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2024年6月10日 (月)

刑事裁判の被告人は「被告」じゃない

 毎度説明を添えるのに疲れ、ここでハッキリ記しておくことに。

 

 刑事裁判は、

   検察官 vs 被告人

 民事裁判は、

    原告 vs 被告

 である。

 ところがメディアは必ず、

   刑事裁判の被告人 = 被告

 と報じる。
 書き手が正しく被告人と書いても、メディアのほうで「被告」と変更することもある。

 被告=犯罪者と、すっかり定着している。

 

裁判官 「では被告は答弁書を陳述…」
被告  「被告だと? 俺を犯罪者扱いするのかあっ!」

 民事の裁判で被告が激怒したと、いつから語り継がれているんだろう、有名な話だ。

 「被告人を被告とする、あれはなんとかならんもんですかね(笑)」と、定年退官して間もない元裁判官氏から私は言われたことがある、裁判所の1階フロアで。私も困ってるんですよぉ。

 

 被告人を被告とするのは、単なる省略、短縮ではない。
 被告という語は、全く別の意味の言葉として、別にしっかりあるのだ。
 被告人を被告と報じるのは、明らかな誤りだ。誤報だ。

 

 しかし、改まる気配はまったくない。
 なんとなんと、被告人に対し「被告は…」とぽろり言っちゃう刑事裁判官もたまにいる。驚くよね。

 現時点での見込みとしては、日本が存在する限り、この誤報は永遠に続くだろう。
 世の中、そんなもんだよと私は思う。べつに絶望とかじゃない。事実を現実を、まずはありのままに見る、それが大事だと思う。

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