警備法廷で合議の「公務執行妨害」って!
12月25日(月)、東京地裁の刑事部は、1階のタブレット開廷表によれば、なんと113件も開廷があった。
普段は55件、プラスマイナス10件って感じだろうか。80件を超えると「うわ!」となる。
113件は驚きの数だ。
年末なので判決期日が集中するのはわかるが、それにしても。
特殊な背景事情があったんだろうか。
「公務執行妨害」の新件あり。
被告人氏名でスマホ検索、2010年の逮捕報道がヒットした。派遣切りで頭にきてキャバクラで無銭豪遊したとか。
でも今回のは429号法廷(38席の警備法廷)で、合議だ。うむむぅ、傍聴せずにおられよか。傍聴した。
始まる時点で傍聴人は7人。阿曽山大噴火さんも。
ガラガラの傍聴席の前にバー(木の柵)がある。
その向こう側に長机Aを置き、その向こう側に黒いベンチを長く置き、その向こう側に長机Bが。
ははあ、通常の被告人席(弁護人席の前)ではなく、傍聴席を背にしたあのベンチに座らせ、長机Bで挟んで動けなくするんだな? だいぶ暴れることが予想されるんだな?
間もなく、手錠・腰縄の被告人(身柄、拘置所)が入廷した。服装は、例の官給品のスエット上下だ。
同行の刑務官は通常2人のところ、なんと6人!
1人は隊長らしく傍聴席へ下がり、残る5人が被告人の左右に2人と3人、じーっと被告人を見据えている。こりゃ大変だ!
ベンチに座らせたまま手錠・腰縄を解き、座らせたまま人定質問がおこなわれた。
裁判長 「名前は何といいますか?」
被告人は無反応。終始、どのような問いかけにも無反応だった。
そんなのはどうってことない。無反応でも何か喚いても、テキパキと手続き(儀式)を進行させるのが裁判官の役割だ。
事件は、生活保護の申請に行った区役所で暴れた、というものだった。
検察冒陳(検察官の冒頭陳述)によれば、被告人は前科9犯。
上述の無銭豪遊(「詐欺」)は懲役2年だったらしい。未決算入は不明。
あとでわかった。私はその「詐欺」の控訴審判決を傍聴している。
その後、2016年1月14日確定、「建造物損壊」、懲役1年2月。
懲役2年の服役中に刑務所の保護室の壁板(へきばん)を損壊したのだという。
その後、年月日はメモしきれなかったが「器物損壊、公用文書毀棄」で懲役1年4月。
区役所で暴れて看板か何か「投げ落として損壊」し、何か書類を破いたそうだ。
その後、2022年3月28日確定、「暴行、器物損壊」、懲役1年10月。
これも区役所らしい。
最終刑の終了は2023年8月11日。
そして2023年10月4日、今回の「公務執行妨害」で現行犯逮捕されたのだ。
検察書証(被告人を有罪とするため検察官が用意した証拠書類)に対する弁護人の意見は…。
弁護人 「すべて不同意」
わお、戸籍の写しもですか~。
ま、被告人が完全黙秘だから、いちおうそういうことで手続きを進めざるを得ないんだろうね。
次回は1月下旬、実況見分調書を作成した警察官と、被害者と、目撃者、合計3人を尋問することと決め、13分間で閉廷。
被告人は無言のまま再び手錠・腰縄をつけられ、奧のドアへと去った。
あくまで喩えだが、多くの人間の脳には数億の細胞があり、一方、数個の細胞しかない人間もいる。
その細胞はどれも大きく強固で、反応するかしないか2つに1つ、反応するときは激しく反応する…みたいなものが傍聴席から見える、ような感じがするときがある。なに言ってっかわかんない? ですよね~💦
これ面白そう。買おう。
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