病的窃盗、病的ギャンブル、摂食障害への対応!
9月14日(土)、「条件反射制御法学会 第13回学術集会」というのがある。
条件反射制御法、なにそれ? な方が多いだろう。
私は、もう何年前になるか、万引き病の女性の裁判で知った。
万引き病とは、私独自の呼び方だ。本人はどんなに万引きしたくないと思っても、まさに悪霊に取り憑かれたように万引きをやらかしてしまう、そういうビョーキだ。
一般には窃盗症とかクレプトマニアとかいう。
万引きで2回ほど罰金刑(だいたい20~40万円)を受け、それでも万引きをやって執行猶予付き懲役刑に、その猶予中にまた万引きをやって実刑判決をくらい、「どうか再度の執行猶予を」と(高裁へ)控訴し、その控訴審の途中でまた万引きをやらかす、刑務所へ堕ち、出所してすぐまた同じスーパーで万引きを…。
信じられないほど“念入り”な病者も、私が知る限りでさえ何人もいる。
病気なんだから、治療しなければならないんだが、検察も裁判官もそこはNoケアー、ひたすら量刑相場の階段を上らせるだけ、上りきったら何度でも刑務所へ落とすだけ。
この人たちもまた明らかにビョーキだな、と私は傍聴席で思う。
ある万引き病の女性の裁判に、独立行政法人国立病院機構 下総精神医療センターの平井愼二医師が証人出廷した。
その証言、条件反射制御法についての“講義”を聞いて(2事件で傍聴した)私は「なるほどぉー!」と、ま、大感動したのね。
専門家の貴重な講義をただで聴ける、傍聴マニアの役得というか。
平井医師は言わないけど、報道などから、あの有名芸能人、あの有名スポーツ選手の治療もやったでしょ、私はそうにらんでる。
それでだ、そんな条件反射制御法のイベントが9月14日にあるわけ。
平井医師の「ご挨拶」はこうだ。
当日のプログラムはこうだ。
非常ぉ~に興味深い、面白そう。
しかし! 私は行けない。リモートにも参加できない。
持病からくる特殊な生活習慣のせい、プラス、ちょっと自分的に追い詰められてることがありまして。
今週の裁判所行き、月曜は涙を飲んで断念、明日木曜も断念する予定。このブログもだいぶ何日も休んでしまった。
刑事弁護をやる弁護士さん、万引き病、違法薬物あるいは性犯罪の常習の方、またそのご家族の方、参加を考えてみたらいいと思いますよ。
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