破棄差戻し2件連続!
そんなことより諸君っ、3月22日(水)は東京高裁でなんと2件連続、破棄差戻しがありましたぞ!
14時、第8刑事部、805号法廷(近藤宏子裁判長)、「過失運転致死」。
裁判長 「主文。原判決を破棄する。本件を水戸地方裁判所に差し戻す」
2019年11月の早朝、大型貨物車が中央分離帯の切れ目から転回(Uターン)しようとしたが、切れ目の幅は約7m、転回しきれず後輪が中央分離帯に乗り上げ止まった状態のところへ、転回開始時にはだいぶ遠くにいた被害車両が突っ込み、そのたぶん運転者が外傷性大動脈解離によるチョーカンエシ(と聞こえた)等で死亡。合掌。
過失は1と2とふたつあり、検察官は1をメインとしたところ、原審は1を認めず2で有罪とした、が、2は認められないと高裁は言うのである。
私は別のことを傍聴席で想った。
現場は見通しが良かったらしい。前方で大きく転回を始めた大型貨物があり、進路を完全に塞いでいるのに、被害車両は突っ込んだ、としか聞こえなかった。ほ~!
こういうところに興奮するタイプの私は傍聴マニアなのである。マイナー街道まっしぐらだ💨
14時30分、第1刑事部、720号法廷(島田一裁判長)、「無免許過失運転致傷」。
裁判長 「主文。原判決を破棄する。本件を東京地方裁判所に差し戻す」
これ、私は原審を傍聴している。東京地裁刑事第11部、吉田智宏裁判官、被告人は同種執行猶予中で、判決は懲役1年2月。
私の超絶マニアックデータの備考欄にこうある。
「双極性2型障害、無免許で居眠り、対向車線へ逸走し路線バスと衝突。居眠りではなく突然の意識消失だと徹底否認」
控訴審での取調べによれば、被告人は事故時、自らは知らずナルコレプシーに罹患していた疑いがあるという。
改めて精神鑑定をし、どんな過失があったのか見定めなさい、という破棄差戻しかな。
22日(水)の私の狙いは東京地裁、14時~17時の「傷害」の審理だった。
上記超絶…の本件備考欄にはこうある。
「前科4犯、殺人で8年服役、居酒屋で喫煙を注意され店員に頭突き、鼻骨骨折」
専門外だ、今日は休んで原稿を書こうか、いや、でも、殺人の前科者は珍しい。頑張って見届けよう、と出てきたのだ。
3時間もとってるってことは、最初は警察官の尋問だろう、そこはパスしてもいいや、とあちこち傍聴するうち、破棄差戻しを1日に2件も傍聴するという珍事を得たのである。
その「傷害」へ15時ちょい過ぎに行くと、もう終わってた、ええっ。
なこともあるよねえ~。
仕事場にバランスボールは邪魔だが、バランスボール的な腰掛け椅子、良さそうじゃん。
私が昇降デスクといっしょに買った椅子は、見た目このタイプだけど底が凸状になってない。こんなのがあるとは知らなかったのだ。うむ~。
いまこの記事を私は、昇降デスクを上げ、立って書いてる。
パソコンを長時間使う人は、どんな姿勢をつくるかで、将来が大きく違うだろうと思いますよ。
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