東京地裁で外国人の裁判官と話した
前車2台に続き、一時停止したのち、右折し始めた中型貨物。その速度は約10キロ。
対向車線(右折開始前の対向車線)から直進してきた大型自二が、中型貨物の左後輪付近に衝突。
制限速度は60キロで、衝突直前の速度は約71.6キロ。急制動したであろう、その前の速度は不明。
この「過失運転致死」、2021年9月9日の東京地裁判決はこうだった。
裁判官 「主文。被告人は無罪」
私は傍聴し、当時のメルマガでレポートした。求刑は禁錮1年4月だった。
検察は控訴。東京高裁は2022年11月9日、原判決破棄、東京地裁へ差戻し、とした。
その差戻審の判決が2024年10月11日、東京地裁の52席の法廷であった。
開廷前、壁の開廷表をメモっていると、声をかけられた。
見るからに外国人の、中年のカップル(昔の言葉ではアベック)から。
キャニュー、スピーク、イングリッシュ? なんか明るく誠実な感じのカップルだ。
私は答えた、イエス、アリトルと。
カップルの女性のほうがだーっと何か私に尋ねた。ん? ん? わからない単語がいくつも出てきた。
女性は、察したか、いくつかのシンプルな単語で尋ね直した。
この法廷へもう入れるか、誰でも入れるか、との趣旨と解された。
私は、オフコース、イエス、プリーズなどの単語を発したか、忘れた(笑)。
カップルはドアの近くに座り、私は奥の方に座った。
開廷し、判決。
裁判長 「主文。被告人を禁錮1年4月に処する。この判決が確定した日から3年間その刑の執行を猶予する」
要するに、右折開始前に、接近してくる大型自二のヘッドライトに気づいたはず、ということか。
11時30分に始まり、言渡しは12時ちょうどまでかかった。
廊下へ出て、さっきのカップルとまた話した。
アンダースタン? と尋ねたら、もうまったく、との趣旨を英語でわーっと。
ぜんぜんわからないのに、30分間も居続けた、すごいね。
途中退席は駄目と思った? いやいや、途中で出る日本人もいたから、そんなことはないと思う。
私は、トラフィック、アクシデント、デス、との単語を発した。
ずばり分かってくれたようだった。
さらに私は、紙(名刺)に略図を描いて、右直事故なのだとお伝えした。
お~、と分かってくれた。
禁錮1年4月、執行猶予3年とも書き、誰か英語が堪能な日本人に見せて、という意味でサムワン、ジャパニーズ…と言いかけたら、ソク了解してくれたようだった。頭の良い人たちだ、私と同様(笑)。
アユ、ジャーナリスト? と問われ、うーん、マガジーン、ブックス、と私は答えた。
なんと、女性のほうは自国でジャッジなのだという。へえー!
ジャパン、フォ、サイトシーイン? と尋ねたら、エンペラーパレスへ行き、近くにローコートがあると知って来てみたのだ、という趣旨を、たぶん言ったんだろうと私は解した。
以上、裁判所内でそんなことがありました、という話だ。
今回、聴き取れる単語と、知っている(かつ思い浮かんだ)単語のみで会話したといえる。
お互い、分かろう、伝えようという気持ちがあれば、それでいいんだわね。
しかしそれにしても、もうちょいイングリーシュ、ボキャーブラリを増やさねば、と思いました💦
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