被告人の身内が傍聴席できないあるあーる
ある日、東京地裁のある法廷(傍聴席20席)の開廷表はこうなっていた。
13時15分~13時30分、「詐欺、窃盗」、判決。
13時30分~14時00分、「詐欺、窃盗、電算機詐欺」、審理。
14時00分~15時00分、「傷害」、新件。
私は「傷害」の新件を傍聴しようと、13時37分頃に行った。
いちおうドアを開けてみた。傍聴席はぎっしり満席だった。制服の中学生諸君が多かった。
裁判所の傍聴席は、戦後間もない頃の仕様なのか、席の幅が狭い。ぎっしり感がある。
夏休みの傍聴人は、というか一般傍聴人の方々は、新件を好む。
「初めて傍聴するなら地裁の新件がいいよ」と広く伝わっているようだ。
確かにそれはいえる。ま、私なら「簡裁か地裁の新件がいいよ。高裁の判決も」とアドバイスするが。
審理の法廷が満席ってことは、ははあ、14時からの新件狙いもあり“3本立て”で観るつもりなのだな?
さっき、別の法廷(「道路交通法違反」の新件)の前には、42分前から20人近い行列があった。
この法廷は、12時30分頃から行列が出来始めたかも。
そうだとしても、2、3人は、審理が終わったら出る可能性がある。1人は出るでしょ。
なので私はドアそば1番に張り付いた。
やがて行列ができはじめた。13時43分頃、数えてみた。私を含め12人だ。
制服の中学生諸君が、これが終わったら国会とか皇居とか次の見学場所へ行く日程でない限り、12席が空くことはないだろう、わかんないけど。
などと思ううち、行列はどんどん伸びた。
そばの一般待合室に、中年の男女がいた。私が法廷前へ来たときから居たかと思う。
お2人は、行列が出来たのを見て、驚いたような、不安そうな…。
ははあ、14時からの「傷害」のお身内なのだな?
ドアそば1番に鞄を置いたまま、私は待合室のお2人に声をかけてみた。
やはりお身内だった。今日何時から裁判があると弁護人から聞き、来たのだという。
弁護人は裁判所に対し特別傍聴席、つまり取置席を申請しているのか。
していないらしい。あとで事務官とやり取りする様子から、申請はないとわかった。 ※申請する弁護人は珍しい。
身内が犯罪で捕まり、勾留され、裁判の法廷へ引き出される。いったいどうなるのか不安でいっぱい。
それで初めて裁判所へ来る人が、ぜんぜん関係ない人たちが行列をつくり、そこに並ばなければ身内が傍聴できないとは、夢にも思わないだろう。
ゆえに、身内が傍聴できない、それは東京地裁のあるある、あるある中(ちゅう)のあるある、アル中なのであるあーる!
私と身内(のうちお1人)と、どっちが傍聴すべきか、客観的に明らかだ。
私はドアそば1番を譲って去った。行列は20人を超えていた。
東京地裁、「夏休み、恐怖の傍聴席争奪戦争」、これは本当だ。
いずれは暴行、傷害事件が起こるだろうと私は見ている。
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