YouTube動画の削除請求
6月30日(金)、朝から裁判所へ。次々に傍聴したうち一部を。
「公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例違反」 控訴審判決
被告人は体調を崩したとかで不出頭。弁護人は3人。いちばん法壇寄りにはあの有名弁護士が。
寝室(被告人宅?)にカメラを仕掛けての盗撮。主文は控訴棄却。
珍しい争点だった。
被害女性は海外居住で、一時帰国の際に証人出廷することになったが、検察官に対し住所を明かすことを拒否し続けたという。
検察官に明かせば弁護人に伝わり、被告人に伝わってSNSなどで暴露されるおそれがあるから、と。
一審は被害女性の証言を得て被告人を有罪とした、それは違法だと弁護人は徹底的に争ったのだった。被告人は相当なお金持ちかと推察され。
「窃盗」 控訴審第1回
被告人は身柄(拘置所)。77歳。白髪まじりの、いかにもお婆ちゃんだ。
万引き病のあるあるパターン、万引きで執行猶予中の万引きにより実刑判決を受け、どうか再度の執行猶予を、のパターンだった。
弁護人 「あなた窃盗症…病院に1回も行ってない。なんで行かないの。前の裁判でもそんな話、出てたでしょ」
被告人 「やっぱり、おっくう、ていうか、ついつい…足がない、てのも、あって」
弁護人 「1回くらい行ったらどうですか」
被告人 「ハイ行きます」
弁護人 「あなた結局ね、またくり返して刑務所の中で死んでしまうと思いますよ。どう思います? そーなっていーんですか」
被告人 「刑務所で、死ぬ、ことは、やっぱり、嫌だし、ね、これから、残された、人生を、一生、懸命、つぐないながら…」
弁護人 「裁判官3人に誓えますか」
被告人 「ハイもう絶対やりません誓います」
治療が必要でも本人任せ、自己責任、国は刑務所(徹底した矯正教育を行なう矯正施設)へ送り込めば責任を果たしたことになる。刑務所を出た翌日、同じ店でまた万引きをしたお婆ちゃんもいたっけ。これでいいのだ。
次回判決、こういうのを見届けるのが私の社会的役割と、まあ、感じてます。
「削除等請求」 地裁民事 弁論(本人尋問)
原告は女性名、代理人のみ出頭。被告は男性名、本人のみ出頭。 ※この被告は正しい意味での被告であり、テレビ新聞が毎度誤っていう「被告」とは全く違う!
ネットの投稿を削除せよ、という事件かなと傍聴してみた。
「デンタルオフィスエックス」「歯科」という語が出てきた。あとで原告氏名でネット検索。「マウスピース矯正で追加提訴 請求総額は4・5億円規模に」と、これは6月6日付けの産経記事がヒットした。
被告はYouTuberかYouTuber的な人物らしい。その事件と関係があるのかどうか、公開した動画が問題になっているらしい。
こんなやり取りが出てきた。
裁判官 「今、動画は」
被告 「あの裁判の日に消しました。もう公開してません」
裁判官 「限定公開にまた戻したと」
被告 「はい」
動画からプリントアウトした紙(たぶん甲号証)を被告は持ち、原告代理人に言った。
被告 「なんでこれ知ってんですか」
原告側「URLをクリックしたら見れる。あなた拡散したから、いろんなとこに、これ残ってるんですよ」
被告 「……………」
今後の進行について原告被告それぞれと打ち合わせることになり、傍聴人(私のみ)は退廷を命じられた。
とりあえずここまでとしとこう。
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