知財高裁へ初めて行った件!
東京地裁の八王子支部が、立川市へ引っ越して立川支部となったのは、いつだっけ。
私が初めて立川支部へ行ったのは、だいぶ何年も経ってから、2016年1月だった。
確かあのとき、深野英一裁判官が「覚せい剤取締法違反」で、すげえ無罪をやってのけたのだ。
東京都目黒区中目黒に、東京の知財高裁の新庁舎が誕生したのは、2022年10月らしい。
2023年10月23日、私は初めてその知財高裁へ行った。
東急東横線、中目黒駅(渋谷から急行で1駅)で降り、山手通り内回り側の歩道を南下、駒沢通りとの交差点を過ぎて、コンビニの角を左折…。
東京の幹線道路のひとつ、山手通りのあの付近を、トラックでもオートバイでもなく徒歩で今井が通行すると、かつて誰も想像すらできなかったろう。
人生の妙、である。
知財高裁の法廷階は、東京地裁(本庁)に比べると、天井が低い。無駄に権威ぶらない設計、といえるか。
とことんきれいで、ほぼ無人。本庁慣れしたマニアから見て、素晴らしい!
法廷内は、黒とグレーと淡い木材色で統一されてるんだね。お見事だ。
傍聴席の椅子の感じも良い。本庁に比べて席幅が若干広いように感じる。
この日、私の狙いは、原告:三宅勝久、被告:株式会社朝日新聞出版、「著作権侵害損害賠償請求事件」の第1回弁論期日だ。
傍聴席は、4席×4列×3島=48席。
法壇の両端と、右陪席の背後辺りと、合計3つの大きなテレビモニターがあった。
今回の裁判は…。
「大学教授の著書「著作権侵害」にあたらず「26か所の対比表」提出ジャーナリストの訴え棄却」と2022年2月25日付け弁護士JPニュース。
この事件の控訴審かと思いきや、事件番号は「令和5年(ワ)第70559号」。ワは地裁の通常訴訟事件だ。どゆこと?
「知財高裁」という語に私は騙されていた。この庁舎は、「ビジネスコート」といってビジネス系の通常訴訟事件もやるんだね。
その証拠に、というか、「発信者情報開示請求」のワの事件が4件も入っていた。
4件とも、個人vs通信会社ではなく、企業vs通信会社またはそれ系だった。
三宅勝久さんの事件はどうだったか?
この裁判長、捌き方が、良い感じで、あったま良さそ! と感じられた。
私にはとてもマネできない。能力の差ってあるんだなあと。
事件の中身については、どうも上掲弁護士JPニュースと同じ内容のように思われた。
じつは私は、よくわからないまま、この機会に知財高裁へ、ほとんどそれだけで来たのだ。三宅さん、申し訳ないです~。
それが終わって隣の法廷で、ワの「損害賠償請求事件」の尋問の期日を傍聴した。
会社の金を使い込んでいた者が、同業の別会社を興し、もとの会社の幹部10数名を一斉に引き抜いた、という事件らしかった。
1階の、広くて無人のフロアに、本庁とはまた異なるタイプのタブレット開廷表が何台もあった。
この庁舎の裁判の事件番号は、5桁の頭の桁が7、らしい…。
帰りは別の道を、できるだけ目黒川に沿う道を、歩いた。
途中、何かのアイドルと思しき女性数人の、撮影が行われていた。
アイドルオタクを集めての撮影会ではなく、仕事の撮影と思われた。
知財高裁、あんだけスカスカなんだから、本庁の脱税事件をみんな持っていけばいいじゃん? と思う。
すでにだいぶ移行してるのかどうか、申し訳ない、不知だ。 ※不知=民事裁判用語。
特殊詐欺の専門部、なんてあってもいいと思う。
中目黒駅から、横浜地裁へ行くか、東京地裁へ行くか、そんな考えを振り切って帰ることに私は成功した。
ただ、乗換の渋谷で、生ビール、ハイボール、酎ハイ、160円という居酒屋に引っかかってしまった。真っ昼間から。
結論としては、うーん、失敗だったかな。
でも、失敗を重ねて我々は大人になるのだ、間違いない。
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