よって被告人には無罪の言渡しが為されるべきと思料します
「【速報】“袴田事件”検察が特別抗告を断念 初の請求から42年…袴田巖さん再審へ」と3月20日16時34分付けTBSNEWSDIG。右はそのスクリーンショットだ。
不撓不屈とはあのお姉さんためにある言葉だ。ほんとよかったですね。
と同時に、私は驚いた。
無罪が明らかでも、組織の無謬性=国家の威信にしがみつき、寝っ転がって手足バタバタ、「ヤダやだ無罪はヤダもーん!」と七転八倒暴れるのが検察ではないのか。
いったいどうしたんだ。
高市早苗大臣の件で官僚がしらっと本当のことを述べてしまうとか、どうもおかしい。
「Dappi」の裁判で匿名投稿者の氏名を明らかにせよと裁判所が命じたり、いろいろ続く。
もしや、列島を覆っていたアベノジュバクの黒雲が過ぎ去りつつあるのか。
だとしたら今年の桜の満開ぶりは素晴らしいものになりそう。
再審裁判を私は過去に16件傍聴した。
うち12件は宇都宮簡裁。定置式(ネズミ捕り)のレーダー測定機の設置ミスが発覚、すでに罰金刑が確定していた事件を無罪にする裁判だ。
残り4件は、オービス、ひき逃げ交通事故、保管場所法違反(長時間駐車)など身代わり出頭の事件ばっかりだ。
どれも検察請求の再審だけど、あれらに倣えば、再審の法廷で検察はこう述べるのか。
検察官 「ただ今の公訴事実については、有罪の裁判が確定済みですが、その後、重要証拠の捏造が判明したため、無罪を言い渡すべきであることが明らかな事案ですので、その点につきご審理願います」
特別抗告を断念しておいて、まさか死刑を求めて争うとは考えにくい。
証拠調べの手続きを終え…。
検察官 「当公判廷で取り調べ済みの関係各証拠により、本件確定判決が採用した証拠は信用性が欠如していることが認められ、いかなる証拠によっても被告人の有罪を認定することができないことは明らかであります。よって被告人には無罪の言渡しが為されるべきと思料します」
いや、こういうケースでは「求刑はしません」と述べるんだっけ。
そして判決。
裁判官 「主文、被告人は無罪。主文は以上です」
傍聴席で巌さんのお姉さんはどんだけ泣くだろう。私も泣く。
でも、私が傍聴できる可能性は、限りなくゼロに近いゼロだ。
傍聴券抽選、記者クラブがまず14席か15席を取り、テレビの各番組が並び屋さんを各100人ほど雇い、イベント好きな一般人も集まり…。
例によって、踏まぬ先の地団駄。
この再審裁判は東京ドームか武道館でやってくれ!
追記: 超有名芸能人等の裁判じゃないんだから、各番組が並び屋さんを各100人雇い、ってことはかなかろうと想像されます。自分的に超重要事件だもんで、興奮して冷静を失ってしまいました。ごめんなさい💦
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