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2023年6月23日 (金)

性犯罪とかけて交通事故と解く、そのこころは

2301065  6月22日、「性犯罪者たちがじっと見ている」というのを私は当ブログに書いた。
 性犯罪者たちは具体的にこんなことをする、法的落ち度がないから警戒しなくていいということは全くない、よく警戒してほしい、と。

 

 書いてから偶然、同日付けの河北新報の記事を見つけた。タイトルは、

なぜ「自衛」を強調? 痴漢啓発の在り方とは 「薄着の季節は注意」に潜む無意識の偏見

 悪いのは性犯罪者である。被害女性に何ら落ち度はない。
 女性に注意を呼びかけると、被害女性に落ち度があったと解されかねない。
 ネット上の被害者叩きは激しい。女性に注意を呼びかけるのは慎重になる(いっそ控える)べき。

 

 そこだよ! と私は思う。

 傍聴席から見ていると、性犯罪者は女性を人間として見ていない(女性に人格を認めない)、女性は自分の思い通りになる愛玩物のように認識している、という傾向があるように思う。
 それを一般に「認知の歪み」というらしい。

 ネット上の被害者叩きをやる匿名男たちの中には、歪んだ認知の者が少なからずいるんじゃないか。
「可愛がってやったのに被害を訴え警察に通報するとは、けしからん」
 というものが胸の奥に潜んでいるのではないか。

 と私は思うがしかし、河北新報の当該記事の趣旨は、世間の“まともな人たち”に受け容れられやすいのだろうな、とも思う。
 被害女性に落ち度がないのはその通りだし。


 かくして女性たちは無防備な状態におかれる。性犯罪者たちには好都合、という構図を私は感じる。

 

 

 交通事故も同じかも。

 東京地裁の法廷へ出てくる「過失運転致死」「過失運転致傷」は、ほとんどが青信号の横断歩道上で起こっている。
 被害者に法的な落ち度は何らない。
 私は言い続けている。

「人間にうっかり不注意は付きものだ。ついうっかり赤信号を、また右左折時に横断中の歩行者を、見落とすことはあり得る。青信号の横断歩道は聖域じゃない。うっかり不注意な車が接近して来てないか、注意しよう!」

 現在のところ私の影響力は微少なので平気だが、もしも人気テレビ番組やなんかで言った日にゃ、

「注意を怠ったから事故被害に遭ったと被害者を責めるのか! 謝罪しろ、土下座しろ!」

 ともう大変なことになるだろう。
 警察はそんなこと絶対に言わない。

 かくして青信号の横断歩道上でいつまでも死傷事故が起こり続ける。延々と起こり続ける。

 

 青信号の横断歩道は聖域だ。歩行者の側に注意義務はない。
 性犯罪は犯罪者が悪い。女性の側が気をつける必要はない。
 よく似ていると私は思うのだ。

 ←6月23日4時50分現在、週間INが602位。

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コメント

ありがとうございます。おっしゃるとおりです。
「被害を受けないよう注意を」は被害者叩きを招くからと、注意の呼びかけをせず、結果、被害が起こり続ける、そういう構図をなんとかしたいです。

いじめられる側にも問題がある、それはもっぱらいじめ側、傍観者側の言い分でしょう。

いじめ、パワハラ等については、録音を、できれば録画を、と思います。ただしその録音録画で恐喝はしないように!

性的被害も交通事故も被害者に落ち度はありませんね。被害者たたきは絶対やめるべきだと思います。これは、いじめの問題も似ています。いじめられる側にも問題があるのではという人が必ずいます。

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