オービス否認事件を見つけた!
本日午後から、久しぶりに東京地裁(東京高地簡裁合同庁舎)へ。
行ってびっくり、午前に「刑事訴訟法違反」の新件があったんだね!
私は刑訴法違反を3件傍聴してる。うち2件は同じ被告人の一審と二審だ。
今回の刑訴法違反は、ネット検索ではノーヒット。ただし、私の超絶マニアックデータに同姓同名が5回出てくる。
来年の期日を傍聴しよう!
午前にもう1件、「日米相互防衛援助協定等に伴う秘密保護法違反」という激レアな事件(審理)があった。
これは報道ヒットあり。
有名人の「国際的な協力の下に規制薬物に係る不正行為を助長する行為等の防止を図るための麻薬及び向精神薬取締法等の特例等に関する法律違反」の新件も午前にあった。
これは傍聴券抽選だった。
この日の私の狙いは、午後の「道路交通法違反」の審理だ。もしや可搬式オービスの否認かも!
もちろん空振りの可能性は高いが、空振りをおそれてマニアは名乗れねえのだよ、ふん。
ただ、同時刻から別の法廷で「暴力行為等処罰に関する法律違反、道路交通法違反」の判決があった。
いわゆるあおり運転の臭いがばりばりするじゃん!
私は先ず判決のほうへ行った。
被告人は身柄(拘置所)。のけぞって眉をつり上げ、口(くち)元を尖らせ口はへの字。文句たらたら風だ。あおり運転か。
違った。飲酒での粗暴犯前科多数。
2024年2月に「暴行」で懲役6月、執行猶予2年、付保護観察。
同年5月に「器物損壊」で罰金20万円。
本件は同年7月の酒気帯び運転と、同年8月の暴行(常習暴行)だった。
判決は懲役1年、未決70日算入。
急ぎ「道路交通法違反」の審理へ!
8分遅れで法廷に入ると、検察官から証人尋問の最中だった。
検察官 「写真撮影の原理は…」
証人 「カメラが首を振るのではありません。固定位置で撮影…最初の、スタートループを…」
うっわ! 固定式オービスの否認事件なのだあ!
可搬式ではなかったが、今時は固定式だって否認はめっちゃ珍しい!
しかも、すらすらと頭良さそうな証言ぶり、聞いたことがある、何度もある、あっ、東京航空計器のKさんではないか、何年ぶりだろう、お懐かしや!
弁護人(よく見る長身の年配男性。国選かと)の反対尋問は、なんというか、ごくごく普通にまじめなものだった。なかなか良い所まで迫っていたと思う。
ただ、オービスについて全く無知なことが明らかだった。
全く無知ななかで、誤測定の原因をなんとか見つけようとする、普通は無理だと私は思います。
じゃあ、オービスに誤測定はないのか。
私は長年にわたりオービスの否認裁判を、百何十件だっけ or more 傍聴してきた。
測定は正しくても、測定値が誤る、それは十分にあり得るというか、その可能性が全く考慮されてないんだね。
この問題について、ネットを漂うデマのこととあわせ、『ドライバー』(八重洲出版)の次号で分かりやすく書く予定なのだ、じつは。
その原稿締切りの前に、ずばりこんな事件を傍聴できて、偶然にすぎないと分かっちゃいるが、なんか運命的なものを感じていいですか?
オービスの深淵をのぞくとき、オービスもまたこちらをのぞいている(ニーチェ)。
オービスと果てしなく闘う者は、自らもまたオービスとなる(『燃えよ!カンフー』の盲目の老師)。
Dance with the オービス。
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