傍聴席からSNSに同時配信!
「困ったちゃん」という語が存在したのは、半世紀ほど前だっけ、忘れた。
「困ったちゃん」という語を用いるなら、たくさんの人間の中にはどうしても、10%か1%か割合は一概に言えないが、「困ったちゃん」がいる。
裁判の傍聴人の中にもいる。
7月7日、山陽新聞が「刑事裁判の音声がSNS同時配信 発信者は不明、岡山地裁」と報じた。記事はこうなっている。
岡山地裁で5日に開かれた刑事裁判の法廷内の音声が、SNSで同時配信されていたことが7日、地裁への取材で分かった。配信した人物は特定できていない。裁判所の許可を得ずに裁判の内容の録音や放送をすることは刑事訴訟規則で禁止されており、地裁は「裁判への信頼を揺るがしかねず厳格に対処する。再発防止に努めたい」としている。
地裁によると、配信されたのは詐欺罪などに問われた被告の初公判で、5日午後4時から開かれていた。同4時半ごろに裁判所への電話で、法廷内のやりとりがツイッターの音声サービス「スペース」に同時配信されているとの指摘があり、職員が実際のやりとりが流れていると確認した。
刑法の「業務妨害」に当たるはず。直ちに110番通報し、刑事犯罪の捜査として、傍聴人のスマホを調べるとかできたはず。
でも、しなかった。
個々の裁判官にそんな判断権があるとは考えにくい。
最高裁がこういう事態を想像もしていなかったんじゃないかな。
お膝元の東京地裁において、傍聴席の傍聴人を傍聴席から撮影して5chにアップする者もいるのに。
ま、それは措き、今後どうするか。
1、録音等を禁ずる刑事訴訟規則に罰則を設ける
罰則が抑止力になるとか、そんなしょぼい話じゃない。罰則(刑事罰)があれば、強制捜査が可能になる。これはでかい。
2、すべての法廷内に妨害電波を流す
少なくとも、今回のような同時配信は防げる。
3、すべての法廷前で、手荷物預かり&ハンディ金属探知機による検査
各法廷前で、というのは無理だが…。
階段および非常階段を封鎖し、法廷があるフロアのエレベーター前で、筆記具および貴重品以外の手荷物をすべて預かり、全身をハンディ金属探知機で厳重検査する。そうして初めて、傍聴させる。
これがいちばん現実的かなと思う。個々の法廷前では、すでによくやってるし。
ただ、そのために裁判所の有能な職員諸氏を終日張り付かせるは如何なものか。
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