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2023年6月の14件の記事

2023年6月28日 (水)

東京簡裁、刑事の法廷が1つ減った!

230628  6月28日(水)、私は右のようなTweetをした

 「撤去通知」の貼り紙、「平成」が「令和」に訂正されている。
 令和はたしか2019年5月スタートだ。それより前の印刷物をまだ使っている、いいねいいね、いいねっ💕

 貼り紙をした6月13日と、撤去の6月27日、たまたま私は裁判所(東京高地簡裁合同庁舎)へ行ったわけだ。
 とくに27日のほうは撤去の瞬間にたまたま通りかかった…。

裁判長 「今井と裁判所は赤い糸で結ばれている、との推認は論理則、経験則等に照らして不合理な点はなく、相当として是認できる」

 

 そんなことより諸君、6月27日(火)、私はたいへんなことに気づきましたぞ!

 東京簡裁の刑事は3つの法廷を使う。826と728と534号の各法廷だ。
 ここんとこ、東簡刑事の裁判を728号と534号でばっかり傍聴していた。

 6月27日(火)の昼頃、そういえば今日は826号で何かあったっけ、とぶらぶら行ってみた。

 えっ? あれっ? 壁の開廷表は東京地裁民事のものだった。
 もしや、まさか、、、確認してみた、東簡刑事は4月から2つの法廷を使っている、とのことだった!
 そうか、そうなるか~、である。

 

 超絶マニアックデータに私が取り組み始めたのは2002年頃だ。2003年から精力的に入力し始めた。
 そのデータ上で、東簡刑事のその年の最後の事件番号を少し挙げるなら…。

 平成15年(ろ)第1996号
 平成16年(ろ)第2026号
 平成17年(ろ)第2057号
 平成18年(ろ)第1911号
 平成19年(ろ)第1517号

 そして…。以下は超絶マニアックデータその2からだ。

 令和3年(ろ)第973号
 令和4年(ろ)第784号

 減ったなあ、と思っていたら、使う法廷を1つ減らしたのだ。

 諸行無常、すべては過ぎ去る。私もいずれ過ぎ去る。だいせんじがけだらなよさ、なのである。

 ←6月28日13時40分現在、週間INが702位。

2023年6月26日 (月)

トランスジェンダー、女装して女湯へ

Dsc_0014  今日の東京地裁は濃かった。以下に一部を。 ※画像は日比谷公園の南西角。

 

 「暴行、暴力行為等処罰に関する法律違反」、審理。
 私の手帳に「Twitter、YouTube、トラブル、他県の追起訴」と手書きされている。

 被告人は20代か30歳前後か、なんか格好いい男性。身柄(拘置所)。
 黒の半袖Tシャツ、青系のタイトスカートの素敵なお姉さん(検察官)が言った。

検察官 「追起訴はなくなりましたので」

 被告人質問のやり取りによれば、ネット上で(主にTwitterかな)誹謗中傷され、顔写真まで使って誹謗中傷され、何かのイベントでか文句を言ってやろうと行き、つい手を出してしまった、そんな感じか。
 逮捕から3カ月半も勾留されてるそうだ。

検察官 「今後、SNSで腹が立つことが出てくるかもしれない…暴力行為は絶対にしない…SNS上で(相手と)同じように誹謗中傷、これは犯罪になりますからね! わかりますね?」
被告人 「はい」

 私は傍聴ノートに「オイ!」と書いた。
 相手の誹謗中傷はオッケー、被告人の誹謗中傷のみ犯罪になるのかよっ?
 なるのである。「どっちもどっちの場合、最初に被害者を演じた者勝ち」の法則、あんまり知られてないかも。

 

 「傷害、恐喝」、審理。
 「「先輩」にお湯かけ、やけど負わせた三菱UFJ系元社員を再逮捕へ」と報じられた事件だ。

 今日は、証言台のところをぶ厚い板のパーティションで囲い、傍聴席の真ん中、かなりの席数を着席禁止として(※)、被害者の証人尋問が行われた。 ※裁判官から見えない部分に一般人を入れない趣旨か。

 生々しいことを被害者は淡々と語った。
 判決は実刑だろう。

 

 「建造物侵入」、審理。
 某温泉施設の女湯に女装で侵入したという事件だ。

 被告人(身柄、拘置所。見た感じ50歳ぐらいの男性)は細めで小柄で髪は長めで、仕草にちょっと女性っぽい感じがある。
 トランスジェンダーのうち、男とか女とかを超えたバイナリ-ジェンダーだという。
 自分のような者が女湯へ行き、どう扱われるかSNSで報告したいと女湯へ。
 脱衣所になんと約1時間半もいて、約1時間経過後はスマホで女性の全裸等を撮影…。
 今日は論告弁論。求刑は懲役2年6月の実刑。弁護人は無罪主張。
 今日は1時間の期日、そこまで23分間で終わった。

 続いて被告人の最終陳述。これが圧巻だった!
 本論のいわば周辺事を脈絡なく途切れなく果てしなく語る、語る…。
 頭は悪くなさそう。結局、この人は孤独なんじゃなかろうか、私はそう感じだ。

 香川徹也裁判官(刑事第15部の部総括判事)は全く口出しをしない。
 まさか、1時間の期日が終わるぎりぎりまでしゃべらせ続けたりして?
 その「まさか」だった。
 最終陳述は35分間。私はせっせとメモし続けた。傍聴ノート(B5サイズ)で7枚近くにわたった。

 香川徹也裁判官、あんた、ただもんじゃないね? 今後注目だ。

 

 「覚醒剤取締法違反」、新件。
 たまたま壁の開廷表を見て、たまたまスマホ検索。こんなのがヒットした。
 「「大好きな貴方へ、不器用な手紙を送るネ」薬物乱用で逮捕のニドラ・アサシン容疑者(25)“留置所からのラブレター”入手《薬物使用には女性がつきもの。奴隷誓約書も…》」。  

 ほかにどうしても見逃せない事件があり、42分すぎに法廷へ。
 裁判官が再犯を心配するのに対し、被告人は言った。

被告人 「逆に思い出したくもないので、そもそも僕は依存してないので、きちんと切り捨てて…」

 その考えが危ないのだと、裁判官は長々言ってきかせた。

 使用と所持(0.528g)、初犯、求刑は懲役2年。
 弁護人の最終弁論によると、交際相手やファンに勧められて使用したんだそうだ。

 

 女装で検索したらこんなのがヒット。女装グッズ、いぃっぱいあるんだね! 世の中、私ごときの知らないことだらけだ。

 ←6月26日20時50分現在、週間INが902位。

2023年6月24日 (土)

スマホはどこまで脳を壊すか

 6月20日、230620_20230624183401 お誕生日のプレゼント(自己贈呈)に新書を3冊買った、自腹で。

 まずは『スマホはどこまで脳を壊すか』(朝日新書。850円+税)を、裁判所への往復の電車で読み始めた。

 わかりやすい書きぶりで、おっもしろい!
 ホームで電車を待ちながら、裁判所の法廷前で開扉を待ちながら、23日時点で3分の2ほど読んだ。私としては珍しい速さだ。

 

 スマホに熱中する生徒は成績が落ちる、睡眠時間が削られるからだ、なんて言われるでしょ。
 意外なことが実験から分かったという。

 スマホを全く使用しない生徒群と、使用1時間未満(1日に。以下同)の生徒群とでは、どっちの成績が良いと思う?
 これ、前者かと思いきや、断然後者なんだね。
 後者は自分を律することができるから、の可能性が考えられるという。

 1時間以上スマホを使用すると、全体に成績は下がっていく。

 スマホを3時間以上使用する生徒は、どんだけ眠っても、3時間以上勉強しても、テストの成績が平均に届かない!

 

 筋肉は鍛えれば強くなる。脳も同じ、使えば良くなる。
 筋肉は、使わなければ衰える。脳も同じ、使わなければ衰える。
 スマホ使用は、次々と刺激を受けているように見えて、じつは脳はあんまり働いてないんだという!

 そういうことが、日本だけじゃなく世界の学者、研究者の各種実験により明らかになりつつあるらしい。


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 今、高齢者の認知症率が何%だとか言われる。
 スマホ世代が高齢者になり始めるころ、認知症率は大変なことになりそう。

 電車内でスマホに熱中してる人と、本を読んでる人と、先々、明らかな差が生じるはず。
 私が社長なら言うね。

「スマホを使うけれども1日1時間以内の者をどんどん採用しなさい。1日3時間以上スマホに耽溺する者をどんどん同業他社へ送り込みなさい」

 悪いやっちゃ~(笑)。

 ←6月24日21時30分現在、週間INが702位。

2023年6月23日 (金)

性犯罪とかけて交通事故と解く、そのこころは

2301065  6月22日、「性犯罪者たちがじっと見ている」というのを私は当ブログに書いた。
 性犯罪者たちは具体的にこんなことをする、法的落ち度がないから警戒しなくていいということは全くない、よく警戒してほしい、と。

 

 書いてから偶然、同日付けの河北新報の記事を見つけた。タイトルは、

なぜ「自衛」を強調? 痴漢啓発の在り方とは 「薄着の季節は注意」に潜む無意識の偏見

 悪いのは性犯罪者である。被害女性に何ら落ち度はない。
 女性に注意を呼びかけると、被害女性に落ち度があったと解されかねない。
 ネット上の被害者叩きは激しい。女性に注意を呼びかけるのは慎重になる(いっそ控える)べき。

 

 そこだよ! と私は思う。

 傍聴席から見ていると、性犯罪者は女性を人間として見ていない(女性に人格を認めない)、女性は自分の思い通りになる愛玩物のように認識している、という傾向があるように思う。
 それを一般に「認知の歪み」というらしい。

 ネット上の被害者叩きをやる匿名男たちの中には、歪んだ認知の者が少なからずいるんじゃないか。
「可愛がってやったのに被害を訴え警察に通報するとは、けしからん」
 というものが胸の奥に潜んでいるのではないか。

 と私は思うがしかし、河北新報の当該記事の趣旨は、世間の“まともな人たち”に受け容れられやすいのだろうな、とも思う。
 被害女性に落ち度がないのはその通りだし。


 かくして女性たちは無防備な状態におかれる。性犯罪者たちには好都合、という構図を私は感じる。

 

 

 交通事故も同じかも。

 東京地裁の法廷へ出てくる「過失運転致死」「過失運転致傷」は、ほとんどが青信号の横断歩道上で起こっている。
 被害者に法的な落ち度は何らない。
 私は言い続けている。

「人間にうっかり不注意は付きものだ。ついうっかり赤信号を、また右左折時に横断中の歩行者を、見落とすことはあり得る。青信号の横断歩道は聖域じゃない。うっかり不注意な車が接近して来てないか、注意しよう!」

 現在のところ私の影響力は微少なので平気だが、もしも人気テレビ番組やなんかで言った日にゃ、

「注意を怠ったから事故被害に遭ったと被害者を責めるのか! 謝罪しろ、土下座しろ!」

 ともう大変なことになるだろう。
 警察はそんなこと絶対に言わない。

 かくして青信号の横断歩道上でいつまでも死傷事故が起こり続ける。延々と起こり続ける。

 

 青信号の横断歩道は聖域だ。歩行者の側に注意義務はない。
 性犯罪は犯罪者が悪い。女性の側が気をつける必要はない。
 よく似ていると私は思うのだ。

 ←6月23日4時50分現在、週間INが602位。

2023年6月22日 (木)

性犯罪者たちがじっと見ている

0602261  まったく思いがけない経緯で、某署の刑事課の警察官と話したことがある。

 空き巣犯の侵入手口で、かつて大流行したピッキングサムターン回しは、近ごろは皆無だという。

 近ごろの空き巣犯は、そんな専用道具も技術も用いない。
 バールなどでドアのデッドボルトのところを強引にこじ破るんだそうだ。
 また、主に戸建てを狙い、ガラスを割って侵入するんだそうだ。

 

 そういえば以前、帰宅したら、玄関ドアのわくの、デッドボルト付近の木が、ばりっと割れた感じになってたことがある。
 どう見ても、何者かがこじ破ろうとしたかのような。

 とりあえず私は、割れかけた部分に釘を打って直した。
 間もなく、どなたから聞いたんだっけ、そうやって直ちに補強等すると、空き巣犯を警戒させる効果があるそうな。

 でも、そんなことで安心はできない!
 私はホームセンターでガードプレートを買い、取りつけた。お隣さんにも直ちに勧めた。


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 裁判傍聴マニアは、生(なま)の“犯罪者”を日々見る。

・甘い考え、軽い気持ちでやってしまう者
・酒で前頭葉の機能が壊れ、やってしまう者
・犯罪をやることのハードルがとても低い者

 そんな者がごろごろうようよいるのだなあ、と思えてくる。
 男のうち数%程度は、そのような者(“予備軍”を含む)なのだなあ、と思えてくる。

 

 家の戸締まりがそうであるように、自らに法的落ち度がないから警戒しなくていいということは全くない。
 女性諸氏におかれては、

・駅やコンビニで好みの女性を見つけ、尾行する者
・尾行して、ひとけがない場所で突然襲う者
・その夜は襲わず、住居を確認する者
・ベランダに干された女性下着、風でなびくカーテンを見て狙い定める者
・若い女性の独り暮らしが多そうなアパート等へ行き、次々とドアノブを回す者

 そんな男が確実にいることに憂慮してほしい。

 夜中に若い女性が露出の多い服装で、耳にイヤホン、手にスマホ、スマホの灯りで素敵なお顔を男たちに見せながら独り歩いても、法的落ち度は何らない。
 何らないけれども、性犯罪者(“予備軍”を含む)たちがじっと見ていますぞ。

 こういうこと、学校の性教育で教えてるんだろうか。
 各女性誌でしばしば特集をやってるんだろうか。

 ←6月22日7時00分現在、週間INが502位。

2023年6月20日 (火)

自衛隊、警察庁と同い年(おないどし)

230620  家人が焼酎をくれた。
 鹿児島県の薩摩金山蔵株式会社の本格芋焼酎、「吾唯足知(われただたるをしる)」。

 ストレートでちびっと飲んだ。
 なにこれ!
 確かに芋焼酎なのだが、舌の上に広がる感じが、尋常じゃない。ふくよか、まろやか、甘みのようなものさえ感じる。こんなの初めて。ありがとう!

 

 6月20日、私の誕生日なのだった。

 

 昨年中はだいぶ長く、間違って67歳と言っていたが、正しくは68歳だった。
 1954年、朝鮮戦争停戦の翌年生まれだ。自衛隊と警察庁と同い年(おないどし)だ。

 今回、無事に69歳となりました。ありがとうございます。

 

 WHOの基準では65歳から高齢者というそうだ。

 65歳の1年間は「初心高齢者期間」だ。道路に痰唾を吐くとかすると「初心高齢者試験」の対象とされる。試験を受けないか、または受けて落ちるかすると、高齢者免許は取消処分となる。これを高齢取消しといい、他の免許には影響しない。
 なーんて運転免許課の警察官諸氏に喜んでもらえそうなことも言っていたが、しかしもう私は初心者じゃない。
 WHO的には紛れもなく高齢者だ。

 

 電車で席を譲るときに「私、29歳ですから」は、いくらなんでも無理がありすぎ。アタオカ(※)な人とみられてしまう。 ※アタマオカシイの略語だとか。
 明日からは、これでいこうかと。

「あんさんをそこに立たせてたんじゃあ、あっしの男がすたりやす」

 昭和の任侠映画が好きだった人は、じーんと来ちゃうでしょ。いいね。
 これべつに男限定じゃない。

「あんたをそこに立たせてたんじゃあ、あたきの女がすたるってもんさ」

 藤純子さん、『緋牡丹博徒』、いいねっ! ※「あたき」は九州の北のほうの一人称だそうだ。

 

 高齢者だけども私の場合、交通違反マニア、裁判傍聴マニア、情報公開マニアとして、やりたいこと、やらねばならぬことがいっぱいあって。
 どんどん原稿を書かせてもらえるし。ありがたいことです。精一杯務めさせてもらいます。

 ←6月20日21時00分現在、週間INが402位。

2023年6月18日 (日)

被告不存在の「建物明渡請求」、1分で終結。

Screenshot-20230618-at-103953  6月5日(月)、金沢地裁へ行った。

 金沢地裁は、金沢城にも兼六園(けんろくえん)にも至近の素敵な庁舎に、金沢簡裁、名古屋高裁金沢支部とともある。
 毎日それなりの開廷があると思われる、が、念のため、月曜の刑事はどうか、裁判所のWebサイトをチェックしてみた。
 右の画像のとおり、ばっちり大丈夫、よし。

 

Img_1323  9時10分頃に金沢地裁着。
 ちょうど女性職員が今日の開廷表を閲覧用ファイルに綴じているところだった。ばっちりだね(笑)。

 あれっ? 刑事の分は?
 今日はないです。
 えーっ!!!

 民事は合計12件しかなかった。本人・証人の尋問はなかった。
 帰りの新幹線は19時頃。チケットは fixed。動かせない。どうしゅるっ?
 とりあえず読書で時間をつなぎ、10時からの民事を傍聴することに。

 

 「建物明渡請求事件」、第1回弁論。
 東京地裁では絶対に傍聴しないそんなのを、こんな機会にみてみるか、と。

 原告は、合同会社。どう検索しても、屋号や所在地ばかり。業種は不明。
 被告は、個人名。珍しめの氏名で、完全ノーヒット。

※ 刑事は【検察官vs被告人】、民事は【原告vs被告】なのだが、テレビ・新聞は必ず徹底的に刑事の被告人を「被告」とする。民事の被告は“犯罪者”ではない旨、私はいちいち付記しなければならぬ。この労苦は1万円を下らないとして民事訴訟をやろうか、なんて。

 

 原告席にはノーマスクの中堅男性が1人。でかいリュックを傍らに置き、ノートパソコンを広げている。弁護士バッヂなし。
 被告席は無人だ。

 裁判官は小川弘持判事。
 昔、東京高裁第4刑事部の部総括に小川正持という方がいた。名に「持」は珍しいうえ、4文字中3文字まで同じって!

 小川弘持裁判官が登壇し、原告席は無人のまま開廷した。

裁判官 「原告のほうで訴状を…準備書面1…証拠、すべて写し…2の3まで…弁論終結でよろしいですね。判決言渡しの期日ですが…」

 きっかり1週間後の6月12日(月)を指定し、1分で閉廷した。

 

 第1回の弁論期日は、被告は出廷せず、書面(まずは訴状に対する答弁書)を提出して擬制陳述とすることができる。
 しかし本件は、そんな話は一切出なかった。
 被告は存在せず、法律手続きだけ粛々と整える、みたいな。

 これはあれかな、被告は行方不明か何かで、近ごろ話題の空き家問題とかがからむ裁判で、こういうのを裁判所は日々やってたりするのかな。
 東京地裁の「建物明渡請求事件」も、たまには傍聴してみようかな。

 

Dsc_0020  それでもう裁判所は出た。
 出て兼六園の無料部分をぶらぶら歩き、「Cafe&Cake TOMO」へ。コーヒーを飲んだ。じつに旨かった。

 出て香林坊の宇都宮書店へ歩き、新書を1冊買った。
 歩いて「TOMO」へ戻り、スペシャルなんとかをいただいた。
 ナポリタン風スパゲティの上にトンカツとハンバーグと目玉焼きがのり、野菜サラダが添えられた、ぜいたく極まる一品だ。1100円ぐらいだったか。
 なぜ「TOMO」なのか。今井の野郎がなぜそんな高額な昼食を? 話は55年ほど前にさかのぼる、いずれ機会があれば。

 ←6月18日14時30分現在、週間INが402位。

2023年6月16日 (金)

美しきたたずまいのデヴィ夫人、そしてトンでも自衛官!

230616  東京地裁(東京高地簡裁。以下同)のタブレット開廷表は、いったいどんな業者とどんな契約をしたのか、しょっちゅう不具合が生じる。 ※画像は2017年8月15日付けテレ朝news

 

 いや、最近はだいぶ調子が良い。
 18台中3台だっけ、その程度の使用不可だけで済んでいる。
 使用可のやつも、少し使うと画面がビョビョビョビョッと揺れるとか、私が知る限りぜんぜんない。
 少し前までに比べ、圧倒的に調子が良い。

 

 しかも、紙の開廷表に比べて圧倒的に便利だ。
 民事の証拠調べ(本人・証人の尋問)の期日だけ、だーっと表示させることができる。

 私は東京地裁へ行く度にそれをチェックする。
 運転免許の行政処分の訴訟で証人尋問とあれば、証人は取締りの警察官である可能性が極めて高いから。

 

 今日、429号法廷(通称警備法廷)を使って「損害賠償等請求訴訟」の、本人及び証人尋問の弁論期日があった。
 原告の氏名に私はギョッとなった。
 ラトナ・サリ・デヴィ・スカルノ、いわゆるデヴィ夫人!?
 被告は2人、普通に日本人女性風の氏名だ。  ※刑事裁判は【検察官vs被告人】、民事裁判は【原告vs被告】。テレビ新聞は刑事の被告人を徹底的に「被告」というが、被告人と被告はぜんぜん違う!

 期日は10時30分~17時。
 私は11時29分頃から午前のぶんをちらっと傍聴した。

 若い女性を尋問していた。
 原告席にデヴィ夫人がいた。
 おっそろしい美女! と私は傍聴ノートに書いた。
 顔立ちもさることながら、ヘアスタイル、衣服、表情、姿勢、たたずまいが、もう尋常じゃない、驚きました。

 あとで知った。傍聴券抽選だったのだ。
 しかし定員割れだったのだろう、法廷前へ来た者に傍聴券を交付して傍聴させる、というスタイルだった。

 午後は13時10分からだという。デヴィ夫人本人の尋問をやるかも。
 もらった傍聴券をポケットに、私は法廷を出た。

 

 しかし、なんとなく興味を持てなかった。
 午後、通りすがりの、傍聴マニアと思しき女性に声をかけ、傍聴券を差し上げた。すごく喜んでくれた。良かった。

 

 そうして私は、ある刑事裁判を傍聴した。
 被告人は小柄小顔な若い女性で、筋肉がっちり大柄な自衛官と結婚を前提に交際し、結婚し、、、ちょっとどう書いていいのか、とと、とんでもない事件だった!

 ニュースからは、自衛隊ってパワハラにセクハラ、自殺へ追い込むイジメもやり、ろくでもねー連中が幅を利かせ、あとは黙って見ている傍観者(実質共犯者)ばかりなの? なんてつい感じてしまいそうになる。
 そこへ今回の刑事裁判。じつにマッチするというかなんというか。

 具体的な中身の話は、ごめん、またの機会に。
 急ぎ書かねばならぬ原稿が何本もあり、JMA-520の取説等も読み込まねばならず、、、

 ←6月16日20時40分現在、週間INが502位。

2023年6月14日 (水)

統合失調症、無罪!

Screenshot-20230613-at-182453 6月13日(火)。右の画像は同日夕方の、裁判所のWebサイトからのスクショだ。

 15時から東京地裁の815号法廷(52席)で「殺人未遂、銃砲刀剣類所持等取締法違反」(裁判員裁判)の判決。
 前に当ブログで「異常者は無罪放免でいいのか!」として書いた事件だ。
 被告人は完全に統合失調症の幻聴、幻視のもとにあったようだ。が、刑事責任能力は医師が決めるんじゃない、裁判所(実質は検察)が決めるのだ。
 無残に有罪とされるシーンを目撃したい。 ←歪んでるう💦

 15時30分からは710号法廷(52席)のほうで「窃盗」の審理がある。
 コロナで登場した無人店舗で大量に万引きしたと、大きく報道されている。
 無人店舗の事件は傍聴したい。

 傍聴したいのが2件続けてあるとは。こいつは出かけねばなるまいよ。

 

 14時30分頃に815号法廷の前へ行けばOK、と思うのだけれど、どうせ行くならと13時前に行った。
 1階の開廷表を見た。
 びっくり、15時からの裁判員裁判の判決が、13時30分からとなっていた!
 重ねて言うが、上掲画像は同日夕方、帰宅してとったスクショだ。

 

 12時50分頃、私は815号法廷の前へ行った。無人~。
 13時を過ぎて、少しずつ傍聴人が集まってきた。

 

 「殺人未遂、銃砲刀剣類所持等取締法違反」の被告人は身柄(拘置所)。容姿が非常に特徴的だが、描写は控える。
 裁判長は浅香竜太裁判官、右陪席は鎌倉正和裁判官、左陪席は村上亜優裁判官。
 裁判員6人は、向かって左から、私の一瞥印象によれば20代男性、30代男性、40代男性、裁判官3人を飛ばして30代女性、60前後の男性、20代男性。女性は1人のみだ。

 被告人を証言台のところの椅子に座らせ、裁判長が主文を述べた。

裁判長 「主文。被告人は無罪

 えーっ!!!!!

 

 この被告人は、2013年にも「殺人未遂」(裁判員裁判)で東京地裁の法廷へ出てきている。
 そっちも統合失調症の影響下にあったのか不明だが、あったとしても「病気の影響は否定できないが限定的。刑事責任能力あり」と有罪に押し込むのが倣い(ならい)だ。

 被告人は懲役刑をくらって服役。つまり、徹底した矯正教育を行なう矯正施設において徹底した矯正教育を何年も受けた。

 2021年11月に出所(2013年の「殺人未遂」での服役か不明)。
 統合失調症は増悪し、入退院をくり返した。
 暴れに暴れてついに強制退院となった。
 幻視・幻聴に苛(さいな)まれ、境界知能ゆえその幻視・幻聴を批判的に吟味する能力がなく、自己をコントロールする能力もない者が、いわば野に解き放たれた。
 そうして、幻視・幻聴に操られ、通りすがりの女性(48歳)を路上で刺したのである。

裁判長 「カシワギ医師による精神鑑定…非常にわかりやすく、納得できる説明…くつがえす材料もない…」

 普通、検察は、御用医師にも御用鑑定をさせるはず。
 けどその話は判決理由になかった。
 幻視・幻聴があまりに本格的で、御用医師たちも有罪方向の鑑定はできなかったのか。

 

 本格の病者を有罪にする際の「病気の影響は否定できないが限定的。刑事責任能力あり」というテンプレートは、私だって傍聴マニアになり立ての頃は大いに違和感を覚えたものだ。「なんだそれ!」とムカついたもんだ。

・テンプレートに慣れない裁判員たちが首をかしげた。
・カシワギ医師の説明に説得力がありすぎた。
・何より、被害者のケガが軽かった。
・もっと言えば、被告人の容姿が特徴的で…。

 そのへんが無罪の理由だったのかなあ、と。

 

 検察はどうするんだろ。
 ここまできっぱりした無罪だと、控訴しにくいんじゃないか。
 いやいやちゃんと控訴し逆転有罪を勝ち取るか。

 しっかし、それにしても、である。
 この判決を是非とも傍聴したい人はいたはず。
 15時から判決、是非とも傍聴したいので14時頃から張り付こう、そんな方もいたんじゃないか。

 ところ裁判所へ行ってみたら、判決は13時30分から始まり、13時52分に終わりましたって!
 しかも無罪だったなんて!

 悔しすぎるでしょ。めちゃくちゃムカつくでしょ。
 この精神的損害は10万円をくだらない! と損害賠償の訴訟をやったらどうなるんだろう。
 やっぱりこういう判決になるんだろうか。

判決 「裁判を傍聴する権利は国民にない。裁判を傍聴させる義務は裁判所にない。よって裁判所側に何ら違法はない」

 ←6月14日1時30分現在、週間INが502位。

2023年6月11日 (日)

踏み倒しはロシアがぶっちぎりな件

Screenshot-20230611-at-140114-web  過去にどんな記事を書いたか、どんどん遠くなってしまう。
 車雑誌『ドライバー』のWebサイトに書かせてもらったぶんのみ、記事のタイトルと日付を、ときどき当ブログに載せてきた。

 2019年12月分から2023年2月の途中までを、2月14日に載せた
 2023年2月の途中から3月の途中までを、4月2日に載せた。
 2023年3月末から5月始めまでを、5月15日に載せた。

 今回は、5月の途中から現時点までを。

2023/05/23 シートベルトのせいで死亡事故!? 身を守るための正しい装着方法とは

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 次は、お待ちかね、可搬式速度違反自動取締装置(可搬式オービス)の都道府県別「撮影枚数」、最新データを公開しよう。お楽しみに。
 いやそのまえに、殊更信号無視の危険運転について、ちょと書かせてもらうかも。
 交通死亡事故が激減していることの、ひとつの理由として考えられる、驚きのデータ! についても書きたい。
 ネタが多すぎ、時間がなさすぎ。
 裁判所へ行かなきゃいいんだ? た、たしかにおっしゃるとおりなんだけど、、、

 ←6月11日14時10分現在、週間INが502位。

2023年6月10日 (土)

刑事裁判における手話、筆談

170412  東京高裁で「恐喝」の控訴審判決。
 書記官の隣に、中年の、なんというか普通にまともそうな、私はお見かけしたことのない女性が座った。
 通訳人? 被告人氏名は普通に日本人風、現れた被告人は普通に格好いい日本人風の若者だが…。

 始まってわかった、手話通訳人(対被告人)なのだった。
 被告人は若く格好いいせいか、ある女性からしつこく交際を求められ…。

 

 手話通訳付きの刑事裁判を過去に4件、私は傍聴したことがある。
 2件は、弁護人が手話通訳を必要とした。
 1件は、裁判員の1人が手話通訳を必要とした。
 もう1件は、手話通訳のうえに韓国語の通訳も必要で、たいへんだった。

 手話ではないが、ロシアかその近隣国の言語の通訳人が、英語は話すが日本語は話さず、通訳人のための通訳人が必要で、という事件もあった。

 通訳人は不要だが、被告人は相手の話を聞かず、自分が言いたいことを感情のまま脈絡なくぶつけるばかり、というのもたいへんだ。


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 そうして6月9日(金)、非常に珍しいシーンに遭遇した。

 東京地裁で「暴行」の審理。
 ちょと時間が空いたので、どんな事件かだけチェックしようと、途中から傍聴席に入った。

 被告人(身柄、拘置所)は、70歳前後だろうか、特徴的な容姿の男性だった。
 書記官の前に、証言台のほうを向いて小型のモニターが置かれ、壁の大型モニターも使い、そこに、たとえばこんな文字が出た。

裁判長「被告人は、証言台の椅子に座ってください」

 パソコンを使った筆談、なのだ。私は初めて見る!

 被告人は、話すことはできた。でっかい声で、質問に対する答えにならない不満、憤怒をぶつけた。

 検察官(若め男性)はスムーズに文字を出した。
 裁判長は誤変換をよくやり、文章の文字がよく戻るというか。

 弁護人(年配男性)が出した文章について被告人は、見えない旨を言った。
 文字が小さいのだ。
 そうして、驚いたことに、文字を大きくすることが弁護人はできないのだった。

 事務官(若め女性)がそばへ来て、文字部分をドラッグ、選択、メニューからフォントの大きさを選ぶ、というやり方を教えた。
 それをすべての質問でやるんかーい。
 おおもとの書式の選択で大きなフォントにしときゃいいじゃん、と私は思ったがしかし、私のワープロソフトは一太郎だ。弁護人のはWordだった。
 優秀有能な一太郎のようにはいかないのか、知らんけど。

 ←6月10日2時30分現在、週間INが402位。 ←夜更かし、ではない。前夜20時過ぎに寝て、起きたのです。

2023年6月 7日 (水)

金沢で清酒自販機を発見、最高!

Dsc_0011_20230607082101  雑誌原稿の締切りが重なるなか、ちょと御用があり石川県金沢市へ行った。

 久しぶりに金沢地裁でたっぷり傍聴しよう、と考え帰りの新幹線を遅くした。
 そしたらなんと、その日は刑事裁判ナシ! がーん、である。

 

 時間がだいぶ余った。
 宇都宮書店で新書を買い、読んだ。

 

 金沢駅の駅ビル2階のスーパーで、お惣菜3種を、味が混じってもいいですからと小さな容器1つに入れてもらい、アルコール飲料を買い、ちょと広い場所で読書しつつ喫食。
 あそこのお惣菜は、うまいねえ。

 

Dsc_0010  駅ビル内で軽く一杯ひっかけようか…。

 そうして発見したのが、この清酒自販機だ。
 100円または300円で、40cc、ちょおどええ。

 100円のを2杯飲んでしまった。うまかった。最高!
 この清酒自販機、裁判所にもあればいいのにぃ。ダメですか、ああそうですか、ですよね。

 ←6月7日8時20分現在、週間INが302位。

2023年6月 3日 (土)

ルフィ事件の勾留理由開示

2205197  6月2日(金)13時30分、東京高裁の506号法廷(傍聴席42席)で「殺人未遂」の控訴審判決があった。
 一審は懲役10年。ところがそのあと、共犯者らの裁判が意外な展開になり…。
 なので本件はどうなるのか、傍聴したい!

 

 他にも傍聴したいのがあり、私は10時30分頃に裁判所(東京高地簡裁合同庁舎)へ。
 例によって1階のタブレット開廷表をいろいろメモ、昼休みにスマホ検索した。

 同じ13時30分から、東京地裁の401号法廷(傍聴席20席)で「窃盗」の「勾留理由開示」があった。
 被疑者は女性名だ。万引き病か? なら私の守備範囲だ。どうしよう。

 念のため被疑者氏名でネット検索。なんと、ほら、あの“ルフィ事件”がらみで最近逮捕された女性がヒットした。
 こっ、これは傍聴しなければ!

 

 傍聴、した。
 傍聴人は15人ほどか。警察官と思しき男たちが多かった。

 私は勾留理由開示の裁判もだいぶ傍聴してきた。
 以下は刑事訴訟法。第60条、第3項まであるうち第1項まで。

第六十条 裁判所は、被告人が罪を犯したことを疑うに足りる相当な理由がある場合で、左の各号の一にあたるときは、これを勾留することができる。
 一 被告人が定まつた住居を有しないとき。
 二 被告人が罪証を隠滅すると疑うに足りる相当な理由があるとき。
 三 被告人が逃亡し又は逃亡すると疑うに足りる相当な理由があるとき。

 これを、もう少し長く、しかし漠然と述べるのが勾留理由開示であると、傍聴席からはハッキリわかる。
 なんだそれ、そんな漠然としたことが勾留の理由になるなら、誰だって勾留できるじゃん。
 ははあ、捜査側が勾留したいのでする、裁判所は追認する、少なくとも本件勾留はそういうことなんだな、とハッキリわかる。

 裁判所に対する信頼をひっくり返すことを、公開の法廷でやる、日本、勇気あるね。
 いやいや、これが報道されることはないし、「悪い奴は閉じ込めて出すな」が国民感情ってもんだろうから、ま、いいのかな。

 

 なーんて私は常々思っていたわけだが、今回は違った!
 弁護人(2人いるうち中堅男性のほう。ノーマスク)が、勾留理由開示のインチキ性を、よくとおる大きな声で、どっかん責め(攻め)たてたのだ。
 36分間もかかった。私の傍聴メモ(B5サイズ)は6ページちょいにわたった。
 こんなこと初めてだ。1ページ足らずで終わることもあるんだよ。

 でも今日はここまで。どう責め(攻め)たて、裁判官はどう応じたか、それに対し弁護人は…といったことはまたの機会に。
 ちょと事情があって、いま目茶苦茶忙しいのだ。申し訳ない。

 ちなみに本件被疑者は2019年11月に誘われてフィリピンへ旅行に。12月には帰る予定だった。
 ところが特殊詐欺のグループに捕まり、パスポートを奪われる等し、、、なのだそうだ。

 特殊詐欺は、高齢者だけじゃなく若者たち(ときに年配者)をも食いものにして栄える。
 高齢者と、使い捨ての末端者、両方がなければ特殊詐欺は成立しない。

 ←6月3日3時40分現在、週間INが502位。

2023年6月 1日 (木)

わし、帰る家がないんや

2205195-2  東京地裁(東京高地簡裁合同庁舎)の庁名板3事件、について2022年11月18日に書いた。

 その「1、朱墨事件」の被告人の、今度は議員会館の庁名板に墨汁をかけた事件、の控訴審判決の期日が5月31日(水)13時20分、東京高裁であった。
 忙しいんで私はパスしよう、と何度か決意したのち、ええいと思い切り、出かけた。
 簡単にご報告しよう。

 

 13時18分の時点で、傍聴席には公務員と思しき主に男たちが10人。

 被告人は身柄(拘置所)。白髪のスリムなお年寄りである。現在80歳だっけ。
 開廷前、被告人席で刑務官2人に挟まれ、体をねじって背後の弁護人にいろいろ言っていた。

被告人 「な、どないなってんねん…総理大臣…あれどうなっとんの…あんた何もしてへんねや…国選の弁護人はそんなんで金もろて…」

 裁判官3人が登壇。伊藤雅人裁判長が被告人に対し、判決を言い渡すから証言台のところに立つようにとうながした。

被告人 「いや判決って」

 被告人があれこれ言いだしたが、裁判長は制して言い渡した。

裁判長 「主文。本件控訴を棄却する。当審における未決勾留日数中、原判決の刑に満つるまでの分をその刑に算入する」

 おお~。原判決の言渡しは今年3月10日、拘留29日、未決10日算入だ。
 残る19日分も算入、拘留刑はすべて終えた扱いになったわけだ。
 ここまで2カ月と約20日間を経過している。裁判に必要な期間を2カ月間として、残る19日分を算入、ちょぉどええ。

 可罰的違法性はある、という判断を示し、言渡しは1分もかからなかったんじゃないかな。その間、被告人はいろいろ勝手にしゃべり続けた。

被告人 「ほな憲法違反、どうなってんの…上告上告って、ちゃんと審理できんのかいな…憲法37条違反、どうなってんねん」

 憲法第37条はこうだ。

第三十七条 すべて刑事事件においては、被告人は、公平な裁判所の迅速な公開裁判を受ける権利を有する。
② 刑事被告人は、すべての証人に対して審問する機会を充分に与へられ、又、公費で自己のために強制的手続により証人を求める権利を有する。
③ 刑事被告人は、いかなる場合にも、資格を有する弁護人を依頼することができる。被告人が自らこれを依頼することができないときは、国でこれを附する。

裁判長 「あなたの権利を告知してるから黙って聞きなさい」

 と上訴権の告知を終え、そのあと! びっくりなことを言った。

裁判長 「職権でコウリュウの取消しをしたいと思います。検察官、弁護人…」

 双方とも「然るべく」。
 ええっ、なにそれ、そんなシーン、初めて見ると思う! 取消しは拘留、勾留、どっち?

 

 言渡しを終えて裁判官3人は退廷。
 それから書記官(女性)が被告人のそばへ来て、何か書類を渡した。署名を求めたんだっけ。
 審理中に書証(見取り図とか)に丸印を書き入れたりしており、それについて署名を求めることはあるが、本件ではそういうことは一切ない。
 なんなの? コウリュウの取消しに関する書類? 上訴権に関係する書類?

 被告人に帰住先がないという話になった。
 検察官が保護施設への案内の書類を渡す、というシーンはなかった。

被告人 「私はね、今は帰る家がないんですわ…ないんや、大阪の地震でね…」
書記官 「(裁判所からの郵便物を)受け取る場所がないと、上告しても手続きが進まなくなるんです」
被告人 「家、世話してくれたらいい」
書記官 「裁判所はできません。弁護人さんと相談してください」

 でかい声を発し続ける被告人に対し、必要十分なことを淡々と粘り強く書記官は説明するのだった。
 けど被告人の思うようにはいかない。ついに被告人はこんなことを言った。

被告人 「またもいっかいおんなじような事件起こしていいってことか」

 書記官は穏やかに即答した。

書記官 「そんなことないです」

 書記官、いいね。裁判所でいちばん偉いのは書記官だと私は思いますとも、ええ。

 

 釈放は、いったん拘置所へ戻ってからになる。
 拘置所へのバスが出るまで、裁判所の地下の「仮監」で被告人は待つことになる。

被告人 「わしね、大阪…地震のとき…住むとこがないんや」

 などと言い続ける被告人を、刑務官2人が仮監へ連れていくことになった。
 そのとき刑務官が、ぎょぎょっ、被告人にカチャカチャと手錠をかけた!

 さっき職権で取り消したのは拘留刑であって、身柄の勾留は続くの?
 あるいは、刑務官は、つい、癖で、かけちゃいけない手錠をかけちゃったの?

 奥のドアへ去る際、被告人は、手錠の手で検察官の机をドーン!と叩き、検察官に対し「しっかりせーよ!」と言った。
 厳密には暴行罪が成立すると思うが、誰も何も言わなかった。

 ←6月1日4時30分現在、週間INが602位。

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