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2024年10月の14件の記事

2024年10月31日 (木)

新宿歌舞伎町、20歳女性が時価8万円の財布に現金100万円

 ちょいと捜し物があり、伝説のメルマガを次々チェックしてる。
 捜し物とは関係ないが、第2584号「新宿歌舞伎町のホストクラブへ行く20歳女性を襲ってなんと100万円を!」(2021年10月26日号)にびっくりなのを発見した。完全に忘れてた。以下その一部を。

 

窃盗、建造物侵入、暴行」の第2回公判を傍聴した。

 被告人は非身柄(保釈中)。40代後半だ。くたびれた長袖ポロシャツを着て、サイドにライン入りの、これもくたびれたオーバーパンツ風のをはいている。

裁判官 「本日は、8月31日付け、3本目の起訴状を…」

 先の2本の起訴はこうだった。

・2020年6月、新宿区内のタピオカ専門店に無施錠の玄関ドアから侵入して現金6万5847円を窃取。
・2020年11月、新宿区歌舞伎町の某ビルのエレベーター内で○○さんから、現金8万円等が在中の財布1個、時価約4万円相当をひったくり窃取。

 そして3本目はこう。

・2021年5月、新宿区歌舞伎町の某ビルのエレベーター内で、20歳の女性に対し頭部に紙袋をかぶせる暴行を加え、女性が左手に持っていた現金100万円及びキャッシュカード等が在中の財布1個、時価約8万円相当をひったくり窃取。

 20歳の女性が財布に100万円って!
 どうやらそのビルにホストクラブがあり、ホスクラへ行く女性を被告人は狙ったらしい。うわお!

 財布の時価が4万円、8万円ってのも、すごいでしょ。ちなみに私は30代半ばまでか財布を持ったことがない。現金はジーンズのポケットにムキ出しで入れていた。複数枚の千円札を丸めて輪ゴムをかけたりしたなぁ。 ←遠い目をしてんじゃねーよっ。

 

 被告人の父親が証人出廷。被害額の約2倍を、さらには起訴外の被害分(2件かな)についても、父親が賠償したという。
 全額賠償すらない事件が多いのに、2倍って!

 求刑は懲役2年。直ちに判決、懲役2年、執行猶予4年、訴訟費用は不負担。てことは弁護人は国選なのだ。

 

 被害額の約2倍=約200万円は、すべてホストクラブへ吸い込まれてしまった、かもね。

2024年10月30日 (水)

4月初めに電車の遅延が目立つ理由

 伝説のメルマガの第2240号「最近流行の銀行カード詐欺と、チケット詐欺師の無免許運転」(2019年4月11日発行号)、その編集後記にこんなのを見つけた。
 季節外れだけど、来年4月までに何が起こるか分からない。見つけたときに転記しておく。若干の加除訂正をして。

 

 4月の初め、東京の電車、地下鉄は遅延が目立つ。
 理由を鉄道会社から聞いたことがある。
 審尋もとえ新人の学生、社員諸君が、特定の車両の特定のドアに、集中する、その影響が大きいんだそうだ。

 4月から晴れて会社、大学へ通うに当たり、どの車両のどのドアから降りれば階段、エスカレータを真っ先に上り下りできるか調べあげ、そのドアそばを死守しようとするらしい。

 

 加えて近年、若い諸君はスマホ世界に耽溺している。耽溺率が高い。
 周囲を見回せば「あっ、このドアから乗ってぎゅぎゅう詰めになるより、あっちのドアから乗るほうが楽に通勤できる」となるのに、スマホ以外を見ないから気づかない…。

 また、目的駅に降りたら直ちに降りて階段等へ急ぐため、ドアそばの手すりに張り付き、スマホに集中して動かない…。
 ドアそば以外でも、自分の前に、先に、だいぶ空間があるのに、スマホに熱中、頑として動かなかったり…。
 それらのことが、他の乗客の乗降等の妨げとなり…ということも遅延の一因になっているんじゃないか。

 

 人間の成長に必要なのは孤独と退屈、と言われる。
 スマホは孤独と退屈を、とりあえず表面上は素晴らしく奪う。

 石器時代、鉄器時代、農耕時代とか言われるけど、スマホ時代で人類は大きく変わる、と思います。

 

 スマホに耽溺しているとき、ただ刺激を受けるだけ、脳はほとんど働いていないという。
 脳が働かない時間というか年月が長い人は、認知症になりやすいはず。
 超高齢社会の果てに、超認知症社会が展開する? どうでしょね。


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 この本、読んだ。ショッキングな内容だ。
 スマホ企業、その関連企業をスポンサー、広告主に持つメディアは、なかなか取り上げづらいだろう。世の中そんなもんだ。

2024年10月29日 (火)

日々の犯罪と他人事バイアス

 またまた、ふと思った。

 トクリュウ強盗、特殊詐欺、性犯罪、飲酒運転、交通事故等々。
 めっちゃ大きく、しょっちゅう報道されるのに、なぜその加害者に、また被害者に、なってしまうか。

 トクリュウ強盗、特殊詐欺については、犯罪グループがプロフェッショナルってこともあるだろうけど、やっぱり、

他人事バイアス

 これの影響がひとつ見逃せないんじゃないか。

 いまちゃちゃっとネット検索してみたが、ない。私の造語らしい。
 「正常性バイアス」「第三者効果」てのが近いようだ。

 いくらニュースを見ても、注意喚起されても、他人事(たにんごと)、自分には関係ない。自分のいつもの日常に、そんな恐ろしいことが起こるとは想像もしない。

 いや、他人事バイアス、それ自体が悪いわけじゃない。
 なんでもかんでも自分事(じぶんごと)と受けとめていては参ってしまう。心を病んでしまう。
 他人事バイアスは、人間に必要な認知バイアスのひとつだ。しかし…。

 

 私は思うのだ。平日の昼間に時間がある人、時間をとれる人は、いっぺん裁判所へ行って「詐欺未遂、詐欺」「詐欺、窃盗」「窃盗」「住居侵入、強盗」「強盗致傷」「大麻取締法違反」「不同意性交等」「不同意わいせつ」「性的姿態等撮影」「道路交通法違反」「道路交通法違反、過失運転致傷」「危険運転致死傷」等々、刑事裁判を傍聴してみたらいいんじゃないかな、と。

 法廷へはナマの犯罪者が出てくる。ナマの手錠と腰縄につながれた、ナマの犯罪者だ。身柄じゃないこともけっこうあるけどね。

 日々の犯罪報道は、記者クラブメディアに対する警察発表(記者レク)の要約のみ、それが基本だ。
 裁判を傍聴して「報道と違うじゃーん」「そんな背景があったの」となることはよくある。

 しかも、報道されるのはごくごく一部だ。ほとんどの犯罪は報道されない。
 ニュースしか見ていない人、つまりほぼすべての人は、なーんにも知らない、といえる。

 ナマの法廷でナマの犯罪者を見れば、他人事バイアスはそうとう程度、薄れるでしょ。
 んなことを、ふと思ったわけ。じゃねっ。

2024年10月28日 (月)

「一枚岩」について

 今回、自民の議席は247から191へ、56議席も減ったそうな。
 そこまでの敗北は、私は想像しなかった。ふ、不覚。

 

 選挙戦が始まってから、裏金を理由に非公認の候補者にも2000万円! やっぱあれが効いたんだろう。
 でもあれ、「しんぶん赤旗」のスクープだっていうじゃないか。
 記者クラブメディアも後追いしたのは偉かったけど、そもそものスクープ元の日共(日本共産党)が、議席を増やすどころか、10から8へ2議席も減らすとは、どないなっとんねーん、である。

 

 今回、私が見るところ陰謀論や大日本帝国郷愁派の政党が、それぞれ複数議席をとった。
 杉田水脈氏が消えたんで、行き場を失った××が、そっちへ流れたという面も若干あったりして。××は何か、適当な表現がすぐ思い浮かばない、ごめんねー。
 あと、ああいう“受け皿”がこれまでなかっただけ、という面もあるかも。

 

 「小泉進次郎氏「責任取るのは当然」選対委員長職を辞任も石破首相「職責果たす」と続投に意欲…衆院選惨敗から一夜 野党「一枚岩」は困難か?」と10月28日付けFNNプライムオンライン。

 その、「一枚岩」という部分。
 自民は、どうかすりゃ野党全部を合わせたより多くの国会議員を抱えて、なぜ、いつもおおむね一枚岩でいられる?

 ずばり、政策は結局、財務省、アメリカ、日本会議、統一教会、財界、長老、そういった方面の顔色を見て決めるんで、政策の対立とかない。自分らは選挙勝利のために結束し、選挙勝利を勝ち取る、そこに徹してるんだと私は思う、大ざっぱにいえば。

 今夜はこれぐらいにしとこう。おやすみなさい~。

2024年10月25日 (金)

自民が票を減らしたら、その票はどこへ流れるか

 27日()、衆議院選挙の投開票日だ。
 裏金問題で自民が票を減らす、議席が減る、と言われている。ほんとかね。

 開票結果がどうなるか、私の予想を述べてみよう。以下、意見にわたる部分は私見である。←この言い方、警察官僚諸氏の雑誌記事で私はおぼえたす。

 

 自民は、もし票が減っても、大したことはなかろうと私は想像する。
 相当程度言いなりになってくれる自民を、日本会議、勝共連合、神道政治連盟、統一協会などの組織が、しっかり支援するだろうから。
 また、陣中見舞いと称して10~50万円 or more をばらまかれた地方議員が頑張るだろうから。
 官僚作成の法案をだいたいするっと通してくれる自民を、官僚組織は陰で応援するだろうから。

 さらには、なんといっても、ハリポタ直伝(?)の最凶呪文、「ヤトウニマカセラレルカーナム」が強力だから。
 有権者の大部分は、この呪文に弱い、弱すぎるほど弱い。

 

 あと、立民と日共(日本共産党)など野党の選挙協力(1つの選挙区に競合の候補を立てない)を、「立憲共産党だあ」とかぶつけて阻止したのが大きいよね。

 自民は、各派閥(1つの派閥が野党1党より多かったりする)の候補者が乱立、ということはしない。
 派閥間で調整して1人だけ立てる。 ※仲間割れしちゃう場合もあるようだが(笑)。

 ところが野党は、政策がどうだとか言って分裂し、乱立する。票を散らす。基本的に自民に勝てるはずがないのだ。

 

 それでだ、もしも自民が票を減らしたら、その票は主にどこへ流れるか。

 投票によって、または棄権、白票によって自民を支えてきた有権者たち、の票の多くの部分は、派手なこと、おもろいことをどでかい声で叫ぶだけの連中、そこへ流れる、との推認は論理則、経験則等に照らして合理的といわなければならない、と私は思う。
 もしも自民が大きく票を減らしたら、ろくでもない連中ががっつり議席を得て、日本は困ったことになるんじゃないか。

 

 私はどう投票するか、そこである。

 一般論として、文春砲ならぬ赤旗砲で自民政権の不正を暴きまくってきた日共、の候補者に投票するのが、やっぱり妥当なように思う。
 けど、自民と立民が競っているような場合、日共への投票は死に票になりそう。悩んじゃうよねぇ。

 

 最高裁判事についての、「×」のみ書けば不信任、「×」意外の文字や記号や絵を書けば、または何も書かなければ信任、というあれ、あれは私は毎回全員「×」でやってる。
 あんなの、「最高裁判事は全員国民の信任を得てます」というタテマエのためだけの儀式といえる。 ※でもその儀式があること自体は評価したい。

 今回も全員「×」とするか、検事出身の判事だけ「×」とするか、どっちがいいですかね。

2024年10月22日 (火)

ソープ嬢の売り上げの15%が「スカウトバック」

 最近傍聴したのをまた少し。

 

 「覚醒剤取締法違反」、判決。

 事件番号的に、2022年のGW明け頃の起訴のはず。今頃判決ってことは、違法収集証拠だとかで徹底的にテッテテキに争った?
 でも開廷表では10分間の枠。なんだそれ、意味わかんない。傍聴してみた。
 被告人は身柄(拘置所)。大柄で、タトゥーが目立つ。

裁判官 「主文。被告人を懲役1年2月に処する。主文は以上です」

 事件は、2022年4月、都内の大手ンコスロ店(※)における、覚醒剤の注射使用。トイレで、かな。 ※パチンコ・パチスロ店の私独自の略語
 「詐欺」で懲役4年4月を服役し、刑の終了から1年ほどでの犯行だという。
 被告人氏名でのネット検索によれば、アダルトサイト料金に係る巨額の架空請求詐欺らしい。

 だからってなんで2022年の事件が今頃判決?

裁判官 「保釈中…長期間…逃亡した…」

 あーっ。保釈被告人の不出頭罪は、2023年11月施行。本件被告人が「刑事訴訟法違反」に問われてないってことは、逃亡はそれ以前だったわけだ。

 

 「建造物侵入、窃盗」の判決。

 被告人は非身柄。長身で黒スーツ、40歳前後か。

裁判官 「主文。被告人を懲役1年6月に処する。この裁判が確定した日から3年間その刑の執行を猶予する」

 裁判所が証拠により罪と認めた事実は、店舗へ侵入しての「××1本」の窃盗だという。なんだそれ! ※申し訳ないけど××は伏せる。普通は無価値と思えるようなもの

裁判官 「以前、ドアが開いているのを見て…(鍵がある場所を知っていたので)…親切心で…(施錠し)…コレクションとするため…(合鍵をつくり、本件当日)…応援していたキャストの…誕生日のブロマイドが見たい…(合鍵で侵入したがブロマイドは見つからず)…キャストの写真貼付の××を見たい…持って外へ…物音がしたのでそのまま立ち去った…」

 キャスト、誕生日のブロマイド、写真貼付の××、もしや地下アイドルがらみ? いや分かりません。

 

 「職業安定法違反、組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律違反」、新件。

 被告人は非身柄。黒スーツに、安そうなネクタイ。なんかちょっと朴訥な感じの若者だ。

 新宿歌舞伎町の路上で、ホストが19歳女性に声をかけ、店へ。
 女性は店へ通い、売掛金…ツケ払い…支払に窮し…。

 「女性客の売春収入を受けた疑い、ホストら逮捕 スカウトバック初摘発」と8月5日付け朝日新聞。この報道の被疑者らの1人が本件被告人だ。

 スカウトバックは女性の稼ぎの15%。顧問料として1日の稼働につき2千円、半日なら千円、なのだそうだ。
 毎月送金されてきて、上掲報道の被疑者らで適宜分けたという。

 ホストからすれば、スカウトバックは目的ではなく、ホストクラブへ来て金を遣ってくれることが最大の目的だったという。

 求刑は懲役2年及び罰金50万円。検察官の雰囲気からして、執行猶予は間違いなさそう。

 

 本日、裁判所を出る際、ふと思いついて某警察(ってなんだよ。笑)へ架電。えーっ、マジですか、ありがとうございますとなり、直ちにその某警察へ向かった。いろんなことがありますね。

2024年10月20日 (日)

じつにくだらない詐欺メール、しかし、、、

 「応答なし。」というタイトルのメールが、突然どどっと着信し、翌々日か、ぴたり止まった。
 送信者のアドレスはすべて異なる。けど、メールの文面は、いくつかざっと見た限りでは、同じようだ。こうだ。赤色は私。

 

モノ好きなあなたへ

こんにちは。さっそく本題に入ります。
私があなたを知ってから、実はしばらくの月日が経っています。
私のことは、ビッグブラザーや、全能の目とでも呼んでください。
私はハッカーです。数カ月前、ブラウザ履歴やウェブカメラなど、あなたが持つデバイスに対するアクセス権を入手しました。
そこで、かなり物議を醸しそうな「アダルト」ビデオでマスかくあなたの動画を録画しました。
ご家族や同僚、あなたのメールの連絡先(r-chanq@fb8,so・net,ne,jp)に、気持ち良さに浸っているあなたの動画を見られたくはないでしょう。しかも、あなたのお気に入りの「ジャンル」が、あんなにもエッチなものなら、特に嫌なはず。
この自作動画を私がAVサイトに投稿して一般の目に触れてしまえば、デジタルタトゥーは一生残ることになるでしょう。

どうやってこれらを行ったのか?
ネットの安全性をあなたが軽視したため、私はあなたのデバイスのハードディスクにトロイの木馬を楽にインストールできました。
そのお陰で、デバイス上のすべてのデータにアクセスでき、しかも遠隔操作までできます。
1つのデバイスに感染させたことで、私はお持ちの全てのデバイスにもアクセスできます。

私のスパイウェアはドライバベースなため、数時間毎に署名を書き換えます。だから、ウイルス対策ソフトやファイアウォールは、絶対に異変を検知することはできません。
私と取引をしましょう。今後一生不安抱えて生きる人生と引き換えに、少額を私に支払ってください。

$1700を私のビットコインウォレットに送金してください。: 1PzRvFZ3Vmhw5QPmx2LLnsTrKky5HH1B7Z

送金が確認できたらすぐに、あなたに害を与えるすべての動画を削除し、お持ちの全てのデバイスからウイルスを消去します。それっきり、私からあなたに連絡をすることは一切ありません。

メッセンジャーのメッセージを見た限り、あなたはまともな人間だと思われているようですが、周りの評判を落とさない代償として、これはかなり少額です。私は、既に持っているもので満足できるようにする、ライフコーチだとでも思ってください。

48時間の猶予を与えます。このメールを開封した瞬間、私には通知が送られ、カウントダウンは開封時から始まります。
今まで仮想通貨を使ったことがなくても簡単です。検索エンジンで「仮想通貨取引」と書けば、全て調べられます。

下記は、してはいけないことです。
このメールに返信しないでください。一時的なアカウントから送信しています。
警察を呼ばないでください。あなたが所有する全てのデバイスへのアクセス権があるので、警察を呼ぼうとしたことが分かるとすぐに、自動的に全ての動画を公開します。
システムをインストールし直したり、デバイスのリセットをしたりしないでください。まず、既に私は例の動画を持っています。次に、さっきもお伝えした通り、全デバイスを遠隔操作できるので、何か不自然なことを少しでもすれば、どうなるかはお分かりでしょう。

仮想通貨のアドレスは匿名性です。だから、私のウォレットを追跡することもできません。

とにかく、お互いが得するように、この状況を解決しましょう。相手が罠を仕掛けようとしない限り、いつでも私は約束を守ります。

最後に、今後のために助言させてください。もっとオンライン上の安全性に気を付けた方が良いですよ。どのアカウントでも、パスワードを頻繁に変更したり、多要素認証を設定したりしてください。

よろしくお願いします。

 

 そんだけ掴んでるのに、私の氏名すら言わない、詐欺とバレバレじゃん(笑)。

 ま、このメールを万、十万、百万、千万、あるいは億の単位で自動送信するサービス、を買った者が1人いた、または複数人いて、支払いが続かなくなったか、引っかかった数人からがっつり稼いだか、どっちか、なのかな。

 

 今回の詐欺メールとはちょっとタイプが異なるけど、詐欺メールでがっぽり稼いだ若者君、を被告人とする裁判を私は過去に傍聴したことがある

 匿名でやり放題。
 匿名のやり放題を、やり放題にやらせて稼ぐのが、特にSNSなんかのビジネスモデルといえる、私はそう見ている。

 たとえば鰯(いわし)の群なんかだと、大きな魚や鯨等に一部が食われるのは仕方ないわけだが、人間社会は、やっぱそういうのに抗(あらが)っていかねばならぬ、と私は思う。
 私なんぞが思ったってどうにもならないけど、私は思う、これは大事だろうと。

2024年10月18日 (金)

昼間の訪問者は皆トクリュウがらみか

 「戸建て襲撃、1都3県で連続10件超 「トクリュウ」関与か」と10月17日付け日経新聞。紙の新聞のほうを読んだ。

 「ホワイト案件、日払い」とか称する闇バイト、に連絡してきた(つまり浅慮な)使い捨ての末端者たちを、どこへ派遣するか、つまりどの家をターゲットとするか、「訪問買取」で情報を得ているのではないか、という趣旨が出てきた。
 あっ、そういえば…。


 昼間、玄関のピンポーンが鳴った。
 出ると、中年男性が1人いて、だんなさん、ここに置いてあるこれ(テレビのモニター)、要らないんですか、うちで引き取りますよ、ただしお金がかかります、3千円、と。

 私のほうでは、業者さんを呼んで処分しようと思っていたので、手間が省けた、業者さんを呼んでもどうせ3千円ぐらいかかるはず、今すぐ持っていってもらえるなら助かる、とお願いした。
 中年男性は、カメラとか腕時計とか、壊れたものでいいから何かありませんかと言った。
 うちはそういうのはないので、と私は応じた。

 トラックを呼ぶと言って、その中年男性は去った。

 

 しばらくして、別の中年男性(以下、男)が来た。
 伝票か何か作成するそうで、名前を尋ねてきた。私は姓を答えた。
 男はフルネームを尋ねてきた。住所や電話番号も尋ねてきた。

 3千円を払えばオシマイと思っていた私は、ちょっと戸惑った。
 トラックはあちこち回っており、夜に来るという。
 えーっ、なにそれ? トラックで住宅街を回り、シンプルに何千円かで引き取って回る、のではないらしい。

 

 なんか怪しい。じゃあ、いいです、と私は言った。
 すると! 男は急変した。ものすごく腹立たしそうな、悪そうな顔になり、開いていた端末装置を閉じてそそくさと去った。

 

 考えてみれば、不要な家電を3千円で引き取るだけで、1軒に2人で対応するのは不審だ。
 最初の中年男性は在宅確認とアポ取り、次の男は情報収集役、夜にトラックで実行犯がくる!?

 

 ちなみに、訪問買取の末端者を、またその社長を被告人とする刑事裁判、を私は傍聴した。
 末端者は重いノルマを課され、追い詰められるんだそうだ。

 10万円のアクセサリー等を「これはニセモノですね。でもつくりが良いので2千円で引き取ります」ならまだまし。
 アクセサリー等をごそっと盗んだり、現金を盗んだり…。
 住人の情報、施錠の情報等々を、集めてトクリュウに売る、ということもやりそう。

 そういえば、ガスの点検を装って玄関ドアを開けさせ、という強盗事件も傍聴したっけ…。

 今時、訪問買取はもちろん、昼間に訪問してくる者はみんなトクリュウがらみ、そう心構えておこう、と強く思った次第。
 あと、住宅街を有酸素散歩するとき、受け子とか怪しいのがいないか、注意しましょう。

2024年10月16日 (水)

松戸支部で「ひょっこり男」の第3回公判

 テレ朝のサイトに、現時点ではどうも発見できない、ので、Yahoo!の記事を引用する。■■は私。

“ひょっこり男”「体重移動をしただけ」裁判で主張
「ひょっこり男」と呼ばれた被告が「体重移動をしただけ」と主張しました。
 無職の■■明彦被告(37)は千葉県柏市内の道路で自転車でセンターラインをはみ出して走行し、反対車線を走行する車の運転を妨害した罪に問われています。
 16日、行われた弁護側の被告人質問で、成島被告は「急にハンドルを切ったわけではなく体重移動をしただけ」と主張しました。

 

 10月16日のこの「道路交通法違反」(妨害目的運転)、千葉地裁松戸支部での第3回公判を傍聴した。

 確かに「体重移動」という語は何度か出た。
 でも、それなりの速度の二輪車は、急にハンドルだけ切れば激しく転倒する。二輪車は体重移動で進路を変える。
 しかし裁判的には、進路変更はハンドルを切って行なうものであり、体重移動は斬新、かも。
 ま、そこは置き…。

 

 争点を整理するための被告人質問が行われた。
 被告人はだぼだぼの黒スーツを着て、証言台のところの椅子に、背を丸めて前屈みで座り、小さな声で、ときに早口で、マスクの中でしゃべった。
 よく聴き取れない部分が非常に多かった。が…。

 

 片側1車線の道路のセンターライン付近、対向車線へ少し入った部分を走った。なぜ? 対向車線側の歩道、の縁石の外側(車道側)の部分へ移動し、逆送しようと思った、そう聞こえた。

 移動しようとしたが、対向車が迫ってきたので、体重移動で元の車線というか通行帯へ戻った、妨害目的はなかった、そういう趣旨と解された。

 

 駄目でしょぉ、と私は思った。
 法廷で再生された被害車両のドラレコ映像、あれを見る限り、ずっとセンターライン付近、対向車線へ少し入った部分を走ってきて、被害車両が近づいてから急に移動しかけた、その説明がつかない。
 被害車両の速度を見誤り、判断を誤った?
 うーん、今回の裁判官は、てかどの裁判官も、そんなことで無罪は書かないんではないか。

 追っかけて傍聴しよう。 ※第1回公判は「ドライバーWeb」でレポートした。

 

 10時から始まり、10時50分に閉廷。
 昨夜はあんまり寝てない。朝食は6時頃に納豆とリンゴ&ヨーグルトを摂っただけ。腹へった。松戸の駅前で軽く一杯やろうか。

 松戸支部と松戸駅の間、巨大な商業ビルの、地下の食品売り場へ。
 と思ったら、駅と同じ高さのフロア(2階だっけ不明)に、大きなフードコートを発見!
 いろいろうまそうな店が並んでる。焼きそばの専門店みたいのがあり、530円。おおぅ。

 だが、思い出した。昼食用に玄米のおにぎりを私は持参していたのた。うーん。
 名残惜しげにぶらぶら回り、下のフロアへ。やたら広いスーパーがあった。店員さんに尋ねたところ、イトーヨーカドーだという。おおぅ。 ←あんたはいちいち感動するねえ(笑)。

 広い店内を視察してまわり、結局、アサヒのドライ・クリスタル(アルコール3.5%)を買った。外のベンチに座ってゆっくり飲んだ。こんな時間もあっていいじゃないか。

2024年10月14日 (月)

嘘の情報を垂れ流す工場を止める必要がある

 10月13日付け日経新聞の第2面、下欄の書籍広告以外の記事部分は、右側に細長く社説が2本あり、左側は「ポピュリズム考」(上)というどでかい記事で埋まっている。

 そのどでかい記事の右側は「タイ首相 チュアン・リークパイ氏」からの聴き取りで、「大衆迎合、社会を弱体化」「産業育成で甘え断つ」との大きな見出しあり。

 左側は「21年ノーベル平和賞受賞者 マリア・レッサ氏」からの聴き取りで、「偽ニュースが民衆扇動」「怒りの拡散、亀裂招く」との大きな見出しあり。

 マリア・レッサ氏のコメント部分から一部を、空行を挟みつつ以下に引いてみる。

 

 米マサセチューセッツ工科大学(MIT)の研究によれば、嘘は事実より6倍速く広がるという。

 SNSには情報の拡散に報酬を与える「怒りの経済」とも呼ぶべき構造がある。情報が広がれば広がるほど、巨大IT企業がお金を得る仕組みになっている。SNSを運営するプラットフォーマーは私たちの感情を利用し、扇動的なコンテンツを拡散させることで巨額の利益を得ている。

 この構造にポピュリストが結びついている。ポピュリストはSNSを使って怒りをあおり、排他的な極右勢力などが台頭しやすくなっている。国民の印象が操作されているときは政府も統治できなくなる。

 SNSに流れる情報は、必ずしも事実に根ざしたものではない。プラットフォーマーは人々がスマートフォンの画面をスクロールし続けてくれればいいので、事実を確認しないし説明責任も負わない。

 そうして、こう結ばれている。

 情報の生態系の腐敗を止める法律を確立しなければならない。情報の流れを川にたとえる、川の水をくみ取って浄化するのではなく、嘘の情報を垂れ流す工場を止める必要がある。事実に基づかなければ、人権も法の支配も成り立たない。

 

 このインタビューをしたと解される「マニラ=藤田祐樹」氏のコメントが下のほうに短くあり、こんな部分が。

 欧米では企業に偽情報対策を義務付ける動きがあるものの、X(旧ツイッター)を保有するイーロン・マスク氏らは「表現の自由」を主張し、投稿を管理する仕組みに消極的だ。偽情報を織り交ぜて世論を操ろうとする政治家は後を絶たない。

 

 映画『ターミネーター』の通称シュワちゃんは、AIが暴走して人間を殺戮する未来からやって来たわけだが、それよりは、AIで巧妙につくった偽ニュース、デマの大量拡散により、人間同士が勝手に憎み合って殺し合って滅亡する、そっちの未来のほうが近そうではないか。

2024年10月12日 (土)

東京地裁で外国人の裁判官と話した

 前車2台に続き、一時停止したのち、右折し始めた中型貨物。その速度は約10キロ。
 対向車線(右折開始前の対向車線)から直進してきた大型自二が、中型貨物の左後輪付近に衝突。
 制限速度は60キロで、衝突直前の速度は約71.6キロ。急制動したであろう、その前の速度は不明。

 

 この「過失運転致死」、2021年9月9日の東京地裁判決はこうだった。

裁判官 「主文。被告人は無罪」

 私は傍聴し、当時のメルマガでレポートした。求刑は禁錮1年4月だった。

 検察は控訴。東京高裁は2022年11月9日、原判決破棄、東京地裁へ差戻し、とした。

 

 その差戻審の判決が2024年10月11日、東京地裁の52席の法廷であった。

 開廷前、壁の開廷表をメモっていると、声をかけられた。
 見るからに外国人の、中年のカップル(昔の言葉ではアベック)から。

 キャニュー、スピーク、イングリッシュ? なんか明るく誠実な感じのカップルだ。
 私は答えた、イエス、アリトルと。

 カップルの女性のほうがだーっと何か私に尋ねた。ん? ん? わからない単語がいくつも出てきた。
 女性は、察したか、いくつかのシンプルな単語で尋ね直した。
 この法廷へもう入れるか、誰でも入れるか、との趣旨と解された。
 私は、オフコース、イエス、プリーズなどの単語を発したか、忘れた(笑)。

 

 カップルはドアの近くに座り、私は奥の方に座った。
 開廷し、判決。

裁判長 「主文。被告人を禁錮1年4月に処する。この判決が確定した日から3年間その刑の執行を猶予する」

 要するに、右折開始前に、接近してくる大型自二のヘッドライトに気づいたはず、ということか。
 11時30分に始まり、言渡しは12時ちょうどまでかかった。

 

 廊下へ出て、さっきのカップルとまた話した。
 アンダースタン? と尋ねたら、もうまったく、との趣旨を英語でわーっと。
 ぜんぜんわからないのに、30分間も居続けた、すごいね。
 途中退席は駄目と思った? いやいや、途中で出る日本人もいたから、そんなことはないと思う。

 私は、トラフィック、アクシデント、デス、との単語を発した。
 ずばり分かってくれたようだった。
 さらに私は、紙(名刺)に略図を描いて、右直事故なのだとお伝えした。
 お~、と分かってくれた。

 禁錮1年4月、執行猶予3年とも書き、誰か英語が堪能な日本人に見せて、という意味でサムワン、ジャパニーズ…と言いかけたら、ソク了解してくれたようだった。頭の良い人たちだ、私と同様(笑)。

 

 アユ、ジャーナリスト? と問われ、うーん、マガジーン、ブックス、と私は答えた。
 なんと、女性のほうは自国でジャッジなのだという。へえー!

 ジャパン、フォ、サイトシーイン? と尋ねたら、エンペラーパレスへ行き、近くにローコートがあると知って来てみたのだ、という趣旨を、たぶん言ったんだろうと私は解した。

 

 以上、裁判所内でそんなことがありました、という話だ。
 今回、聴き取れる単語と、知っている(かつ思い浮かんだ)単語のみで会話したといえる。
 お互い、分かろう、伝えようという気持ちがあれば、それでいいんだわね。

 しかしそれにしても、もうちょいイングリーシュ、ボキャーブラリを増やさねば、と思いました💦

2024年10月 8日 (火)

東京都の残骨灰、私企業が…?

 火葬後の灰が金になる、そのことである。
 以下は9月17日付け、ネットの日経新聞、の冒頭部分だ。

火葬後の灰から貴金属、誰のもの? 自治体売却額3.4倍
年間157万人が亡くなる多死国家の日本で、遺体を火葬し骨つぼに収めた後に残る「残骨灰」の扱いが揺れている。含まれる貴金属などの売却に動く自治体が目立ち、日本経済新聞の全国88都市への調査では2023年度の売却額が19年度比3.4倍になった。一方で住民感情に配慮し売らない例もあり、対応は割れた。国に売却ルール整備を求める声が上がる。

 

 私はもう何年も、紙の日経新聞を日々読める境遇にある。読まずに捨てることもできるが、もったいない、少し読む。
 紙の新聞のその記事にこんな部分がある。

 残骨灰を売却し収入を得ていたのは48%にあたる42都市。23年度までの5年間に計64億9千万円を得ていた。

 

 歯科治療に使われた金やパラジウム、人工骨に含まれるチタンなどが、けっこうな金額になるんだねえ。
 「残骨灰の売却額が高い自治体(2023年度)」というベストテンが載っている。以下、5位まで。

 1位 京都市  3億313万円
 2位 横浜市  2億3286万円
 3位 名古屋市 2億2508万円
 4位 福岡市  1億4898万円
 5位 北九州市 1億632万円

 

 ちょっと待て、ハートのエースが、じゃなくて東京23区が出てこない。
 東京はどうなってるのか。

 全国の火葬場の97%を公営が占める中、特殊な状況にあるのが東京23区だ。域内9カ所の火葬場のうち7つが民営。うち6つを運営し、年間7万件の仮葬を担う東京博善は残骨灰の処分状況を明らかにしていない。

 

 えーっ、「明らかにしていない」って気になるじゃないですか。
 博善さん、ぜんぶ捨ててたらもったいないし、もしも売却して自社の利益とし、誰かのパーティ券をたくさん買ってたら…。

2024年10月 5日 (土)

「簡潔」という語を知らなくてもDDos攻撃はできる

 金曜、まずはこの2件を私は傍聴したかった。以下、506号のみ東京高裁。ほかは東京地裁だ。

 13時20分~ 506号法廷(42席)で「占有離脱物横領」の控訴審判決。被告人氏名に記憶あり。誰だっけ。
 13時30分~ 811号法廷(20席)で「住居侵入」の新件。この罪名は性犯罪の可能性がある。スマホ検索によれば、被告人は某弁護士と同姓同名。まさか…。

 

 13時30分からの新件は一般傍聴人に人気が高い。「占有離脱物横領」の控訴審判決が3分で終わるとして、それから行ったんじゃもう満席かもっ。
 だが、ちょっと待て、開廷表をよく見れば…。

 13時15分~ 531号法廷(52席)で「殺人」(裁判員裁判)の審理。
 13時15分~ 815号法廷(52席)で「殺人」(裁判員裁判)の審理。
 13時30分~ 716号法廷(20席)で「準強制わいせつ」の新件。

 この3つが傍聴人の9割を抱えてくれるはず。今日、100人いるとしても残りは10人。よし、大丈夫だろう!

 

 私は「占有離脱物横領」から傍聴した。傍聴人は私のみ、だったかメモってない。
 裁判官3人の登壇が1分遅れた。弁護人が再開を請求。被告人は5千円を被害弁償したと書証を出し、のったり被告人質問を始めた。おいーっ。
 直ちに判決。控訴棄却。
 現金3万円等入りの財布1個のネコババだった。前科2犯、原判決は懲役7月、量刑不当の主張。
 そこまで聞いて13時25分、私はそっと、あわてて法廷を出た。

 13時30分からの「住居侵入」は、制服の女生徒が9人と引率らしき中年男性が1人、傍聴席後列の10席をがちっと埋めていた。
 ほかマニアらしき男性が1人のみ。ふう。

 被告人(身柄、拘置所)は20歳の建設作業員。弁護士ではなかった、が、なんとも呆れた事件だった。

 歌舞伎町の遊び仲間の1人Kから「翌日返す」と言われて被告人は12万円を貸した。翌日、Kは返済せず、仲間の1人Mが留守にしている、現金がある、希少なカードもあるから盗んで売ろうと。
 午前2時頃、数人でタクシーに乗り、途中でコンビニへ寄って軍手やガムテープなどを買い、Mのマンションへ。

 被告人ともう1人でか配水管をよじ登り、3階のMの部屋へ。窓ガラスにガムテを貼り、被告人が持っていたモンキーレンチで割ったところ、中からスマホのライトが照らされ、外国人女性が「誰ですか!」と。部屋を間違えたのだった。
 待たせておいたか、タクシーに乗車して逃走。車内で「奧に婆ァがいた」「指紋大丈夫だろうな」とか会話する様子が、タクシーのドラレコにばっちり録画されており…。

 

 13時38分にそっと出て、急ぎ719号法廷(20席)へ。ここは、こうなっている。

 13時30分~14時、「暴行」の審理。どうやらマンションのモンスター住人らしき事件。
 14時~15時、「電子計算機損壊等業務妨害」の新件。なんとこれ「出版社にDDoS攻撃容疑で逮捕 海外サービス利用、国際捜査で発覚」などと報道された事件だ!

 13時40分頃から、修習生と思しき若者が6人、間を空けて後列の席を占め、14時からの事件でも占め続けた。
 バーの中に、普段修習生が座る席が6つあるのに、なぜか傍聴席を占め続けた。

 一般傍聴人はパラパラ程度だった。
 前出の「殺人」2件と「準強制わいせつ」がまだ続いているはずなうえ、14時から別の法廷で「性的姿態等撮影」という刺激的な罪名の新件があるのだ。こういう“重なり”は、こう言っちゃなんだけど、本当に助かる。

 

 「電子計算機損壊等業務妨害」の被告人は身柄(拘置所)、25歳、配管工。
 上掲報道の「出版社」は、日刊ゲンダイだった。

 DDos攻撃の代行サイトがあり、有料だと高度な攻撃ができるんだという。
 被告人は高校生の頃、DDos攻撃を知って興味を持ち、攻撃するようになったという。
 今回は、自己顕示欲が主な理由だったらしい。

 14時19分、検察官の立証(書証の要旨告知)が終わり、弁護人の立証は被告人質問のみ。
 最初に裁判官が注意事項を伝えた。

裁判官 「質問に、簡潔に」
被告人 「…………?」
弁護人 「簡単に」
被告人 「あー、わかりました」

 簡潔(簡潔)という語を知らなくても、または聞き慣れなくても、逮捕されるほどのDDos攻撃はできる。恐ろしい時代…。
 とか思いつつ、残念ながら私は退出した、どうしても外せない用事が16時から遠くであり。

 以下は刑法。

(電子計算機損壊等業務妨害)
第二百三十四条の二 人の業務に使用する電子計算機若しくはその用に供する電磁的記録を損壊し、若しくは人の業務に使用する電子計算機に虚偽の情報若しくは不正な指令を与え、又はその他の方法により、電子計算機に使用目的に沿うべき動作をさせず、又は使用目的に反する動作をさせて、人の業務を妨害した者は、五年以下の拘禁刑又は百万円以下の罰金に処する。
 前項の罪の未遂は、罰する。

2024年10月 3日 (木)

不出頭罪と未出頭

 「【速報】「遊戯王」カード仕入れを偽装し横領した金で豪遊三昧「アニメイト」子会社の元社長裁判に未出頭で逃亡 宮崎県内で逮捕 警視庁」と10月3日付けFNNプライムオンライン。

 不出頭罪。以下は刑事訴訟法だ。

第二百七十八条の二 保釈又は勾留の執行停止をされた被告人が、召喚を受け正当な理由がなく公判期日に出頭しないときは、二年以下の拘禁刑に処する。

 

 遊戯王の件は、被害金額が大きい。懲役の実刑が予想される。
 逃げて捕まり、刑期がのびると、しかしそこまでの想像力は働かない。ちらっと思い浮かんでもすぐ消える。それは人間の基本的特性のひとつかなと。私だって、ある場面ではそうかも。

 不出頭罪については別の刑事裁判が先行している。そっちは、現時点では、文句たらたら徹底的に抵抗する被告人のように見え、次回は警察官3人を尋問予定だ。

 

 ところで、上掲ニュースのタイトルに「未出頭」とあるでしょ。

 「未」は、未だ(いまだ)という意味だ。未定、未完、未熟…。
 未出頭はおかしいでしょ。まだ出頭しない、じゃなく、出頭せず、不出頭でしょ。ニュース本文には不出頭とある。

 

 シートベルト違反も、メディアはよく「未着用」と報じる。
 座席に座ったばかりでまだ、じゃないでしょ。

 そもそもシートベルトは器具の類いだ。衣服じゃない。
 道路交通法では「装着」という語をつかってる。

 衣服を身につけるのは着用、器具を身につけるのは装着。不装着でしょ。

 

 日本語がおかしい、といえば詐欺メールである。
 現在はどうなのか、ちょっと前までは、詐欺メールの日本語はおかしな部分がちらちらあり「ははあ」と分かったもんだ。

 未出頭とか未装着とかやってると、「メディアは外国の工作員に乗っ取られてる!」という陰謀論者が勢いづいちゃいますよ。

 


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