酎ハイを買ってくれるというので
某日、10時30分から東京高裁の622号法廷で「道路交通法違反教唆」の控訴審判決があった。
私は過去に「詐欺教唆」「偽証教唆」「脅迫教唆」を傍聴したことがある。
でもそんなのは希有。「教唆」のほとんどは、交通事故や違反で「身代わりになってくれ」という「犯人隠避教唆」だ。
「道路交通法違反教唆」、いったい何だろ、絶対見逃せない! と裁判所へ出かけたわけ。私はそういうタイプの傍聴人なのだ。
どうせ出かけるなら、10時から一斉に始まる東京地裁の新件の、何か1件ちらっと傍聴しようか、と思うタイプの私は傍聴人でもある。
10時から東京地裁の713号法廷で「殺人未遂、銃砲刀剣類所持等取締法違反」(裁判員裁判)の新件(第1回公判)があった。
裁判員裁判を私は滅多に傍聴しない。でも、たまにはちらっと…。
この事件は報道された。
しかし報道業者さんのサイトには既に無く、報道を転載して広告費を稼ぐサイト等にまんま有る。
報道=警察の逮捕発表の一部、刑事裁判の法廷にはとんでもない話が出てくる、という一般原則に、本件はバリバリ当てはまった。
ええっ、なんだそれぇ~! だった。
具体的に書く場合、どこまで書いていいか、悩む事件だ。悩んでるひまがない。パス。すみません。
弁護人の冒陳(冒頭陳述)が始まったところで私はそっと出て、622号法廷へ。
「道路交通法違反教唆」は、飲酒運転の教唆だった。
「酒と煙草を買いに行くからコンビニへ送ってってくれ」と頼み、相手は「酎ハイを買ってくれるというので」引き受けたのだそうだ。
「相手が酒気を帯びてるとは知らなかった」と事実誤認の主張。被告人は不出頭。判決は控訴棄却。
言渡しの途中、10時35分頃、傍聴人が続々と入ってきた。なんだ?
この法廷は10時40分から「強制性交等」の控訴審判決なのだった。
続けてそれも傍聴した。
犯行時、被告人はキャンプイベントのスタッフ。夜、小学校低学年の男児が就寝中、その陰茎を口腔内に入れたのだそうだ、自ら動画を撮影しながら。
弁護人の主張に「口淫させたものであり口腔性交まではしていない」ので悪質、重大性が低い、という部分があるそうだ。
口腔内での射精には至っていないという意味か。
原判決は懲役4年、量刑不当の主張。被告人は不出頭、控訴棄却。
当審未決算入なし。保釈されているのか、別件で服役中なのか。
それから私は急ぎ非常階段を駆け下り、、、もう長くなりすぎた。ここまでとする。
続きを書くかどうか、わかりません、すみません。
←5月17日20時10分現在、週間INが30で2位。この1週間に3人の方が猫のバナーをクリックしてくれた、という意味かと。
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