支援女性に好意を抱き強制性交等致傷
ちょっと時間が空いたので、もうダメかなあと思いつつ開廷15分前、東京地裁815号法廷(52席)へ。
すでに大行列!
法廷前の小廊下は、軽く60数人、たぶん70数人の大行列で埋まっていた。生徒さんのグループが多く見えた。
「殺人」(裁判員裁判)の判決があるのだ。
一瞥(いちべつ)して直ちに私は東京地裁531号法廷(52席)へ。
「殺人」と同時刻から、こっちは「強制性交等致傷」(裁判員裁判)の判決だ。
こっちの傍聴人はパラパラ程度だった。
あっちの大行列の後ろのほうの人、どうせ傍聴できないんだから、こっちへ来ればいいのに、とはしかし、初めて裁判を傍聴に来る人たちは、夢にも思わないのだろうなあ、世の中そんなことがいっぱいあるわけで。
「強制性交等致傷」の被告人は身柄(拘置所)。濃いめのグレーのジャージ上下。禿げめで坊主刈りで長身だ。年齢的には50歳前後だろうか。
目つき、悪っ! その目つきと姿勢、動作等に、なんというか、如何にも尋常ではないという印象を私は受けた。
裁判員が6人全員、男性だった。見た感じ20代から70代の、男ばっか。補充裁判員2人(書記官の隣に着席)もだ。
裁判官3人も男性。こんなところで“男祭り”とは。
法廷中央、証言台のところに被告人を立たせ、裁判長が主文を告げた。
裁判長 「主文。被告人を懲役8年に処する。未決勾留日数中320日をその刑に算入する」
参入が320日ってことは、1年以上も勾留されているわけだ。
いったい何をやったのか。
夜中に1人歩きの女性を尾行、後ろから襲いかかってそばの駐車場へ連れ込み、という事件かと私は思った。そういうのが多いので。
ところが!
被告人は軽度の精神遅滞…。
被害者(女性か)は、精神障害者の支援に従事しており、被告人を担当していた…。
被告人は被害者に好意を持ち、自殺未遂のことで相談したいと被害者を被告人方へ呼び出し…。
交際を求めたが断られたことに一方的に腹を立て…。
アイスピックの先端を向けて「俺の言うことをきけ、死にたくなければ…」などと脅し、転倒させて馬乗りになり、首を絞め「殺すぞ、言うことをきけ」などと脅し…。
約1時間にわたって性交や口腔性交をし、被害者に全治まで約1カ月を要する陰部裂傷等の傷害を負わせた…。
なっ、なんだそれ!
被害者は心身が不調となって退職を余儀なくされ、今もなお通常の生活に戻れていないそうだ。
裁判長 「同種ではないが粗暴犯の前科がある…」
私は帰宅後、超絶マニアックデータを調べてみた。
2011年2月に東京高裁で、同姓同名の被告人の「傷害」の控訴審判決の期日あり。傍聴してない。
この被告人氏名でネット検索しても完全ノーヒットだ。
「軽度の精神遅滞」ゆえ匿名報道なのか。そう考えていろいろ検索してみたが、何も見つからなかった。
「殺人」のほうは「東京・北区の老人ホームで入所者(当時92)殺害 元職員(51)に懲役17年判決 東京地裁」(12月15日付けTBS NEWSDIG)などと報道されている。
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