式で画像伝送式のたぶん最終バージョン)による、なんと55キロ超過(測定値105キロ)の事件だった! ※画像は警視庁から以前開示を受けたLxの契約書の一部。

 今日は、本件の捜査当時第3交通機動隊の警部補だった警察官、の尋問。
 いやあ、マニア大興奮、勉強になりました!

 52席の傍聴席に最初からいたのは私を含め3人ぽっち。うちお2人は、最後までいたところからして警察方面の方に違いない。
 傍聴席最前列で、居眠りしつつもうなづいたり首を横にふったり、ばりばりメモしていた、あれが今井亮一の馬鹿なんですよぅ、許してやってください~💦

 詳しくはまたの機会に。いま忙しいのだ。今夜はもう寝て夜中に起き、昼前に原稿を1本仕上げる予定!

 ←3月3日20時30分現在、週間INが30で2位

2023年3月 2日 (木)

東京地検が傍聴人の声を聞いて改善!?

Screenshot-20230121-at-094317-3  東京地検のWebサイトに「ご意見・ご要望」のページがある。
 1月21日、指定のフォームで右のようなメールを送信した。
 もうほんとに困っていたので。

 

 今日、二重マスクの検察官の立会(りっかい)に久しぶりに遭遇した。
 なんと、しっかり声を張ってくれていた。
 まだ少し聞き取りづらいところはあるが、以前に比べれば雲泥の差というか、いいねっ!

 そういえば、あれから1カ月ちょい、検察官の声がムカつくぐらい小さい! というシーンに遭遇してない。

 もしも、もしもですよ、あのお願いメールを見て検察庁のほうで改善してくれたのだとしたら、前代未聞の言語道断、あっ、言語道断は違うか、傍聴人の声を受けて検察庁が何かを改善するって、信じられないぐらいすごい。
 検察行政の歴史に、司法の歴史に刻まれるぐらいすごいと思いますよ、ええ。

 上は私のアフィリエイト。なんだそれ、である(笑)。もすこし暖かくなったら、半袖のこれを着て裁判所へ行こうか。
 私としては、素敵なかつらをつけて行きたいと前々から思ってるんですけど。

※追記:  ちょと遅れましたが東京地検に対しお礼のメールを送信しました。

 ←3月2日21時00分現在、週間INが20で3位

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