山上徹也被告人の裁判、傍聴席は空席だらけ!?
奈良地裁へ私は、2015年に高速バスで何度か通った。警察官による“オービスもみ消し事件”を傍聴するために!
あれは凄い事件だった。報道されるはずのない(実際報道されなかった)とんでもない話が出てきた。
私はメルマガ(当時)で速報し、雑誌等でも書いた。
記者クラブの記者氏も多数傍聴したが、そこはスルーだった。警察の暗部を警察の発表なしに書くのはタブーなのだ。仕方がない。
だから、私が奈良へ通って書かなければ、あの凄い話は表へ――極めて小規模にとはいえ――出なかったわけだ。
どのジャンルにおいても、世の中そんなもんだと思う。
奈良地裁のその法廷(101号)は、裁判員裁判用で、傍聴席は70席だった。
安倍晋三元首相銃撃殺人の山上徹也被告人、の裁判員裁判も、70席のその法廷でやるんじゃないか。
記者クラブが10数席を予めとり、記者クラブ以外の報道機関にも少し割り当てられるかもしれない。
山上被告人の家族に、また被害者(安倍元首相)の遺族に、少し割り当てられるだろう。
残りが傍聴券抽選となる。さあ、たいへんだ!
東京なら、各テレビ番組、各週刊誌が、それぞれ多数(数十人から数百人)の“並び屋さん”を動員するはず。
テレビニュースで「裁判を傍聴しようと大勢が列をつくりました!」とか報じられるが、あれはほとんど並び屋さんだと、一般の方はご存じないでしょ。
バラエティ番組のスタジオ観覧者(の常連さんや希望者)を集めて割り振る、そういう業者が複数あり、1人2千円を払ったり、現金は払わないけどスタジオ観覧の優先権を与えるとか、そんな感じなんだと漏れ聞いた。
しかし今回は奈良だ。
大勢の並び屋さんを供給できる業者が、奈良にどれだけある?
大阪のおばちゃんたち、その日は空いてる芸人さんを動員して派遣する、そういうことになるのかな。
そうしてだ、山上被告人の裁判は、公訴事実に争いはなく、情状(量刑を左右する要素)の争いになるはず。
・被告人と統一教会との関係
・被害者と統一教会との関係
ここを弁護人側は徹底的に立証するに違いない。
統一教会にとって、また自民政権にとって、世間に知られたくないことががんがん出てくるに違いない。
公判前整理手続きは、そこんとこの攻防、検察官の徹底抵抗で長引くだろう。
検察官は、自民に貸しを作りたいとかを超え、被告人の刑を軽くする要素が出てくることに抵抗しなければならない。それは検察官の職務だ。
けれど、弁護人の立証を完全に封じるまではできないはず。
弁護人請求の証人が、統一教会との関係について、まだ世間に知られていないディープな裏側を証言しても、記者クラブメディア(大手のテレビ、新聞)は、突っ込んだことは報じない(報じられない)だろう。
全社ほぼ横並び、「ここまでなら良かろう」という表面的なことのみ報じるだろう。
記者クラブの加盟社である以上、そこは仕方がない。そういうもんなのだ。
なのに、10何席か傍聴席を取る、ある意味、ディープなことも報じられる者の傍聴を妨害していることになる。
妨害といえば、統一教会と、自民政権と、ほかに元首相を神とあがめたがる方面、彼らは、積極的に妨害したいだろう。
鈴木エイトさんや有田芳生さんの傍聴を、なんとか阻止したいだろう。
もしそうだとして、妨害のためにできる合法的な手段はあるか。
ある! 信者等に大動員をかけるのだ。
だが、傍聴券抽選に当たった信者等が、傍聴席に座ってディープな裏側を聞いてしまうのは、これはまずい。
よって、動員をかける側は言う。
「抽選に当たったら、当たり券を持って集合してください」
そうして、教団等の幹部が監視のため傍聴するのみとし、残りの当たり券は捨てる…。
メディアや警察などが、たとえば1人を確実に傍聴させるため100人を動員し、抽選で3枚当たり、残り2枚は捨てる。
そのため傍聴席に2席、空席ができる。
裁判所は、空席があっても、当たり券を持った者以外には傍聴させない、空席は放置、ということは普通にある。
山上被告人の裁判では、傍聴券抽選に軽く千人を超えて並んだのに、傍聴席は空席だらけ!
そうなる可能性を、熟練の傍聴マニアは今から妄想して震撼するのである。ワイルドだろぅ? ←あほんだら(笑)
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