ぶっ飛び判決、首都高55キロ超過に懲役3月、執行猶予2年!
「オービス裁判、常軌を逸した求刑、なぜっ?」と3月25日に書いた。
首都高の50キロ制限の区間での、オービスによる超過55キロ(測定値105キロ)。
相場的には罰金8万円の事件だ。
真っ向争った。その場合、検察官は上限の10万円を求刑する、ということが、まれにある。
判決は、検察官の顔も立てて9万円だったり、相場を知らないのか10万円だったり、そんなのを私は傍聴してきた。
ところが本件の求刑は、なんとなんとなんと、懲役3月!
懲役3月は超過速度が80キロ台の相場、の求刑だ。
金額どころか刑種を超え、超過55キロで懲役3月って、いっくらなんでもぶっ飛び過ぎ、いわゆる“あたおか”ですか?
その判決を傍聴した。
東京地裁刑事第4部、811号法廷(傍聴席20席)、内山香奈裁判官はこう言い渡した。
裁判官 「主文、被告人を懲役3月に処する。この裁判が確定した日から2年間その刑の執行を猶予する」
どっかーん。
判決理由に、被告人の前科は出なかった。
飛び越えて重い刑に処するにあたり、前科があれば言わないはずがない。
私は辛抱たまらず、終わってから廊下で被告人氏に尋ねた。やっぱり前科はないという。
被告人氏には申し訳ないが、こんなぶっ飛んだのを傍聴できて、、、いや、あんまりはしゃがないように💦
そうして、この話はこれで終わらないんである。
その言渡しが13時42分に811号法廷で終わり、隣の810号法廷(52席)で14時から「過失運転致傷、道路交通法違反」の審理の期日があった。
同じ内山香奈裁判官で。
いろいろあって14時03分頃に私は法廷へ入った。
傍聴人は私1人。ま、そんなもんでしょ。
弁護人から被告人質問をやっていた。
自転車の飛び出しによる事故らしかった。
なんと! 被告人は自車両のドラレコの記録(SDカードかな)を警察に提出。
返却されたが、動画はすべて消えていた。
この裁判で、検察官がドラレコ動画を証拠請求し、法廷で再生した。
その動画は、肝心な部分が2、3分、抜けていたという!
内山香奈さん、この事件でも検察の追認をやるのか、あるいは…! 私はもう興味津々、これは追っかけねば!
うざい? 来んな?
でも、裁判が公開なのは、国民が司法を監視するためと、日本国憲法の全趣旨から解することができ、だから許してね~。
« 蟻1匹のため像を100頭連れてくる、その理由は! | トップページ | 安倍派の会計責任者が懲役求刑と予測する理由 »
「オービス(オービスⅢ)」カテゴリの記事
- 速度違反、「またかよ!」な話(2024.07.03)
- 最小限の証拠で有罪にするのが美しい司法だ?(2024.06.25)
- ぶっ飛び判決、首都高55キロ超過に懲役3月、執行猶予2年!(2024.05.08)
- 「道路交通法違反」3件、驚いた!(2023.09.28)
- 精神疾患に苦しむ被害者の弱みにつけ込んで(2023.03.03)
「交通事故」カテゴリの記事
- 交通事故じゃなく「交通殺人」「交通傷害」(2024.09.18)
- 同乗者らを盛り上げるため高速度で信号無視!(2024.08.14)
- イスラエル大使館へ突入事件、アクブレ踏み間違い事故で決着(2024.05.21)
- 東京地検(本庁)の公判請求に異変が?(2024.05.12)
- ぶっ飛び判決、首都高55キロ超過に懲役3月、執行猶予2年!(2024.05.08)
最近のコメント