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2023年8月24日 (木)

右翼暴力団ではなく、子ども連れ去りがらみの!

 東京地裁。傍聴席20席の警備法廷を使い、傍聴券抽選、手荷物預かり、つまり厳重警備な「公務執行妨害」の新件があった。

 いったいなんだろ、予め被告人氏名でスマホ検索、するよね。したよ。
 あっ、右翼暴力団の事件か、なるほど! ただ、詳しくはスマホでは分からなかった。

 

 傍聴券抽選、当たり券は20枚。
 締切り5分ほど前に行き、私に配布された整理券は20番だった。
 ほか19人は、見た感じ、男子学生さん、夏休みの母子連れ、ほか女性たち…。
 右翼暴力団らしき男たちがいない。そっち方面の私服警察官らしき男たちもいない。あれっ?

 定員ぴったり。20人全員に傍聴券が、と思ったらぎりぎりで3人来て、抽選となった。
 5番、17番、19番が外れだった。ぎりぎりで来た21番、22番、23番は当たった。なんか理不尽な気がした。抽選ゆえ仕方ないのだが。

 

 被告人は非身柄。20歳代後半、シンプルにお洒落で長身で、髪を染め、イケメーン!
 右翼暴力団って今どきはこうなの?。

 

 若めの男性検察官が起訴状を読み上げた。

検察官 「平成5年(2023年)×月×日午後6時41分頃…××区…110番…応援…××署地域課…××××34歳…捜査車両に無断で乗り込もうとして制止され…その胸部を両手で突き飛ばす暴行を…」

 「応援」ってことは、ま、何か相当なもめ事があったらしい。
 被告人の認否(公訴事実に対する意見)は…。

被告人 「えーと、車に乗り込もうとしたってのが違う…発進しようとしたのを阻止するために、ドアを開けた…その際、腕をつかまれ、放してくれ…振り払った…そのこと…(警察官が)縁石につまづいて転倒したって話です」

 検察官の冒頭陳述を聞いて私は驚いた!
 右翼暴力団関係のスマホヒットは、全然関係なかったようだ。
 じゃあ、なんだったのか。

 1年ほど前、被告人の妻が子を連れて家を出た。
  子どもの連れ去りについての何か集まりで某氏と知り合った。

 今年×月×日、某氏の妻に対する民事訴訟を被告人は傍聴した。
 それからその妻の家へ(多数人で?)押しかけた。
 インタホンを鳴らしても妻が出なかったことから、子どもが誘拐されたと騒ぎ、110番通報した。

 某氏が妻宅の門扉を損壊し、警察官らが現行犯逮捕した。
 某氏を捜査車両に乗せようとしたところ、被告人が阻止しようとした。
 捜査車両の発進を阻止しようとした際、警察官の胸を突き飛ばし、門扉に衝突させた…。

 真実が何であれ、今回の裁判期日の厳重警備ぶりからして、外形的には相当な騒動があったと推察される。仲間たちが押しかけて騒ぐことを、裁判所は警戒したんじゃないか。

 

 検察官の請求書証、甲は1号証から9号証まで。
 弁護人は、甲1~8号証を不同意とした。甲9号証は、開示が月曜だったので検討が間に合わず、意見を留保。
 次回期日は追って指定となった。

 

 帰宅後、「実子連れ去り」でPC検索してみた。
 被告人氏名があるものはノーヒット。
 某氏の氏名(漢字は不明)でも検索してみたが、ノーヒットだった。
 ただ、「実子誘拐」「実子誘拐ビジネス」というのがたくさんヒットした。

 夫婦のうち、妻が、子を連れて、夫婦宅から逃げ出す、そりゃもういろんなケースがあるんだろうと思う。

 夫のDV(肉体的、精神的暴力)からの逃亡、避難、それがけっこうありそう。
 その場合、一般的にDV男の側に罪の意識などあるはずもなく、子を奪われた被害者として、甘美な被害者意識から、その妻を、妻の弁護士を、ときに仲間を集めて攻撃しまくる…。
 そういう面があるんじゃないかと、現時点で私は認識している。

 本件はどうなのか。全く違うものが見えてくるのか、これは追っかけて傍聴しよう。

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