刑事裁判の被告人は「被告」じゃない
毎度説明を添えるのに疲れ、ここでハッキリ記しておくことに。
刑事裁判は、
検察官 vs 被告人
民事裁判は、
原告 vs 被告
である。
ところがメディアは必ず、
刑事裁判の被告人 = 被告
と報じる。
書き手が正しく被告人と書いても、メディアのほうで「被告」と変更することもある。
被告=犯罪者と、すっかり定着している。
裁判官 「では被告は答弁書を陳述…」
被告 「被告だと? 俺を犯罪者扱いするのかあっ!」
民事の裁判で被告が激怒したと、いつから語り継がれているんだろう、有名な話だ。
「被告人を被告とする、あれはなんとかならんもんですかね(笑)」と、定年退官して間もない元裁判官氏から私は言われたことがある、裁判所の1階フロアで。
被告人を被告とするのは、単なる省略、短縮ではない。
被告という語は、全く別の意味の言葉として、別にしっかりあるのだ。
被告人を被告と報じるのは、明らかな誤りだ。誤報だ。
しかし、改まる気配はまったくない。
なんとなんと、被告人に対し「被告は…」とぽろり言っちゃう刑事裁判官もたまにいる。驚くよね。
現時点での見込みとしては、日本が存在する限り、この誤報は永遠に続くだろう。
世の中、そんなもんだよと私は思う。べつに絶望とかじゃない。事実を現実を、まずはありのままに見る、それが大事だと思う。
←6日10日21時30分現在、週間INが90で2位。雑誌2誌の締切原稿、やっと終わった。催促されたり泣きのメールを入れたり、少し痩せた。締切ダイエットだ。今夜はもう寝ます~。
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