フォト
2024年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
無料ブログはココログ

« 2023年7月 | トップページ | 2023年9月 »

2023年8月の14件の記事

2023年8月31日 (木)

刑務官が陰茎を触った事件、民事訴訟に

 「東京拘置所 男性収容者が刑務官から下半身を触られる性被害「拘置所が適切な対応を取らず」国賠訴訟を提訴へ 東京地裁」と8月30日、TBS NEWS DIGが報じた。以下はその一部だ。

東京拘置所で男性収容者が男性の刑務官から下半身を触られる性暴力を受けた事件で、「拘置所が適切な対応を取らなかった」として、収容者が国に対し損害賠償を求める訴えを起こすことが分かりました。

訴えを起こすのは、東京拘置所に収容されている男性の被告(33)です。この男性収容者はおととし12月、20代の男性刑務官からズボンと下着を脱ぐよう指示されたうえ、食器口から手を差し入れられ、下半身を触られたということです。

男性刑務官はその後、特別公務員暴行陵虐罪で有罪判決が確定しています。

 その刑務官を被告人とする刑事裁判「特別公務員暴行陵虐」(東京地裁)の第1回公判を私は傍聴。メルマガ(当時)に「第2692号 東京拘置所の刑務官が被収容者の陰茎を露出させて触り」とレポートした。

 その号の編集後記で、東京地裁に対する爆破予告について、騒動をリアルレポート。

 

 「特別公務員暴行陵虐」の第2回公判(判決)も傍聴。
 さらに私は、その被害者、上掲ニュースでは「男性収容者」を被告人とする「強盗致傷、強盗未遂、詐欺、窃盗、住居侵入、強盗」(東京地裁、裁判員裁判)の判決も傍聴。
 2つの判決を「第2693号 あの特別公務員暴行陵虐の、なんと被害者の裁判も傍聴した!」でレポートした。

 「特別公務員暴行陵虐」は2022年11月9日、懲役1年6月、執行猶予4年。
 「強盗致傷、強盗未遂、詐欺、窃盗、住居侵入、強盗」は同年11月7日、懲役11年、未決600日算入。

 あそうそう、上掲ニュースにこんな部分がある。

訴えを起こすのは、東京拘置所に収容されている男性の被告(33)です。

 東京拘置所に収容されてるってことは、東京高裁に控訴して、まだ終わってないわけ?

 とすれば現在まだ「被告人」の立場なわけだ。
 民事の訴えを起こしたなら「原告」だ。「被告」は国、代表者法務大臣かな。

 ところが「被告人」でも「原告」でもなく「被告」と報じる。面白いよねえ。 ※TBSが特別おかしいんじゃない。これはテレビ・新聞の決まりなのだ。

 

2024年7月11日追記: ブログの残り容量がヤバイことになり、この記事の画像を削除しました。

2023年8月28日 (月)

そんなきれいな水を海へ捨てるって、もったいな!

 「トリチウム」「アルプス処理水」「水で薄めて海洋放出」、どれか今年の流行語大賞に選ばれそうだよね。
 私は「水で薄めて海洋放出」がいいな。

 

 環境省のWebサイトによれば、トリチウム濃度はWHOの飲料水基準の1/7以下だという。

 そんなきれいな水を、なんで海へ捨てるのさ。もったいない。
 ペットボトルに詰めて「日の丸印の福島安全水」「kamikaze Water」とか名付けて販売すればいいじゃん。

 大臣や原発推進議員や東電社長らが国会議事堂前に整列し、左手を腰に当て、安全水を一斉にぐびぐび飲み、YouTubeに出しましょうよ。100億視聴とか稼げますよ。
 環境省や経産省の会議や閣議などで、出席者に配るミニペットボトルは安全水、各省庁のウオーターサーバーは安全水、災害備蓄も安全水、そゆのをニュースでばんばん流したらいいじゃん。

 

 なぜそれをしない?

 トリチウム以外のさまざまなやばい核種は、規制基準値未満。基準値を1とした場合、やばい核種の合計は0.35だという。

 じつは0.35でも相当にやばく、WHOの飲料水基準どころじゃない、だから、安全なトリチウムの話だけ大々的に報道させてるのか?
 だとすれば、さすが日本の官僚、である。

 

 でも、そうだとしても、薄められるものは濃縮もできるでしょ。
 要するに“塩田の原理”でもって、水を蒸発させ、ヘドロとして残ったやつを、コンクリートで固めて保管するとか、少なくとも検討してもいいんじゃない?

 なんかねえ、トリチウムにだけ目を向けさせ、やたら海へ捨てたがる、怪しいよね。

 どこかの時点で誰か大物が「海に捨てるんぢゃ!」と決め、決めたらもう退かないという、単にそういう官僚体質なのかしら。

 なんにしても、この海洋投棄は長年にわたり続けるんだそうで、いずれきっと事故が、「想定外の放出」が起こるだろう。
 その前に、巨大地震で次のメルトダウンが起こるか。

 でも、この程度でいちいち絶望してちゃ日本人はやってられないんである。頑張っていきましょう。

 

2024年7月11日追記: ブログの残り容量がヤバイことになり、この記事の画像を削除しました。

2023年8月26日 (土)

寝そべったまますべてはプーチンに任せきり


 8月26日付けの日経新聞朝刊の1面のコラム「春秋」を紙の新聞で読んだ。

 ロシアで政権批判の筆をとり続けた記者、アンナ・ポリトコフスカヤ氏の日記「ロシアン・ダイアリー」(鍛原多恵子訳)は、暗殺や誘拐の話題にこと欠かない。人権活動家が拷問の末に殺される。プーチン氏の対抗馬のはずだった大統領選候補者が、唐突に失踪する。

 と始まり、ラストはこうだ。

 ソ連崩壊直後はまがりなりに民主政治を志向したロシアである。近年の逆回転ぶりに、ポリトコフスカヤ氏は国民へも厳しい目を向けていた。いわく、有権者は寝そべったまま。議論も熱意もない。「すべてはプーチンに任せきり」。思考停止が為政者の横暴を許すとすれば、民主主義を掲げる国々にも無関係の話ではない。

 2006年にアンナ・ポリトコフスカヤ氏はモスクワのアパートで射殺されたそうだ。

 

 寝そべったまま“御上(おかみ)”に任せきり、どこの国でも国民の大半はそんなもの、というこれは一種の定理ではないかと私は思っている。
 良い悪いじゃなく、人間はそもそもそんなもの、なのだろうと。

 

 日本の場合、「いくらなんでも、自民のヤリ放題は、もうダメでしょ」と、寝そべり続けてきた人たちが体を起こしたら、どうなるか。

 ハリー直伝の呪文、「ヤトウニマカセラレルカーナム」を唱えるまでもなく、票が散って、既存野党は惨敗。
 そうして、ひたすら派手なことを大声で攻撃的に言う、寝そべり層を面白がらせる、最凶最悪な者たちが大勝利。
 普通に考えてそうなるんじゃないですかね。

 でもね、んなことでいちいち絶望するようじゃ、人間社会を生きられないんである。
 だからどうした、俺は俺のやることをやる、あとは知らねーよ、そゆ感じ💨

 

2024年7月11日追記: ブログの残り容量がヤバイことになり、この記事の画像を削除しました。

2023年8月24日 (木)

右翼暴力団ではなく、子ども連れ去りがらみの!

 東京地裁。傍聴席20席の警備法廷を使い、傍聴券抽選、手荷物預かり、つまり厳重警備な「公務執行妨害」の新件があった。

 いったいなんだろ、予め被告人氏名でスマホ検索、するよね。したよ。
 あっ、右翼暴力団の事件か、なるほど! ただ、詳しくはスマホでは分からなかった。

 

 傍聴券抽選、当たり券は20枚。
 締切り5分ほど前に行き、私に配布された整理券は20番だった。
 ほか19人は、見た感じ、男子学生さん、夏休みの母子連れ、ほか女性たち…。
 右翼暴力団らしき男たちがいない。そっち方面の私服警察官らしき男たちもいない。あれっ?

 定員ぴったり。20人全員に傍聴券が、と思ったらぎりぎりで3人来て、抽選となった。
 5番、17番、19番が外れだった。ぎりぎりで来た21番、22番、23番は当たった。なんか理不尽な気がした。抽選ゆえ仕方ないのだが。

 

 被告人は非身柄。20歳代後半、シンプルにお洒落で長身で、髪を染め、イケメーン!
 右翼暴力団って今どきはこうなの?。

 

 若めの男性検察官が起訴状を読み上げた。

検察官 「平成5年(2023年)×月×日午後6時41分頃…××区…110番…応援…××署地域課…××××34歳…捜査車両に無断で乗り込もうとして制止され…その胸部を両手で突き飛ばす暴行を…」

 「応援」ってことは、ま、何か相当なもめ事があったらしい。
 被告人の認否(公訴事実に対する意見)は…。

被告人 「えーと、車に乗り込もうとしたってのが違う…発進しようとしたのを阻止するために、ドアを開けた…その際、腕をつかまれ、放してくれ…振り払った…そのこと…(警察官が)縁石につまづいて転倒したって話です」

 検察官の冒頭陳述を聞いて私は驚いた!
 右翼暴力団関係のスマホヒットは、全然関係なかったようだ。
 じゃあ、なんだったのか。

 1年ほど前、被告人の妻が子を連れて家を出た。
  子どもの連れ去りについての何か集まりで某氏と知り合った。

 今年×月×日、某氏の妻に対する民事訴訟を被告人は傍聴した。
 それからその妻の家へ(多数人で?)押しかけた。
 インタホンを鳴らしても妻が出なかったことから、子どもが誘拐されたと騒ぎ、110番通報した。

 某氏が妻宅の門扉を損壊し、警察官らが現行犯逮捕した。
 某氏を捜査車両に乗せようとしたところ、被告人が阻止しようとした。
 捜査車両の発進を阻止しようとした際、警察官の胸を突き飛ばし、門扉に衝突させた…。

 真実が何であれ、今回の裁判期日の厳重警備ぶりからして、外形的には相当な騒動があったと推察される。仲間たちが押しかけて騒ぐことを、裁判所は警戒したんじゃないか。

 

 検察官の請求書証、甲は1号証から9号証まで。
 弁護人は、甲1~8号証を不同意とした。甲9号証は、開示が月曜だったので検討が間に合わず、意見を留保。
 次回期日は追って指定となった。

 

 帰宅後、「実子連れ去り」でPC検索してみた。
 被告人氏名があるものはノーヒット。
 某氏の氏名(漢字は不明)でも検索してみたが、ノーヒットだった。
 ただ、「実子誘拐」「実子誘拐ビジネス」というのがたくさんヒットした。

 夫婦のうち、妻が、子を連れて、夫婦宅から逃げ出す、そりゃもういろんなケースがあるんだろうと思う。

 夫のDV(肉体的、精神的暴力)からの逃亡、避難、それがけっこうありそう。
 その場合、一般的にDV男の側に罪の意識などあるはずもなく、子を奪われた被害者として、甘美な被害者意識から、その妻を、妻の弁護士を、ときに仲間を集めて攻撃しまくる…。
 そういう面があるんじゃないかと、現時点で私は認識している。

 本件はどうなのか。全く違うものが見えてくるのか、これは追っかけて傍聴しよう。

2023年8月21日 (月)

検察官が立証に失敗した、ただそれだけです!

 最近、すごいのを傍聴した。

 第1回は2022年9月20日。気になっていたのだが、たまたま1度も傍聴できず、今年8月某日、論告・弁論の期日を傍聴した。

 

 罪名は「窃盗」。被告人は身柄(拘置所)。40歳代だろうか。
 同種懲役前科3犯。うち2犯は本件と累犯関係。
 釣具店で、ルアーを大量万引きして懲役1年。出所して約4カ月後…。

 都内某所の有名釣具店でルアーを大量万引き。
 すぐに近所の、やはり有名な中古釣具店へ行き、転売。
 店内の監視カメラ(通称防犯カメラ)等々により犯罪事実は明らかなんだという。
 求刑は懲役2年6月。

 

 すごかったのは、弁護人による最終弁論だ。
 なんというか、犯罪事実は明らかなんだけども、法律手続き上、検察官は立証に失敗していると、法廷中央、証言台のところに出てきて、ようくとおる大声で、ろうろうと語るのだった。
 そんな弁護人を、被告人が被告人席で、ぽかーん、という感じで見上げているのが印象的だった。

 弁護人は最後をこう結んだ。

弁護人 「最後に…弁護人には今回の事件の歴史的な(そう聞こえた)事実に興味ありません。検察官が立証に失敗した、ただそれだけです!」

 判決期日を決めるに当たり、こんなやりとりがあった。

裁判官 「10月×日…」
弁護人 「遠すぎませんか!」
裁判官 「検討をする…」
弁護人 「いいじゃないですか、無罪判決書けばいい!」

 

 私は審理の期日を1回も傍聴してない。今回の期日を傍聴しただけ、での率直な印象を言わせてもらえば、こんな弁護人、見たことない、双極性障害みたいなやつの、ハイな時期なのでは? もしそうだとすれば、ローな時期に自殺へ傾かないか、心配だ…。

 まさか、そんな、外れだよね、と思いつつ、率直な印象を記録する、そのやり方なのだ、私の場合。
 審理が始まれば人定質問で被告人の年齢は分かるんだけども、入廷したときの見た目の年齢を、私は記録する、外れることもある、そゆこと。

 10月の判決を傍聴しよう。

2023年8月19日 (土)

大麻と覚醒罪、この10年でどう変わった

 交通違反マニアから私は出発した。
 2000年から開示請求マニアになり、ちょとデータ好きになった。
 その後に、裁判傍聴マニアになった。

 そんな経緯もあり、交通違反以外の刑事事件についても、すぐデータに当たりたくなってしまう

 

 「大麻所持容疑で逮捕 東京五輪強化選手を不起訴処分 東京地検」と8月17日付けテレ朝news。こうある。

 東京オリンピックでスケートボードの強化選手に選ばれた23歳の男性は去年11月、川崎市にある自宅で大麻を所持した大麻取締法違反の疑いで警視庁に逮捕されました。
 東京地検は今月17日付で男性を不起訴処分としました。
 理由について明らかにしていませんが、起訴猶予とみられます。

 

 2021年(現時点でそれが最新)の検察統計によれば、「大麻取締法違反」の既済人員は…。

 公判請求(正式な裁判への起訴)が3688人。
 略式命令請求はゼロ。なぜって罰金刑の選択肢がないから。懲役刑は略式では科せないから。

 不起訴は3719人。
 うち起訴猶予は1798人。嫌疑不十分は1796人、嫌疑なしは5人。

 

 比較のため「覚醒剤取締法違反」も見てみよう。

 そっちの公判請求は9505人。略式はゼロ。
 不起訴は3101人。
 うち起訴猶予は962人。嫌疑不十分は1831人、嫌疑なしはゼロ。

 

 近年、「大麻取締法違反」の検挙が増えているという。
 2011年のデータも見てみよう。以下、分かりやすいよう、丸カッコ内に2021年のデータを「→」付きで。

 2011年の公判請求は1444人(→3688人)。
 不起訴は1085人(→3719人)。
 うち起訴猶予は677人。嫌疑不十分は365人、嫌疑なしは1人。

 なんと、この10年間で大麻の公判請求は約2.6倍に増えてる。

 「ドイツで大麻合法化向けて閣議決定 闇市場取引や犯罪の抑止狙う」と、同じく8月17日付けテレ朝news。
 世界がこういう流れにあるなか、医療用の大麻まで明文で禁止する我が国としては、厳しい取締りと処罰へ邁進する、日本らしいっちゃらしいか。いろんな国があるのだ。

 

 ついでに2011年の「覚せい剤取締法違反」も見てみる。 ※当時は「覚せい剤」だった。
 公判請求は1万6193人(→9505人)。
 不起訴は3257人(→3101人)。
 うち起訴猶予は1138人。嫌疑不十分は1826人、嫌疑なしは3人。

 こっちはこの10年間でだいぶ減ったんだね。
 今どき覚醒罪をやるのは、昭和の年配者、本格の依存症者が中心、新規の客は減るばかり?

 とすれば密売人は、若い人たちに大麻を売る際、依存性が断然高くてリピーターになりやすく、金額も大きい覚醒剤を、使用しやすい錠剤で、おまけとして付ける、あり得る話かと思う。

 大麻って、世界では合法化の方向らしい、かえって体に良かったりするらしいよ、なんてことで、いっぺん試してみたい、と思う方もおいでだろう。
 あのね、政府を批判すれば殺される国もあるんだよ。理不尽だと言ってもどうしようもない。
 同様に、大麻は日本ではダメ絶対ダメ、そこ、肝に銘じてほしい!

 

 

2024年7月11日追記: ブログの残り容量がヤバイことになり、この記事の画像を削除しました。

2023年8月17日 (木)

ダニ捕りシート、驚いたね!

 以前は毎日布団を干してたもんだが、今年の夏はあまり干してない。
 シーツ(霊感もとい冷感シーツとかいうやつ)も、3、4日洗濯しなかったりする。

 しかし! ダニに食われない。
 そんなずぼらなことをしてたら、去年だったら、何カ所も間違いなく食われたろうに、今年はぜんぜん食われない。
 なぜっ?

 

 梅雨前だっけ、ドラグストアをぶらぶらするうち、ダニとり何ちゃらが特売になってるのを見つけた。
 へえ、と手に取った。
 試しに買ってみた、特売だったので。 ←あんたは特売に弱いよねえ(笑)。

 箱から出してみた。
 黒っぽい、薄っぺらい、小さなシートだ。
 人体に有害な薬剤は一切使ってないという。なんかペット用クッキーみたいな臭いがする。

 試しに何枚かシーツの下に入れてみた。

 さあ、それからである、全くダニに食われない。びっくりした。
 世の中いろんなことがあるもんだ。

2023年8月15日 (火)

届いたのは戦死の報せだった

 8月、お盆で帰省したとき、母親からよく聞いたもんだ。

 1945年、母親が少女の頃、いわおさん(臼淵磐大尉)の妹さんが母親の家(能登半島の山奥)へ疎開していた。親戚なのだ。
 妹さんは類い希なる美しき少女だったという。

 ある日、妹さん宛てに電報か何か届いた。
 見るや、妹さんはそれを握ったまま、たーっと駆けだした。
 どうしたんやろ、母親は見ていたそうだ。

 妹さんは、田んぼの向こうの川のところまで駆け、そこに長く立ち尽くしていたという、長く。
 届いたのは、兄さんの戦死の報せだった。

 

 母親(当時は女学校の少女。「みっちゃん」と呼ばれていた)は、輪島市の軍需工場へ動員されていた。戦闘機のなんだっけ部品をつくっていた。

 8月15日、みっちゃんは軍需工場で「玉音放送」を聴いた。
 作業はなくなり、みな帰宅することに。

 帰宅すると、大勢が待ち構えていた。
 家にラジオがあり、大事な放送があるというのでみんな集まって聴いたが、感度が悪いうえ言葉が難しく、よく意味がわからんかった、みっちゃんならわかるはずや、と。

 日本は無条件降伏したのだと伝えると…。

 みんな叫んで泣き伏し、「うそや!」と言う者もいたそうだ。

 そんなみっちゃんも、何年か前に亡くなった。
 死んでいった人たちを、思い出す、お盆。

 

2024年7月11日追記: ブログの残り容量がヤバイことになり、この記事の画像を削除しました。

2023年8月13日 (日)

そこまで整えられたら、な話

 紙の新聞は良い。
 興味のないこともついちらっと見てしまう。

 8月6日付けの日経新聞朝刊、Scienceのページに「消えた雄遺伝子、代役で生殖」「人でも『可能性』、男女比崩れる」との記事があった。
 その冒頭はこうだ。

 人の男性を決める性染色体が500万年後には消滅する」。この学説が約20年前に登場すると社会を驚かせたが…。

 ごご、500万年後? 驚く驚かないじゃないでしょ、ぽかーん、でしょ。
 いやいや、そういう研究も大事なんだよね、きっと。

 

 7月31日付けの夕刊、一面トップにこんな大見出しが。

地球「12万年ぶり暑さ」 7月平均気温、温暖化の警鐘 古気候学者

 大気中のCO2がここまで高いのは350万年ぶりだそうだ。
 なんかよく分かりませんけど、そんな時代になってきたんだねえ。

 ちなみに私が初めて独りで観た映画は『恐竜100万年』『サムライ』『続・さすらいの一匹狼』の3本立て、170円だったか。

 遠くの八百屋へ、自転車でお買い物に出かけた。
 暑い。昭和の暑さじゃない。12万年ぶりの暑さなのだ。

 強烈な日差しの下を自転車で走ってたら、珍しいものに遭遇した。
 歩道に一定間隔で植えられた低木の、そのたっぷりの葉っぱが、ちょと茶色がかってしわしわになっているのだ。
 枯れかけてる? だとしたら可哀想。

 自転車の前カゴにちょうど、空のペットボトル(4リットル)があった。
 そばに広い公園があり、見やれば、水飲み場というのかそういうのがあった。

 えーっ。

 もうね、そこまで整えられちゃったらね、どうしようもないですわ。
 こういうとき、私は逆らわないことにしている。
 水飲み場へ何往復かし、一帯の低木7本の根本にどばどば水をかけた。

 そんなこともあるよね~。

 

 ゆっとくけどこれ、オカルトでもスピリチュアルでもない。普通に「そんなこともあるよね~」のひとつにすぎないので。

2023年8月11日 (金)

「7 検疫保留中のメールを受しました!」

 新手(あらて)の詐欺メールを発見!
 差出人はこう。

サポートセンター<info@breist.com>

 「breist」って何か、よく分かんないんだけど、なんかそれっぽいじゃないか。
 メールの件名はこうだ。

7 検疫保留中のメールを受しました!

 「検疫保留中」、なんだ?
 「受しました」、ありゃりゃ。

 で、本文はこうだ。以下、メルアドを一部変えた。

こんにちは r-chang@fb3.soーnet. ne. jp

08月07日に、メールボックスの同期が失敗し、7つの受信メッセージが返されました。

返されたメッセージを取得するには、以下のメールボックスを同期してください

 
ありがとうございました
Copyright (C) CORPORATION All rights reserved

 

 簡潔な中にも突っ込みどころが複数ある(笑)。

 でも、私はね、突っ込みどころをいちいち検討して詐欺メールと判断したんじゃない。
 詐欺メールじゃないと判断できる、特別な事情、そゆのがあるメール以外、すべて詐欺メールと認めるんである。
 そのうえで、今回のは、分かりやすい詐欺メール、だけども新手だ、ほほう、ということで今回ご紹介した次第。

 当たり前だけど、詐欺師もいろいろ工夫をこらして頑張ってる、私も頑張らなきゃ、ほんとそう思います。

 ←8月11日2時50分現在、週間INが602位。

 午前2時50分、宵っ張りなわけじゃない。22時頃に寝て、2時過ぎに起きたのだ。
 前立腺肥大症の者として、4時間ぐっすり眠れることはあんまりない。昨日夜明け前に有酸素散歩をした。あれが効いたか。

2023年8月 9日 (水)

アルコールを「感知」か「検知」か!

 このブログ「今井亮一の交通違反バカ一代(いちだい)」は2006年2月4日スタートだ。

 アクセスカウンターの数字は当時、20万か30万だったような記憶。
 現在、341万と3000に近い。ありがとうございます。

 

 以前はここにどんどん書き飛ばしていた交通違反・取り締まり方面のネタを、いつ頃からだっけ、もうちょっとちゃんと書いて、Web記事として発表できるようになった。
 その原稿料、当初は安かったが、今や何倍にもなった。ありがたいことです。

 

 今回、久しぶりにちらっと、道路交通法方面のことを。
 8月8日、東京新聞がこう報じた。

白ナンバー飲酒検査を義務化 12月1日から、警察庁
 警察庁は8日、自社の業務のために荷物を運ぶ「白ナンバー」の車を使う事業者に対する、アルコール検知器によるドライバーの飲酒検査を、12月1日から義務化すると正式決定した。改正道交法施行規則の関連規定を同日から施行する。
 2022年10月開始予定だったが、世界的な半導体不足の影響で検知器の供給が間に合わないとして、延期していた。
 今年6~7月に実施したパブリックコメント(意見公募)では、導入準備のため24年4月以降の開始を求める意見も寄せられた。警察庁は検知器メーカーでつくる団体や、義務化の対象となる事業者への調査で、今年12月までに十分な台数が供給される見通しだと判断した。

 「施行規則の関連規定」とは、道路交通法施行規則第9条の10をいうのだろう。
 第9条の10は、第1号から第9号まで掲げている。柱書(はしらがき)と、第6号と第7号のみを以下に。

(安全運転管理者の業務)
第九条の十 法第七十四条の三第二項の内閣府令で定める業務は、次に掲げるとおりとする。
 六 運転しようとする運転者及び運転を終了した運転者に対し、酒気帯びの有無について、当該運転者の状態を目視等で確認するほか、アルコール検知器(呼気に含まれるアルコールを検知する機器であつて、国家公安委員会が定めるものをいう。次号において同じ。)を用いて確認を行うこと。
 七 前号の規定による確認の内容を記録し、及びその記録を一年間保存し、並びにアルコール検知器を常時有効に保持すること。

 柱書にある法第74条の3第2項とは、道路交通法の以下だ。

 安全運転管理者は、自動車の安全な運転を確保するために必要な当該使用者の業務に従事する運転者に対して行う交通安全教育その他自動車の安全な運転に必要な業務(自動車の装置の整備に関する業務を除く。第七十五条の二の二第一項において同じ。)で内閣府令で定めるものを行わなければならない。

 

 「北川式呼気中アルコール感知器(PAC-400S)」の契約書等は手元にある。上掲画像はその一部だ。
 今回国家公安委員会が定めた「アルコール検知器」はどんなものか、知りたい。
 感知器じゃなく検知器なんだよ、知りたい知りたい!
 こうやって、交通違反マニアは日々ごちゃごちゃやっとるわけですよ。楽しいなあ(笑)。

 

 

2024年7月11日追記: ブログの残り容量がヤバイことになり、この記事の画像を削除しました。

2023年8月 8日 (火)

自転車に反則金、それ愚策では

2307103  過去にどんな記事を書いたか、どんどん遠くなってしまう。
 とりあえず、車雑誌『ドライバー』のWebサイトに書かせてもらったぶんのみ、記事のタイトルと日付を、ときどき当ブログに載せている。

 2019年12月分から2023年2月の途中まで → 2023年2月14日に
 2023年2月の途中から3月の途中まで → 2023年4月2日に。
 2023年3月末から5月始めまで → 2023年5月15日に
 2023年5月の途中から同月末まで → 2023年6月11日に

 今回は、6月の途中から8月の途中までを。

2023/08/07 テレビ・新聞が一斉報道した「自転車の違反に青切符」…違反者の特定は現状不可。ならどうする?

2023/07/29 プロゴルファーが北海道でスピード違反を否認、この先どうなる?

2023/07/16 免許不要の電動キックボードだから大丈夫…なわけない!酒気帯び運転でどうなる?

2023/06/30 新しい可搬式(移動式)オービス、日本無線「JMA-520」の取扱説明書を入手した!

2023/06/27 北海道には1つだけ!? 固定式オービス、全国の整備数は半減も「大阪は撮影枚数激増」

2023/06/19 人気俳優・永山絢斗さんは今後どうなる、東京地検の「月表」から予測

2023/06/14 なぜ千葉がダントツトップ? 可搬式(移動式)オービスの取り締まり都道府県別データを入手

 

 ちらっと言うとだ、2006年6月に「放置違反金」の制度がスタートした。
 放置違反金ってのは、違反者ではなく違反車両の持ち主から徴収する金銭ペナルティだ。
 不納付は刑事手続きへ、じゃなくて強制執行、預貯金の差押え等になる。

 放置違反金スタートの時点で、警察庁は、自転車の交通違反に「自転車違反金」をと動き始めた、そうとしか思えない理由がある。
 ところがぜんぜん進まず、2023年8月に突然「自転車に反則金」と発表した。

 17年間、わくわくどきどき見張ってきた私からすれば「えっ、なんで反則金?」なのである。
 この間の動きはどうもおかしい。
 おかしいといえば、可搬式オービス、である。
 自転車違反金のおかしな動きと、可搬式オービス、連動している、と考えるといろいろ辻褄が合う。

 だとすれば、自転車に反則金、押し通すかも。
 巨大市場を失っても、ひとつの失敗を認めない。失敗を認めずゴリ押しする、8月にふさわしい話題…。

 次はそれを書こうか、どうしよう。

※ 画像は白波のミニボトル5本セット。こういうの最高です! 以前、酒気帯び運転の被告人が「酒は白波しか飲まない。今回は運転するのでビールなどを飲んだ。飲んだうちに入らない」という趣旨を法廷で述べていた。きっぱりした男性だった。判決は普通に相場どおりの罰金刑だった。

 ←8月8日19時20分現在、週間INが502位。

2023年8月 5日 (土)

傍聴席からSNSに同時配信!

 「困ったちゃん」という語が存在したのは、半世紀ほど前だっけ、忘れた。

 「困ったちゃん」という語を用いるなら、たくさんの人間の中にはどうしても、10%か1%か割合は一概に言えないが、「困ったちゃん」がいる。
 裁判の傍聴人の中にもいる。

 

Screenshot-20230805-at-194118  7月7日、山陽新聞が「刑事裁判の音声がSNS同時配信 発信者は不明、岡山地裁」と報じた。記事はこうなっている。

 岡山地裁で5日に開かれた刑事裁判の法廷内の音声が、SNSで同時配信されていたことが7日、地裁への取材で分かった。配信した人物は特定できていない。裁判所の許可を得ずに裁判の内容の録音や放送をすることは刑事訴訟規則で禁止されており、地裁は「裁判への信頼を揺るがしかねず厳格に対処する。再発防止に努めたい」としている。

 地裁によると、配信されたのは詐欺罪などに問われた被告の初公判で、5日午後4時から開かれていた。同4時半ごろに裁判所への電話で、法廷内のやりとりがツイッターの音声サービス「スペース」に同時配信されているとの指摘があり、職員が実際のやりとりが流れていると確認した。

 刑法の「業務妨害」に当たるはず。直ちに110番通報し、刑事犯罪の捜査として、傍聴人のスマホを調べるとかできたはず。
 でも、しなかった。
 個々の裁判官にそんな判断権があるとは考えにくい。
 最高裁がこういう事態を想像もしていなかったんじゃないかな。
 お膝元の東京地裁において、傍聴席の傍聴人を傍聴席から撮影して5chにアップする者もいるのに。

 

 ま、それは措き、今後どうするか。

1、録音等を禁ずる刑事訴訟規則に罰則を設ける

 罰則が抑止力になるとか、そんなしょぼい話じゃない。罰則(刑事罰)があれば、強制捜査が可能になる。これはでかい。

2、すべての法廷内に妨害電波を流す

 少なくとも、今回のような同時配信は防げる。

3、すべての法廷前で、手荷物預かり&ハンディ金属探知機による検査

 各法廷前で、というのは無理だが…。
 階段および非常階段を封鎖し、法廷があるフロアのエレベーター前で、筆記具および貴重品以外の手荷物をすべて預かり、全身をハンディ金属探知機で厳重検査する。そうして初めて、傍聴させる。
 これがいちばん現実的かなと思う。個々の法廷前では、すでによくやってるし。

 ただ、そのために裁判所の有能な職員諸氏を終日張り付かせるは如何なものか。



 手荷物預かり&ハンディ金属探知機による検査(をされること)に習熟した傍聴マニアが、その検査等専門の会社を設立、そこに業務委託するってのはどうでしょうね。
 社長は、もちろん私だ。でも私は偉そうに出しゃばることを好まない。
 検査等の実務は社員らに任せ、私はあちこちの法廷の傍聴席で情報を集め、実務の向上を図ろう。
 社長は月給百万円ぐらいくれるの? いやそんなに遣い道がないから10万円でいいよ。残業代も辞退する。完璧だね、うん。

 ←8月5日20時30分現在、週間INが202位。この1週間に2人の方が猫のバナーをクリックしてくれったことだ。ありがとね~。

2023年8月 2日 (水)

特殊詐欺を支え続ける「他人事バイアス」

2308016  裁判傍聴マニア、裁判傍聴師として、こういう発信をしておかねばならぬだろうょと、ちょっと。

 

 「上半期の特殊詐欺認知件数9464件で過去10年最多に 被害額は193億円」と8月2日付けテレ朝news。
 長年にわたり報道され続け、注意喚起され続けているのに、なんで毎年毎年何百億円も騙し取られ続けるのか。

 いくつか大きな原因があるなかで、私としては「他人事バイアス」というものを、刑事裁判の傍聴席から感じる。

 特殊詐欺被害も、窃盗など他の犯罪被害も、色情犯罪の被害も、交通事故の被害も、飲酒交通事故の加害も、どんだけ報道されても、他人事なのである。
 いちいち自分の身にもいつ起こるか知れないとひりひりしていては、ストレスが大きい。
 その意味で「他人事バイアス」は必要な脳の働き、普通のことといえる。

 ゆえに、特殊詐欺の被害は普通に延々起こり続ける

 

 どうすればいい?
 「他人事」ではなく「自分事」に切り替えればいいんである。
 どうやって?

 詐欺グループ(かけ子)からの電話を録音して警察に渡したら×万円。
 受け子らしき者が住宅街を歩いているのを見つけて通報したら×万円。
 携帯電話で通話しながら銀行ATMを操作しているお年寄りを見つけ、送金を未然に防いだら×万円。
 コンビニで高額プリペイドカードを買おうとしているお年寄りを見つけ、通報したら×万円。

 詐欺メールを所定のフォームで警察に送ったら1件×円。
 PCウイルス感染詐欺について同様に送ったら1件×円。

 いわば懸賞金制度により、自分事として捉えてもらうのである。

 

 お年寄り諸姉(諸兄。以下諸姉)が、電話がかかってくると目を輝かす。
 「あんた、録音オッケー?」「オッケー!」。

 受け子を探して住宅街を、多数の諸姉が散歩しまくる。銀行をコンビニを諸姉が見張る。

「なかなかいないわねえ」
「聞いた? 〇丁目の奥さん、間違えて空き巣(空き巣ねらい)を見つけたんだって」
「えー、ほんと?」

 生き甲斐を得て歩き回り、健康寿命がのびて医療費大幅減、なんてね。 

 もちろん、危ない橋をわたって殺されたら困る。
 住宅街を歩き回って熱中症で倒れたら困る。
 そのへんの手当ては、もちろんしましょう。

 特殊詐欺の被害総額は劇的に減ると私は思うんですけどね。

 

 しかし、それで引っ込むような特殊詐欺グループではあるまい。
 スマホ(イヤホン)で操るリモート強盗、リモート誘拐へと“転進”し、今よりもっとやばいことになるかも。

 じゃあどうするか。今回はここまで。

 ←8月2日18時40分現在、週間INが302位。

« 2023年7月 | トップページ | 2023年9月 »