日本の子どもたちの脳はどこまで壊れるか
「高校生のネット利用時間が初の6時間超え 10歳の65%が自分専用のスマホを持つ時代へ」と4月2日付けRKBオンライン。
思い出すのは、昨年6月24日に当ブログ記事「スマホはどこまで脳を壊すか」で言及した、あの新書である。
ブログ記事に私はこう書いた。
スマホに熱中する生徒は成績が落ちる、睡眠時間が削られるからだ、なんて言われるでしょ。
意外なことが実験から分かったという。
スマホを全く使用しない生徒群と、使用1時間未満(1日に。以下同)の生徒群とでは、どっちの成績が良いと思う?
これ、前者かと思いきや、断然後者なんだね。
後者は自分を律することができるから、の可能性が考えられるという。
1時間以上スマホを使用すると、全体に成績は下がっていく。
スマホを3時間以上使用する生徒は、どんだけ眠っても、3時間以上勉強しても、テストの成績が平均に届かない!
筋肉は鍛えれば強くなる。脳も同じ、使えば良くなる。
筋肉は、使わなければ衰える。脳も同じ、使わなければ衰える。
スマホ使用は、次々と刺激を受けているように見えて、じつは脳はあんまり働いてないんだという!
そういうことが、日本だけじゃなく世界の学者、研究者の各種実験により明らかになりつつあるらしい。
4月1日付けの日経新聞に、「ネットの平均利用時間(平日1日当たり、こども家庭庁調査)」が載っている。2023年度のデータはこうだ。
小学生(6~9歳) 2時間17分
小学生(10歳以上) 3時間46分
中学生 4時間42分
高校生 6時間14分
なんだそれーっ、ではある、が、これは止まらないだろうとも思う。
あらゆる商業活動がスマホにつながり、紐付けられ、一部の偏屈なお年寄り等をのぞけば、スマホなしに生活も人生もないといえるほどにスマホ社会だから。
その巨大な流れは、自民に政治献金とパー券を、官僚に天下りポストを、ふんだんに与えるだろうから。
思い出すのは、昔のSF小説『緑の石』だ。
なぜか私は読んだことがある。
人間社会の電子機器をすべて使用不能にしてしまう、そんな超強力電磁波か何かをどばどば放出する巨大隕石が、どんどん地球に接近してきて、最初は小さな混乱を、そして大混乱を、大々大混乱をもたらし、、、そんな話だったような遠い記憶だ。
山深くで電子機器なしに暮らす人が活躍するんだっけ、もうすっかり忘れたよぅ。
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