高級腕時計は「ルフィ」が海外でさばいてくれるので
「建造物侵入」、事件番号的に今年1月の起訴だ。
期日を重ねている。なんだろう。女子トイレ侵入か、女装しての女湯侵入か、気になる。
どんな事件かだけでも知りたい。次の期日を調べた。
そうして今日、それだけのために行ったわけ、東京地裁へ。 ※画像、広い道路(桜田通り)の向こう側に見えるのが東京高地簡裁合同庁舎だ。
ところが、な、ないっ!!!
その時刻、その法廷に開廷はあるが、知らない被告人氏名の「建造物侵入、窃盗、建造物損壊、建造物侵入未遂、詐欺」の審理なのだった。
期日を私が手帳に間違って記載したと、のちに判明した。んもぉ、ちゃんと書けよぅ💦
しょーがないのでその「建造物侵入、窃盗、建造物損壊、検察官未遂、詐欺」を傍聴した。
いやはやびっくり。メルマガをやってた頃なら、詳しいレポートを興奮のままに書いたろう。
ここでは、ものすごく簡潔に。
被告人は現在21歳。マスク装着だがなかなかの男前で、とにかくきっぱりハキハキしている。嘘のない、真っ直ぐな若者と見える。
特殊詐欺の受け子、出し子を18歳のときにやった。被害額は合計120万円。
19歳のとき、深夜に時計店、宝石店の戸締まりを破壊しての侵入盗2件をやった。被害額は1370万円相当。
少年院へ行けばチャラだ、との思いがあったという。
腕時計等は海外でさばけば捕まらない、「ルフィ」なる者が海外でさばいてくれると知り…。
本件被告人は、ルフィと電話でやりとりしたらしい。へえ~。
求刑は懲役6年。判決言渡しは9月。
こんな真っ直ぐな若者を、クズのたまり場というべき(らしい)刑務所に長く浸からせるのは良くない。刑務所の色に染める(規則や命令に従うだけの人格を育てる)のも…。
しかし、やったことがやったことだし、何より量刑相場は絶対だ。
被害弁償がまったく出来ておらず、見込みもない。判決が懲役4年まで下げたらびっくりだと思う。傍聴しなければ。
このあと2件だけ傍聴した。
「建造物侵入、窃盗(変更後の訴因 常習特殊窃盗)」と「建造物侵入、暴行、威力業務妨害」だ。
間違えて「建造物侵入」を傍聴しに行き、罪名に「建造物侵入」がある事件のみ3件傍聴したという、これは奇跡的な体験だと思う。
ちなみに今日の地裁刑事の開廷は22件、地裁民事の開廷は149件。
先週火曜は地裁刑事が67件、地裁民事が442件、水曜は地裁刑事が86件、地裁民事が398件だった。
遅くとも今週月曜から、夏期休暇の期間に突入したと推認できる。
今日は、親子連れと、若い女子の2人連れ、3人連れがやたら多かった。
女子学生は夏休みの始まりの時期に多く、男子学生は終わりの時期に多い、これは東京地裁の毎年のあるあるだ。
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