高額賞金を約束して重い犯罪の実行を広く呼びかけ
「靖国神社」と大きく彫られた巨大石柱に、スリム長身な男が、立ち小便ともとれることをして、ポケットから何か取り出し、石柱に赤色系のおそらくはスプレー塗料で「toilet」と読み取れるものを描く、そんな動画がネットに出た。
右は私がみたやつのスクリーンショットだ。 ※当ブログ容量オーバーが判明。画像は削除。
罪名的には「器物損壊」(刑法第261条)か。「礼拝所不敬」(同第188条)にまで当たるとされるかどうか。
以下、この動画を「挑発動画」という。
左の画像は、「靖国神社の石柱に落書き 赤スプレーで「トイレ」意味する英語」と6月1日付けTBS NEWS DIGの、そのスクリーンショットだ。 ※これも削除。
挑発動画に煽られ、つまりその目論見にまんまと吊られ、やんちゃに吹き上がる者がきっと湧くはず、と私は思った。
しばらくして、右のようなTwitter(現X)投稿を発見。 ※削除。この中国人を捕まえ引き渡してくれた人に「かっちゃん」から500万円を支払うという、高須克弥氏明治の投稿だ。
「捕まえて」とは、有形力を行使して相手の行動の自由を奪うことをいうのだろう。
以下は刑事訴訟法だ。
第二百十三条 現行犯人は、何人でも、逮捕状なくしてこれを逮捕することができる。
本件「器物損壊」の行為者は、もう現行犯人とはいえないだろう。 ※ちなみに「何人」は「なんにん」ではなく「なんぴと」ですよ。
現行犯人じゃないのに、逮捕状の執行ではなしに逮捕行為をすれば、それ自体が犯罪に当たる。
以下は刑法だ。
第二百二十条 不法に人を逮捕し、又は監禁した者は、三月以上七年以下の懲役に処する。
有期懲役は「一月以上二十年以下」だ(刑法第12条)。つまり下限を3倍にしている。重い犯罪なのだ。
500万円もの高額の「賞金」を約束して、重い犯罪の実行を広く呼びかけている。
現時点で「懸賞金」は1000万円に引き上げられている。
日本には怖ろしい人がいることを、挑発動画は図らずもあぶり出した、つーことか。
そういえば、と思い出す方がおいでだろう。2018年12月、こんなニュースがあった。
靖国神社でぼや、横断幕も=中国籍の男を逮捕
東京都千代田区の靖国神社でぼやがあり、中国(香港)籍の男が建造物侵入容疑で逮捕された。公安部などによると、逮捕された郭紹傑容疑者(55)は同日朝、境内の参道に東条元首相の名前が書かれた筒状の紙のようなものを立てて火を付けた。その上で「南京大虐殺を忘れるな」と中国語で書かれた横断幕を手に持って近くに立ち、「打倒軍国主義」「日本は謝罪しろ」などと連呼したという。建物などに被害はなく、けが人もいなかった。(保釣行動委員会提供)【時事通信映像センター】
その中国人を被疑者とする「勾留理由開示」の裁判が東京地裁であり、私は傍聴した。
「愛国者」が押し寄せ大混乱?
いやあ、傍聴券抽選(当たり券10枚)で楽々定員割れだったようだ。まあ、そんなもんだ。
傍聴して私はメルマガで詳細にレポートした。第2193号「靖国神社で逮捕、中国人の勾留理由開示!」と第2194号「日本が我が国に来て沢山の人を殺しました」と、2号にわたって。
いま読み返した。へえ~、ほ~、だいぶ興味深い期日だった。
ま、とりあえずそんなことで。
※追記: 一般人が逮捕すること全般を「私人逮捕」というのではない。
一般人が刑訴法第213条により現行犯逮捕することを「私人逮捕」というのだ。
第213条によらない逮捕行為は、事件名が「逮捕」の犯罪(刑法第220条)だ。
罪名に「逮捕」の2文字がある刑事裁判も、けっこう私は傍聴した。
たとえば、特殊詐欺の現金の持ち逃げを図った男2人を、多数人で逮捕、監禁し、全裸にして互いの陰茎を口淫させ動画撮影、耳や鼻を切るなどした事件とか。
「逮捕」2文字だけの裁判も傍聴した。
紹介した仕事を無断で投げ出したことに腹を立て、結束バンドで公園の樹木に緊縛、立ち去ったという事件だった。
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