国と利権と秤にかけりゃ、利権が重たい男の世界
昔、ってもう30年ぐらい前か、確かテレビ東京の、大前研一さんの番組に、交通違反・取締り専門のジャーナリストとして出演させてもらった。
ちょうど1994年のデータでいうと、当時は今より2千万人ほどか運転免許人口が少なく、取締りは今より2.3倍ほど多かった。私のような者にも出番がまわってくるわけだ。
また、当時はテレビも栄えていたというか、ギャラがめちゃめちゃよかった。びっくりした。
いや、あの番組だけが破格で、それは大前さんの考えによるのだと、あとでどこか別の局でか、聞いたような気が…。
その番組中で、今回この記事に述べる趣旨のことを、私は普通に言った。
そしたら! 石井苗子さんが、鼻にしわを寄せる感じで「はあ?」と発し、なんちうかちょっとモメてしまった(笑)。
私はいったい何を言ったのか…。
☕ 🍸 🍺
要するに、ものすごくシンプルに言うとだ、これをやったら社会は国民の暮らしは画期的によくなる、ということがあるとしよう。
ま、それを単に「良いこと」としよう。シンプルでしょ(笑)。
あなたの専門のジャンルにも、その種の良いことがあるんじゃないか。
しかし、その良いことをやると、自民のパー券を大量に買い、長年献金し、選挙のときは特別に裏金も出した、そういう企業、また業界が、困る。
一方、良いことをやる者たちは、パー券を買わない、献金も裏金も出さない。
良いことをやると、高級官僚たちの長年の天下り先が、困る。
一方、良いことをやる者たちは、天下りをとらない。
さあ、どうするっ?
良いことを、つまり社会も国民の暮らしも画期的によくなるほうをとるか、はたまた利権のほうをとるか、2つに1つ、どっちかを選ばねばならない。究極の選択だ。
そんな岐路に立たされれば、我が日本国は、間違いなく、良いことを捨てる、利権をとる。
政権を、天下りポストを捨ててまで、国民(結局愚かな大衆)の幸せを選択する、そんな馬鹿がいるはずがない。
その選択を、長年にわたり普通に重ねてきて、いまの日本国がある。
結局、日本国の衰退の本源、根幹はそこなのだ。
以上が私の考え、私見である。ま、試見といってもいいかも。
関連して、最近、すごいことが起こったようだと私は見ている。たとえばなしでいこう。
1、ある官庁が、巨大市場をつくろうとした。それ自体は悪いことじゃない。もっと早くやってもよかった。
2、その事業には特殊な、まあ、たとえていえば特殊な高性能アプリが必要だった。
3、ところが、そのアプリを唯一つくれる業者が、天下りをとらないとわかった。
4、官庁は、普通に天下りをとる業者になんとかアプリをつくらせようと頑張りに頑張った。が、どうにもこうにも駄目だった。
5、巨大市場は消えた。
もったいない! いやしかし、無理もなかったんじゃないか、とも私は想像する。
広く使用され高額な税金が支出されることになる重要なアプリについて、天下りを嫌う業者と契約するなんぞ霞が関の恥さらしだ、財務省は予算をつけんぞ! と怒られたとか?
また、その高性能なアプリを採用すると、これまで普及していた同種のアプリが馬鹿みたい見えて、すべて、天下りをとらない業者のアプリに置き換わってしまう、という問題もあるのだろう。
国の将来・国民の暮らしと、自民と官僚の利権、どっちが重いか、秤(はかり)にかけりゃ、利権が重たい男の世界。背中(せな)で吠えてる唐獅子牡丹。なんか妙なオチになっちまったよぅ。
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